[亀岡学]農業をやる若者集まれ!! 農業法人(株)丹波村 中野武久社長

2018年06月18日トピックス

「地域を知る」「農業を知る」「食品製造業を知る」「流通を知る」「地域おこしを知る」がテーマの「亀岡学」。第8回目は、京丹波町和知で農業生産法人を経営している中野武久社長に、「若者に対する農業のすすめ」についてお話頂き、ここで農業に従事している卒業生の岩永さんと河谷さんの体験談を伺いました。

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中野社長は東京都足立区のご出身で、18歳のときに京都にきて、飲食業や不動産業などを経たあと、さほどやりたいとは思っていなかった農業経営を始められました。現在は従業員5名で約6ヘクタールの土地でスウィートコーンや新丹波黒などの栽培を手掛けられています。さらに、おおい町で果樹栽培に挑戦されています。

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都会と田舎の両方で生活してきた中野社長だからこそ言える田舎暮らしの良さを説明しました。田舎暮らしは圧倒的に住居や生活にお金が掛からない。少し不便(車は必須)だが、空気がきれいで心豊かな生活ができる(時に、子ども達にとっては良かった)。今、20-40代の人達の約40%が田舎に住んでもよいというアンケート結果があります。この潜在的なパワーを人がいなくなっている田舎で生かせる仕組みづくりをおおい町と組んで、今年、一次産業活動拠点施設「志摩豊夢(シマホーム)」を竣工しました。これを拠点として、地域や行政が各種栽培、農機具、物流、販売に協力できるようになっています。中野さんは、これらを基盤にして、農業・福祉連携事業を起こそうとしています。

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岩水さん達は自分たちで計画から栽培、販売までやっています。その意味でやりがいを持って農業をしています。河谷さんは会社員をしていて、精神的に疲労困憊して、丹波村に参加しました。今では、精神的にも落ち着いて、農業をしながら、空いた時間にイラストを描いて、「pixiv」というイラストなどの投稿サイトに投稿しています。「半農半X」を実践しています。

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バイオ環境学部の学生もインターンシップなどで農業体験をしながら中野さんやその他の人達の生き方を学んでいます。このような体験から「農業をやりたい」「6次産業をやりたい」といった学生が、出てくることを期待します。

(バイオ環境学部 食農学科 深見 治一)

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