【言語聴覚学科ニュース】「2019年度 臨床スキルアップセミナー」を開催しました

2019年08月01日トピックス

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2019年7月21日「摂食嚥下の評価とリハビリテーション」と題して、臨床スキルアップセミナーを京都太秦キャンパスで開催しました。今回は外山稔先生の講義で、15名が参加されました。

臨床スキルアップセミナーは、臨床の現場に立つ言語聴覚士や関係領域の先生方を対象に、音声言語・聴覚・認知の基本的な診方やリハビリテーションのスキルに磨きをかける目的と、臨床実習施設の指導者との交流の場として、さらに卒業生の卒後学習の場として2015年度の学部開設当初から開催してきました。

今回はこの春卒業した1期生も数名参加してくれて、にぎやかな会になりました。

まず摂食嚥下機能の基本的な内容の確認から始まり、神経・筋系の復習、損傷部位と症状から摂食嚥下障害だけではなく、発声発語障害のタイプ分類を考える診方などを解説されました。臨床の場に出始めた卒業生にとっては、基本を押さえるとてもよい機会になったのではないかと思います。後半は経験年数の長い言語聴覚士に向けて、摂食嚥下障害のEBP(Evidence-based Practice)の考え方、訓練法について講義があり、幅広い参加者が満足できる内容となっていました。講義だけではなく、各施設の現状や実践されている内容を質問形式でやり取りする場面や、音声を聴いて考えられる所見を述べる、顔写真から観察のポイントを説明されるなど、臨床場面を想定した実践的なやりとりも行われ、スキルアップを図るよい機会になったと思います。

「2019年度 臨床スキルアップセミナー」は、今後も以下のようなスケジュールで開催します。

11月23日(土曜日)13:30 – 16:30
認知症コミュニケーション障害の理解と支援 (吉村貴子教授)

11月24日(日曜日)9:00 – 12:00
難聴の発見と補聴・リハビリテーション(大平芳則准教授)

12月7日(土曜日)13:30 – 16:30
言語発達の評価と促進 (橋本かほる講師、弓削明子助教)

会場は京都太秦キャンパス東館2階、基礎実習室です。言語聴覚士以外にも、医師、教師、学生の方々も大歓迎、費用は無料(資料等も含みます)です。参加の申込は、splh@kuas.ac.jpまでご連絡ください。たくさんの方々のご参加をお待ちしています。

(健康医療学部言語聴覚学科 助教 弓削明子)

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