心理学科講演会「ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか」を京都太秦キャンパスにて開催しました。

2017年06月14日トピックス

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京都学園大学人文学部心理学科社会コミュニケーションコース学術講演会
「ドイツの地方都市はなぜクリエイティブなのか――日本の「まちづくり」と何が違う?」を京都太秦キャンパスにて開催しました。

講師の高松平藏(たかまつへいぞう)氏はドイツ在住のジャーナリストで、1969年に奈良県で生まれ、京都の地域経済紙を経て、2002年からエアランゲン市に拠点を移し、日独の生活習慣や社会システムを比較し地域社会のビジョンをさぐるような視点で執筆活動をされています。

今回は、日本の「まちづくり」と、ドイツのそれに対応する言葉である「立地要因」の違いを比較して、同氏の考える理想的な市民社会のあり方について講演いただきました。同氏が居住するエアランゲン市(バイエルン州)は人口10万人のドイツの地方都市ですが、インフラ,教育,経済、文化のバランスが高い次元で保たれ自律したまちと紹介されました。さまざまなものが大都市集中となっている現代日本の地方都市と比較して、ドイツの地方都市の生活の質の高さが伺えました。

集団としての協調調和を重んじる日本の社会と比較して、ドイツでは個人が重視され自由意志による連帯が都市を形作っている点に着目されていました。更に、行政が専門家集団として優れた機能を持っている点をポイントとして捕らえ、鳥瞰的な把握によって都市機能をアップデートしている点が両国の大きな差であると指摘されました。
参加者からは、本学のもうひとつのキャンパスが所在する亀岡市(8万9千人)との比較や、京都市との文化の比較など質問も多く、関心の高さ伺える講演となりました。

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