教員紹介

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河田 尚之 KAWADA Naoyuki

学部・学科

職名

教授

学位

農学修士

所属学会

日本育種学会、米国作物学会(CSSA)

専門分野 育種学、植物遺伝学
略歴

1981年 岡山大学大学院農学研究科修了
1981年 農林水産省・九州農業試験場 研究員
1990年 農林水産省・九州農業試験場 主任研究官
1991年 農林水産省・農林水産技術会議事務局 研究調査官、研究調整官
1994年 栃木県農業試験場栃木分場 ビール麦育種部長(農林水産省・指定試験地 主任)
1999年 農林水産省・農業研究センター 大麦育種研究室長
2001年 (独)農業技術研究機構・作物研究所 大麦育種研究室長
2003年 (独)農業技術研究機構・九州沖縄農業研究センター 上席研究官
2011年 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター 上席研究員
2015年 京都学園大学 バイオ環境学部 教授

担当科目

日本の農業、遺伝育種学、作物保護学、食農基礎実験、作物学実験、作物栽培実習、京野菜栽培加工実習

お問い合せ

kawada.naoyuki@kuas.ac.jp

研究内容

私は、1981年より30数年間にわたり農林水産省の試験研究機関で麦類、特に大麦の品種改良に携わってきました。大麦はビール醸造の原料や家畜の飼料として利用されますが、日本ではビール醸造に加え麦焼酎の原料として、また、麦飯などの食用や麦茶の原料としても利用されています。

育種研究を始めて最初に取り組んだ課題は、1980年代に日本の大麦生産地帯に蔓延していた土壌伝染性ウイルス病(オオムギ縞萎縮病)に対する抵抗性育種でした。幸いなことに、日本の在来品種などにこのウイルス病に強い品種が多数あることが分かり、抵抗性遺伝子を明らかにするとともに、このウイルス病に抵抗性の麦焼酎醸造用多収品種の「ニシノチカラ」などを育成しました。その後、農林水産省の農林水産技術会議事務局で研究コーディネーターの仕事を行い、1994年から5年間は栃木県農業試験場でビール大麦の育種主任として、ビール醸造用大麦品種の育種を行いました。栃木県で育成したビール大麦の「サチホゴールデン」は、病害に強く早生・多収で、ビールの醸造品質は世界トップクラスにあり、日本の大麦栽培面積シェアー1位の品種として普及しています。その後は、九州の研究機関で極多収の大麦品種やパン用小麦品種などの育種を行いました。また、近年世界的に問題となっている、かび毒を生産し麦類を汚染する赤かび病に対する抵抗性育種研究を行い、大麦の赤かび病に対する抵抗性機作を明らかにしました。

最近取り組んでいる研究課題は、機能性を持った大麦品種の開発や、機能性食品や醸造など穀類の加工利用と新規用途の開発です。穀類の中でエン麦と大麦は、可食部に水溶性食物繊維のβーグルカンを豊富に含むことが知られており、肥満、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防に対し明かな効果が証明されています。昨年、栽培性が優れ、一般的な大麦品種に比べ1.5倍から2倍程度のβーグルカンを含む品種を育成しました。この新品種は、麦ご飯などの従来からの用途だけでは無く、麦芽に加工し糖化した麦汁を煮詰めればβーグルカンを含む水飴になります.大麦粉にすればパンやパスタなどの原料として利用可能で、新品種を健康機能性に優れた食材として利用する研究を進めています。

研究キーワード 大麦育種、水溶性食物繊維、健康機能性食材開発

メッセージ

今の世の中は若者が目標を持ちづらい時代と言われますが、何時の時代でも若者は悩み多き世代だと思います。良き友を見つけ、よく遊び論議し、何よりも本をたくさん読んでください。京都学園大学バイオ環境学部は、日本の芸術や食文化の1つの中心である京都市の隣にあります.また、京都は京セラや日本電産などのハイテク産業が生まれた街でもあります。これらの伝統文化や先進文化から刺激を受け、学生の本分である勉強と読書を京都学園大学で身につけ、目標を持って一生懸命打ち込めば、人生の目標や夢も見えてくるでしょう。

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