食品開発センター竣工式(7/11)レポート(3)

2015年07月20日トピックス

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優れたデザインの重要性について 熱弁を振るわれました

 竣工式のもう一つのメインイベントは、江戸川大学特任教授の鈴木輝隆先生による講演でした。鈴木先生は日本全国のいろいろな地域の魅力を掘り起こし、そこに優れたデザインを結びつけることで、それが世の中に伝わるようにするという研究活動をされています。著名なグラフィックデザイナーである原研哉氏が付けた愛称は、花から花へと飛び回って受粉させる「みつばち先生」。

 「地域やモノの魅力を創造するローカルデザイン」というタイトルで、先生が関わられた北海道清里のじゃがいも焼酎のブランド化や、山梨の甲州ワインの世界市場への進出、あるいは青森県鰺ヶ沢町で行われているタウンプロモーションの取り組みなどをご紹介いただきました。

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交流会

長年のご経験から、地域活性化の取り組みが成功するのに必要な要素を、かなり明確に示していただいたと思います。亀岡でも地域産品のプロモーションや、亀岡祭などのイベントの取り組みがなされていますが、今後の展開が楽しみなところです。

 参加された皆さんどうしで親睦を深める機会として講演会の後に行った交流会も大変盛り上がり、あちこちで話の輪が広がっていました。学食には、これまでに学部とつながりのある発酵醸造・食品会社の製品を使って料理を作ってもらいました。全国的に名前の知れたブランドや、百貨店や京都の料亭に卸されている食材もあり、「地域にはなかなか良いものがあるな」ということを再確認することができたかと思います。

 

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学食名物のジビエ鹿肉

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あちこちで話の輪が

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地元産野菜の漬物

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天然酵母パンのカナッペ

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トマトの漬物も亀岡で発明されたもの

こうしてセンターが始動しました。早速センターの機器の利用について問い合わせをいただくなど、滑り出しは上々。利用規約や申請書の書式の作成などを急ピッチで進めています。(お問い合わせは下記連絡先まで)。今後ここにどのような「エコシステム」が形作られ、ここからどのようなプロダクトが生まれるのか。大学と地域の大人たちの、「強いローカル」を目指した挑戦が始まります。

(京都学園大学 バイオ環境学部 食品開発センター)

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