食品開発センター竣工式(7/11)レポート(1)

2015年07月18日トピックス

 京都亀岡キャンパスのバイオ環境学部、バイオ環境館構内に昨年12月から建設していた「食品開発センター」について、設備の導入が一段落したことを機に、7月11日、竣工式を行いました。

 総工費約3.3億円、床面積約500㎡のこの施設は、「地域が“使える”食品加工場」をコンセプトに、地域の意欲的な農業者、食品加工会社の方々と大学が連携して、種々の農産加工品や発酵醸造物を研究、開発、生産していくこと、そして、それらのプロジェクトを通じて学生を実践的に教育することを目的としています。

 当日午前中は、関係者だけで神事を行いました。神職は京都嵐山の松尾大社。言わずと知れた「日本第一酒造神」、日本の醸造の神様の大元締めです。

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神事にて

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玉串奉奠

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麹甘酒製造設備

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ビール試譲設備

これは、センターの柱の一つが「発酵醸造部門」であるため。亀岡産のコメを原料とする麹(こうじ)の生産設備、河原林町で明治時代から栽培が続くビール用二条大麦で地ビールを試験醸造する設備、そして、曽我部町寺のぶどうをワインに醸造する設備(予定)が設置されています。

 農産物に高い付加価値を与えて商品にする上で、発酵醸造は非常に重要です。亀岡は発酵醸造のかなめの一つである水に恵まれ、保津川水系の地下水を水源とする水道水は、ペットボトルに詰めて市販されているほど。市内には酒、みそ、しょうゆ蔵をはじめとして発酵醸造業が盛んで、亀岡の水を求めて市内から移転してくる食品会社もあります。センターはそうした「土地柄」を活かす施設として設計されているのです。

 

(続く)

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