京都先端科学大学

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本学におけるキャリア教育の取り組みを「日本キャリア教育学会 第36回研究大会」で発表しました

更新日:2015年8月11日(火)
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今年で36年目を迎える「日本キャリア教育学会」の第36回研究大会が、11月22日(土)・23日(日)の2日間にわたり、沖縄県の琉球大学にて開催され、本学におけるキャリア教育の取り組みについて、2日目の口頭発表(ロング)の部で発表を行いました。

 

「初年次キャリア科目の構築と効果測定~中小規模私立大学における実践事例の報告~」
報告者:京都学園大学 経済学部 三保紀裕先生

 

内容:

 大学におけるキャリア教育の展開に関する動きが加速する現在、本学においてもカリキュラムの見直しやキャリア教育科目の体系化を図ることとなった。
 本学におけるキャリア科目の設計プロセスと教育実践の事例を報告することにより、学生の特徴に応じたキャリア教育の展開について考察する。

 

 本科目は、1年前期を対象とした全学必修科目であり、「大学生活を前向きに捉え、他者と円滑な関係を築く基礎(汎用的能力)を身につける」ことを狙いとした初年次キャリア教育として、位置づけられている。

 

 授業は「コミュニケーション」や「チームワーク」に関する内容を主軸とした構成であり、1クラス40~50名程度で、グループワーク中心の内容構成とした。
 実践にあたっては、複数の担当教員で同一内容のプログラムを行い、毎週の授業終了時に全担当教員が集まり、振り返りミーティングを行っている。

 

 効果測定の方法としては、初年次キャリア科目の受講生(1年生)全員を対象に、「コミュニケーション」「チームワーク」「学びへの関与」について講義の第1回(Pre)と第15回(Post)にそれぞれアンケート調査を実施した。
 分析の結果、「学びへの関与」「チームワーク」については有意な得点の変化が見られなかったが、「聴く」「伝える」については有意な得点の上昇がみられた。
 また、Preのみに参加した者とPre-Postの双方に参加した者の違いについて比較を行った結果、「学びへの関与」について有意差がみられた。

 

 構成したキャリア科目は、他者との円滑な関係性を築くことに対する自信を与えるという点では一定の効果があったといえる。
 しかし、Preのみの参加者の方が「学びへの関与」が低かった点などから、学びへの動機づけや授業への主体的参加に関する更なる工夫・仕組みが必要であることがわかった。
 本科目での教育的効果を持続させるという点では、他のキャリア関連科目、初年次教育科目との連携も必要不可欠であり、学生の特徴を踏まえた組織的連携が今後求められるだろう。

 

質疑応答の際には、他大学の方々から本学の「キャリアデザインA・B」の仕組みや全学統一プログラムとしての運用について、効果測定の方法についてなど、様々な質問を受け、発表への関心の高さをうかがうことができました。

 

 

2014.11.28 教育開発センター