京都学園大学の学生さんに聞いてみた「おつまみを作る人になりたいんです。」バイオ環境学部 食農学科 長野千紘さん

京都学園大学の学生さんに聞いてみた
「おつまみを作る人になりたいんです。」
バイオ環境学部 食農学科 長野千紘さん

お花畑から失礼します。田中泰延です。47歳無職です。

昨年から1年間、京都学園大学の先生方にいろいろなお話を伺い、先生方から課題図書を教えていただいて感想文を書いてきたわけなんですが、じゃあ今度は、勉強する学生のみなさんにもお話を聞いてみようか、そう考えて始まった新連載「京都学園大学の学生さんに聞いてみた」です。どうぞよろしくお願いいたします。

このお花畑の写真ですが、かつてさえりさんが

植物の遺伝子組換えってなに?人の手を加えていいものなの?高瀬尚文教授にお話を聞いてきた

この記事の中で高瀬先生と写ったツーショットがあまりにデート感ありすぎてくやしかったのでまねしてみました。

あかん?
というわけで、デート感満載に始まった記念すべき第一回は長野千紘(ながの ちひろ)さん。

やや、いきなりの美女です。まるで僕が学生さんの中からことさらに美女を選んで話をきくおじさんみたいじゃないですか。

ええ、そうです。そうでなければ何が面白いのでしょうか。そもそも長野千紘さんとは1年前、この京都学園大学で初めて会っているのです。

【特別コラム】田中泰延のエンタメ分党
文系もサイエンスするためのブックガイド

こちらが、1年前の長野さん。長野さんは、ライターのさえりさんのファンだそうで、学食でさえりさんが味噌汁を飲んでいると聞いてかけつけてくれたのです。その時僕が写真を撮ったのですが…

それがきっかけで彼女は大ブレイク(?)。きょうは、そのあたりの話もぜひ聞かせていただきたいと思います。

長野千紘さんとの再会

ひろのぶさん

こんにちは。おひさしぶりです。

こんにちは!

ひろのぶさん

なんやねんなその帽子は。

好きなアーティストの…あ、堺市のバンドなんですけどね。いま脱ぎます。

ちひろさん

あらためて、お久しぶりです。

ひろのぶさん

一年ぶりですね。

ちひろさん

あの時は入学したばかりだったんですけど、2回生になりました。

ひろのぶさん

「2回生」。まず関西地方以外の人にはそこから説明せなあかんね。「2回生」は、「2年生」のことやんね。

ちひろさん

えっ。関西だけなんですか、「回生」っていうの。

ひろのぶさん

そうそう。そうなんです。関西独特なんです。東京で「大学2回生です」っていうと必ず「カイセイ?天気の話ですか?」て言われますよ。

ちひろさん

必ずは言われないと思うんですが覚えておきます。

京都学園大学の「顔」に

ひろのぶさん

それはそうと、1年前に僕が撮った写真が

大学広報の目にとまって、その後、大学発行の雑誌、表紙があなたですわ。

ちひろさん

私ですわ。

ひろのぶさん

いまや京都学園大学の顔ですね。

ちひろさん

不思議なご縁で。

ひろのぶさん

「長野千紘はワシが育てた」って言っていい?

ちひろさん

東大阪市の私の両親と話し合ってください。

ひろのぶさん

東大阪から通ってるんや!どれくらいかかるの時間。

ちひろさん

この京都亀岡キャンパスまで片道1時間半です。

ひろのぶさん

来るのに1時間半!

ちひろさん

帰るのも1時間半ですね。

ひろのぶさん

当たり前や。

ちひろさん

当たり前ですね。

なぜ京都学園大学に?
なぜバイオ環境学部に?

ひろのぶさん

バイオ環境学部 食農学科ってことは理系、なんですね

ちひろさん

理科の生物が好きでした。あと、食べものに興味があって。

ひろのぶさん

食べものに興味。なぜ京都学園大学に行こうと思ったんです?

