人文学部心理学科「専門ゼミ」で亀岡・保津の観光広報誌「京のよりみち」を刊行しました

2018年07月05日メディア

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人文学部心理学科社会コミュニケーションコースでは、地域の方々の「心のよりどころ」となる魅力を発信し、その地域の内と外の方々の交流を活発にする「つながりづくり」を支援することを実践学習のテーマのひとつにしています。

その「専門ゼミ」(君塚洋一クラス)は、このほど、キャンパスのある亀岡市の魅力を学生たちならではの視点でとりあげ、地域の内外に発信する冊子「京のよりみち 亀岡・保津の彩り」を刊行しました。

この冊子は、3回生のゼミ生が1年間をかけて亀岡城下町と保津町を歩き、これまで必ずしも十分に知られていなかった魅力をほりおこして紹介し、観光客をはじめ、多くの方々が地域を訪れるきっかけをつくることをめざして制作されたものです。

冊子では、秋の亀岡祭の時期に家庭でふるまわれる「鯖寿司」や「ぜんざい」など、地元の方が四季折々に食べる習慣をうけつぐ伝統的な家庭料理の講習会を行う「亀岡市行事食研究会」の活動や、全国でもめずらしい5つの商店会が連携するHの字のかたちをした「H商店街」、また、保津川下りの起点・保津町で新たな魅力のスポットとして注目される藍染工房やガラス工房など、これまでの観光ガイドがとりあげていない独自の魅力を紹介しました。

ゼミ生たちは、地元の方々の誇りとなり、かつ多くの方に訪れるきっかけを提供するその土地ならではの魅力を探し出し、街の方々のご協力を得てインタビューや撮影を企画通りにすすめることのむずかしさを実感しながらも、自分たちにしかできない魅力の紹介をひとつのかたちにまとめあげたことに大きな満足を感じているようです。

この冊子は、亀岡観光協会観光案内所(JR亀岡駅構内)、亀岡市役所のほか、誌面でとりあげた亀岡市内の店舗や施設などで無料配布されています。

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「京のよりみち 亀岡・保津の彩り」
(C)京都学園大学君塚洋一研究室
 PDF版をダウンロードできます

<参加したゼミ生の声>

写真で亀岡を表現することが、とてもむずかしかったです。体験も場所も、亀岡や保津のよさが伝わる「この1枚」を選ばなければならなかったので、それがたいへんでした。でも、撮影のとき、人の表情や光の加減を工夫して、それがうまくいったときの達成感は大きかったです。(嘉村奈保子さん)

冊子作りは貴重な体験でした。企画を立てたり、楽しいときもあったけれど、地域の広報媒体として正確な情報を集めることが必要なため、責任を感じました。でも、取材をはじめ、たくさんの方々と出会えたことはほんとうによかったです。協力してくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。(高原季里さん)

取材先へのアポ取りや、現地でのインタビュー、資料調査など、冊子制作はとてもたいへんではあったけれど、普段の大学生活ではできないようなことに取り組めてよかったです。(関怜次くん)

この冊子制作では、いろいろな人たちとコミュニケーションするための多くの知識と方法を学ぶことができて、それがいちばんの収穫です。(エミリ馬家慧さん/マレーシア)

保津町の工房での人生初の吹きガラス体験はすごく楽しかったです。息を吹き込むと、ガラスが膨れていく様子が面白かったです。世界でただ一つのコップを作る体験は貴重でした!(張晶さん/中国)

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保津の藍染工房「ほづあい研究所」で自ら染めたハンカチーフを干して乾かすゼミ生たち
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保津のガラス工房・Calore(カローレ)でオーナー・松本大督さんの指導で、吹きガラスを体験する

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