【体験ゼミレポート】江戸時代の舞妓はん

5月21日(日)に開催されたオープンキャンパス。たくさんのイベントの中でも、幅広いテーマの講義や実験を体験できると好評な「体験ゼミ」。今回は数あるテーマの中から、人文学部歴史文化学科 鍛治宏介准教授の「江戸時代の舞妓はん」のレポートをお送りします!

古文書から見えてくる、江戸時代の舞妓たちの人生。

今や京都観光の象徴的存在でもある、祇園の舞妓。舞妓は江戸時代にも存在していました。当時の貴重な古文書を読み解くことで見えてくる、彼女たちの人生。興味深いテーマとともに、大学で歴史学を学ぶことの意義と、そのエッセンスを体験することのできるゼミナールです。

本題に入る前に先生から、高校で学ぶ「歴史」と大学で学ぶ「歴史学」の違いについて述べられました。それは「教科書を覚える歴史」から、自分自身で「見て聞いて調べて考える歴史」への転換です。
話はまず、舞妓のいる京都の花街の一つ、祇園の場所や変遷について江戸時代の史料をまじえて説明。また「舞妓と芸妓の違いについて知っていますか?」と受講生たちに問いかけました。生徒たちは、しだいに先生の話に引きこまれていきました。

当時の史料として、全国の遊所の人気を表わすランキング表や、観光絵図『祇園新地細見図』、また当時の人気作家 曲亭馬琴が記した旅行記などがスライドで映され、祇園社(現代の八坂神社)の門前町として多くの観光客を集め、そこに芝居小屋が並び、京都一の繁華街になっていったことが語られました。

さて、本題の「江戸時代の舞妓はん」です。『祇園町文書』という文書群のなかに、江戸時代後期に祇園に働きにやってきた少女たち107人分の契約書群が残っています。先生は、その中でも9才の少女「しなちゃん」のことを説明します。契約書には「証文」として細かな約束事が明記されています。そこから見えてくるのは、「養子縁組という形をとったいわゆる人身売買」であったという事実です。現在の花街とは全く異なる、悲しい歴史。しかし、史料は後世に生きる私たちに事実を明確に伝えています。

先生はこれらの史料を「教科書にのらない無名の人の記録」であり、「彼女たちの人生はここにしか残されていない」と語りました。
まさに、ここにこそ「生きた歴史」があるのです。さらに、今回の体験ゼミのまとめとして、「何百年と伝えられてきたさまざまな史料を、さらに何百年と伝えていくことの大切さ」を述べた上で、「このような史料からあなたたちの手で新しい歴史を発見してみませんか」と呼びかけ、講義を結びました。

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