ちひろさん

オープンキャンパスでここ亀岡に見学に来たんです。そしたら農場や加工施設があってびっくりして。食料生産の過程をしっかり勉強できるだろうなと思ったんです。農業実習や食品加工を重視したカリキュラムで、先生も最前線で食品の研究されている専門家がたくさんいらして。

ひろのぶさん

大学の広報みたいにスラスラええこと言うやないか。食べものに興味を持つきっかけは何かあったんですか?

ちひろさん

中学生の頃、お母さんの料理手伝ってたんですけど、山芋をすってたら手が痒くなりますよね。「なんで、痒くなるんかなー」って母と何気ない会話したんですけど。そのとき、「痒くならない山芋」をつくれば大発明ちゃうん?そういう品種改良とか、発明とかしたらぜったい人は喜ぶだろうから、そういう人になりたいって思ったんです。

ひろのぶさん

「痒くならない山芋」、その発想がもう、いいね。

ちひろさん

あと、もっと前なんですけど、小学生の頃に通信講座の付録に、酸性雨を調べるキットがついてたんですね。「うわ〜、今降ってる雨、酸性だ!やばい」って。で、自分がいるこの環境に興味が湧いて、ゴミのリサイクルや省エネ活動についての本をたくさん読んだんですよ。食べ物は環境からできて口に入るし、真剣に専門家になりたいって。

ひろのぶさん

まじめか。

ちひろさん

まじめか。

クマが出る大学、
クワを振る大学

ちひろさん

いまは微生物、土の勉強をやってます。あと、食品の安全について。入学してすぐにカブと大根を栽培したんです。京野菜の聖護院かぶと聖護院大根を千枚漬けにして東北に届けるっていうプロジェクトに参加しました。

ひろのぶさん

キャンパス内の農園で?

ちひろさん

この京都亀岡キャンパスには山も川もあって、畑はあるわ、ヤギもうろうろしてるわ、キャンパス内にクマ注意の立て看板があるわで。

ひろのぶさん

「クマが出る大学」

ちひろさん

もう、大自然ですよ。そこでクワを振るってるんです。

ひろのぶさん

クワを?

ちひろさん

はい。雑草を取って、クワで耕すことから始めました。

ちひろさん

とにかく、食品のことはイチからやるんです。学内でビールを醸造されてる先生もいらっしゃるぐらいで。

大学でビールを造る理由を篠田先生に聞いてきた

ひろのぶさん

篠田先生だ。

ちひろさん

篠田先生、ワインも作ってらして、キャンパス内にブドウ畑もあるんですよ。

お茶漬けの日々

ちひろさん

あと、お茶の研究会やってます。自主ゼミなんですけど。そこにいる彼らと仲良く。

ひろのぶさん

そこにいる彼ら?ああ、君たちの話も伺いましょう。

おおいわさん

写真が、小さいですね。大岩竜也です。

こうださん

上田真基です。上田とかいて「こうだ」と読みます。写真が、小さいと思います。

ひろのぶさん

君たち。この人に比べて、

ひろのぶさん

君たちの写真に需要があると思うか。やってみようか。

おおいわさん

すみませんでした。

こうださん

すみませんでした。

ちひろさん

私たちは、藤井先生の監修のもと、お茶の研究をしています。

お茶の味は何で変わるか? 800年の歴史を持つ“お茶”の奥深さを藤井孝夫先生に聞いてきた

ひろのぶさん

あの、お茶のことになると目の色が変わる藤井先生だ。

おおいわさん

京都学園大学は、先生がみんなおもしろくて。

こうださん

おもしろくては失礼だろう。藤井先生は、あまりにもお茶が好きすぎて吹くんです。

おおいわさん

吹くは失礼だろう。

ひろのぶさん

黙れ。

ちひろさん

学内でお茶、チャノキを植樹したんです。でも土作りから始めて、木が育つまで10年はかかるって。

ひろのぶさん

収穫は長野さんが卒業したずっと後ですね。

ちひろさん

はい あとの世代が享受する土台づくりも、食品を育てることだと実感してます。それと、ハーブも育ててます。

ひろのぶさん

え?マングースと戦うやつ?

