過疎化が進む南丹市美山町福居でのインターンシップ見聞録(9月6日)

2018年09月11日トピックス

過疎化が進む南丹市美山町で、農業体験と自分を見つめる研修に飛び入り参加しました。

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㈱ヒューマンフォーラムの農業法人が美山町福居に、農場と研修施設を所有し、そこで、農業をしながら社員の研修をしています。今回、インターンシップとして、バイオ環境学部の2名の学生がその研修に参加しました。美山町福居は観光で有名になった美山かやぶきの里がある美山知井地区とは異なり、162号線を更に小浜方向に車で20分程度走ったところにあり、典型的な中山間地域で過疎化が急速に進んでいます。そこに㈱ヒューマンフォーラムは地域の賑わいの一助になるように、空き家を購入し、農地を借りて、おもに水稲と安納いもを栽培しています。そこを農業法人の数人のメンバーと年に9~10回実施される社員の研修及び社員のイベントによって維持しています。

今回(2018年9月3~7日)の研修は若手のアルバイト社員5名とバイオ環境学部の2名およびチューターとして、雫さんと豊田さんの計7名で実施されました。6日は30アールの安納いもの葉と茎を草刈機で刈る作業です。1日掛かりました。午後5時に終了後、農機具を洗う係、食事をつくる係、入浴をする人、みんな分担し、自分の担当が終われば、他を手伝い、午後6時すぎには全員入浴を済ませ、夕食につきました。食前・食後の感謝の言葉を皆で合掌します。20歳前半の若い青年達が指示されることなく、自ら進んでやるべくことやるというチームワークがありました。

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私たちの大学の学生も含めていろいろな店からきた社員がこの研修で初めて出会って、このチームワークを作っています。食後、ミーティングをします。各自が前日のミーティングで、自分の気づきや、メンバーから指摘されたことの一つを翌日の目標に設定します。この目標に対してこのミーティングで振り返りをします。5分間メモし、それを2分間で発表します。その後、他のメンバーが一人ずつ意見、アドバイスをします。決して非難はしません。これがルールです。

チューターも含めて全員が発表して意見を言い、また明日の目標を立てて、ミーティングを終了します。まさにこのミーティングそのものがたった3日か4日でこのチームワークを作っています。彼らはこの5日間の研修で自ら進んで実行すること、協力しあうこと、人を良く観察することを学んで自分の生活に戻ります。日常生活の中で、この研修の学びを生かし続けることは大変ですが、大きなインパクトを与えたことは間違いないでしょう。 

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㈱ヒューマンフォーラムの人と人とのつながり、それから生まれる無限の可能性、情熱をこのような研修を通じて共有しているように思えます。バイオ環境学部の学生もよい経験をしました。

(バイオ環境学部 食農学科 深見 治一)

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