「京都産原料100%ビールプロジェクト」発足の記者発表会が京都府庁内で開催されました。

2018年09月07日メディア

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2018年8月30日(木)、京都府庁旧本館旧議場(京都市上京区)において、本学バイオ環境学部食農学科・篠田吉史准教授が中心となってすすめている「京都産原料100%ビールプロジェクト」の発足発表会が、マスコミ各社参集のもと開催されました。
このプロジェクトは、「畑からグラスまで」をテーマに、ビールの原料をすべて京都府内でまかなえるようにするプロジェクトで、2020年には京都産原料だけを使ったビールの商品化を目指しています。

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篠田吉史准教授は、亀岡市内で100年以上も前からビール大麦が生産されていることや、与謝野町でホップの栽培が始まっていることに着目。2013年からビール原料の地産化による地域振興を提唱、注力してきました。そして今回、京都府やビール醸造所などの助けを借りて、産・官・学の19団体が連携したプロジェクトが発足しました。

記者発表会では、府内のビール醸造所各社、原料生産者や各自治体の代表に加え、麦の育種の専門家である本学の食農学科 河田尚之教授が壇上に上がりました。出席者全員の紹介の後、篠田吉史准教授が、プロジェクトの概要をスライドをまじえて説明しました。
「地域に根ざした、顔の見える関係のなかで、農家が100年を超えて麦を育て、醸造家が技を込めてビールを造り、地域の人たちや訪れた人たちが、その高い品質と個性を楽しみ、その対価を地域に還元する、持続可能な社会の実現」という、農業振興や地域経済の活性化を目的とした、プロジェクトのビジョンが力強く掲げられました。

くしくも2018年は、京都ではじめてビールが醸造されて140年にあたる年。出席した山内修一副知事からは、「京都で醸造所が生まれて140年の年、地方創生のいいモデルとしたい」と語り、各醸造家、生産者からも、力強い抱負が述べられました。また、質疑応答では、マスコミ各社から多くの活発な質問が続きました。

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最後に、会場の京都府庁旧本館前に一堂が集い、「乾杯!」と声をあげ、決意をあらわすとともに、互いにプロジェクトの成功を誓い合いました。

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