【国際オフィスニュース】ハーバード大学院生(本学客員研究員)による特別セミナーを開催しました

2019年10月16日トピックス

2019年10月3日(木)、京都太秦キャンパスにおいて、ハーバード大学大学院生(本学客員研究員)であるアニケット・デ氏が、本学学生や教職員を対象に「私の国際感覚」と題して、英語による特別セミナーを行いました。

本セミナーでは、コスモポリタンとは何かを考えるために、冒頭で「私たちがコスモポリタンになるには、元いた場所への帰属から自由になることは本当に必要なのか」「ローカル(local)とグローバル(global)との間の境界はどこにあるのだろうか」との問いが立てられました。

これらの問いへの考察を深めるべく、日本の俳人・松尾芭蕉、チュニジア生まれでイスラーム歴史学の大家イブン・ハルドゥーン、インドの詩人ラビンドラナート・タゴールらを引用し、彼らの故郷や訪れた旅先での風景、またそこから生まれるイマジネーションが、彼らのアイデンティティ形成に大きく寄与してきたのだとの解説がなされました。

最後に、コスモポリタニズムとは、自らのアイデンティティを失うのではなく、自身の文化の本質を理解し、他の文化とつながり、それらの相違点や共通点を見出していくことであると結論づけました。

アニケット氏は、米国タフツ大学で学士号を、ハーバード大学で修士号を取得した後、現在ハーバード大学大学院博士課程(歴史学専攻)に在籍しています。

本年11月中旬まで京都に滞在し、20世紀初頭にインドから日本にやって来た芸術家や政治思想家についての調査やフィールドワークを計画しています。11月にはアニケット氏の専門分野に関するテーマで特別セミナーを行う予定です。

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(国際オフィス 課長 岩田淳史)

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