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バイオ環境学部・森本幸裕教授監修の「雨庭」が今年度の環境白書に掲載されました

更新日:2017年6月6日(火)
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京都学園大学 雨庭

環境省が発行する平成29年版環境白書において、バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科の森本幸裕教授が監修した「雨庭」が模範事例として取り上げられました。環境白書では、環境の状況や保全に関する施策などが毎年発表されており、森本教授の「雨庭」づくりの事例は、生態系を生かしたグリーン・インフラの有効な活用事例として紹介されています。

「雨庭」とは、アスファルトや屋根などに降った雨水を一時的に貯留し、ゆっくり浸透させるための植栽空間(庭)のことで、豪雨対策やヒートアイランド現象の緩和なども期待されるそうです。白書には、京都太秦キャンパス中庭にデザインされた「雨庭」と、京都駅ビルに設置されているビル型雨庭の「緑水歩廊」が取り上げられています。

京都太秦キャンパスの「雨庭」は、キャンパス近くの名勝・雙ヶ岡(ならびがおか)をモチーフとした築山のほか、京都で多く見られる枯山水庭園を意識してデザインされたものです。もともと枯山水庭園には、豪雨時の排水機能を持たせる工夫がされているケースが多々あるとか。本学の「雨庭」も、雨水を含ませ、ゆっくり浸透していくよう設計された築山や、舗装面の雨水排水路を兼ねた「枯山水軸」など、雨水を集め、貯留し、浸透させる機能が生きる緑地となっています。「枯山水軸」の方位は、地軸の傾き23.4度と同じだけ傾けられており、地球環境問題へのメッセージが込められているそうです。

また植栽には、キンキマメザクラ、イロハモミジといった地域の在来種に加え、フジバカマ、キクタニギクなど希少な「和の花」も自主ゼミ「和の花を育てる会」の活動として導入。京都の伝統文化と関わり深い植物の普及啓発とともに、絶滅が危惧される希少植物の保全の場でもあります。

本学の「雨庭」は京都駅ビルの「緑水歩廊」とともに、豪雨対策などのほか、都市における生物多様性の保全や生態系ネットワークの形成にも寄与する、今もっとも求められるグリーン・インフラ、つまり自然の恵みを生かした社会基盤のモデルとして期待されています。