おおいわさん

それはハブですね、ヘビですね。

ひろのぶさん

君に聞いてない。

こうださん

ハブではなくてハーブです。

ひろのぶさん

知ってるから。

ちひろさん

レモングラスとか、カモミールとか。

ひろのぶさん

ですよね。そういうのも、お茶の自主ゼミの一環として成果をあげてるんだ。

ちひろさん

お茶って一種類しかないんですよ。お米だとササニシキとかコシヒカリとか品種がありますけど、緑茶、抹茶、ほうじ茶も、烏龍茶もダージリン紅茶も、同じ木の栽培方法だとか、収穫方法、発酵のさせ方、熱を加えるとかで違いが出るんです。

ひろのぶさん

そうなんだ!仲間と興味のあることに思いっきり取り組む大学生活、いいなぁ。

将来の夢

ちひろさん

卒業してからの進路ですか?食べ物が好きでこの大学のこの学部に入ったから、ゆくゆくは、おつまみをつくりたいんです。

ひろのぶさん

おつまみ?

ちひろさん

はい。ちっちゃいころから柿の種とか竹輪とかサラミソーセージとか、そういうのが好きで、それって「加工食品」じゃないですか。食材を乾燥させたり、混ぜたり、組み合わせたりして、変わった嗜好品にする。

ひろのぶさん

マグロのキューブとかね、しょうゆ味の、キャンデーみたいなキラキラした紙に包んであるやつとかね。

ちひろさん

そう!あんなの大発明じゃないですか。あと、魚肉ソーセージとか、チーズかまぼことか、全部、加工法と組み合わせの発明ですよね。「珍味」って言い方がまた好きで。

ひろのぶさん

「珍しい味」。

ちひろさん

私、バイオの技術を学んで、「珍しい味」を作りたいんですよ。なにかの食材を珍味化したい。ツナのキューブみたいな大発明したいんです。もちろん、「痒くない山芋」を作る目標もあきらめてません。

ひろのぶさん

一貫してるなぁ。人生が。

ちひろさん

まっすぐ見てます。珍味を。

ひろのぶさん

絶対酒飲みになるね。

ちひろさん

まだ19歳なんですけど、もうすぐビール飲めるようになると思うと楽しみで。間違いなく飲むようになるでしょうね。こんなにおつまみが好きなんだから。

ひろのぶさん

そして好きを仕事にするんだね。一貫してるなあ。

さいごに

ここに入学してほんとうに正解だとおもうんです。という長野さん。

「京都学園大学の良いところは、先生方と学生の距離がとても近いこと。そして興味がある分野について自分から行動して発見できることです。私がやりたいことができる施設設備も全部ありますし」

いやあ、学生さんだから僕が社会人としていろいろ質問されて、なんかえらそうに答える連載にしようと思ってたんですけど、僕が教えてもらうことばっかりでした。

いま大学を目指すみなさんも、そして大学生のみなさん、そしてすでに社会人のみなさんだって、目標をしっかり持って、「好き」を仕事にする人生、機嫌よく生きていきたいですね。長野さん、いろいろ教えてくださって、ありがとう。

次回も学生さんのお話を伺います。次は男子かな。

【おまけ 今月の取材後記】

ひろのぶさん

さえりさんさえりさん。

さえりさん

はい?

ひろのぶさん

おねがいですから一度くらいカメラをまっすぐ見てください。

いやでーす。

ひろのぶさん

すみませんでした。
カツセマサヒコさん、カツセマサヒコさん。

かつせさん

はい?
どうせまたなんとなく僕の写真が一枚入るんでしょ。

ひろのぶさん

うん。

来月もまた、この心通い合う3人で京都学園大学からお届けします。
それでは!

田中泰延
田中泰延

1969年大阪生まれ
株式会社 電通でコピーライターとして24年間勤務ののち、2016年に退職。ライターとして活動を始める。
世界のクリエイティブニュース「街角のクリエイティブ」で連載する映画評論「田中泰延のエンタメ新党」は100万ページビューを突破。
Twitter:@hironobutnk


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