2018年6月20日(水)健康スポーツ学科マネジメントコースの「実践プロジェクトA」において、ミズノ株式会社(グローバルフットウエアプロダクト本部)の吉田 陽平 氏から、「ミズノ株式会社が展開する事業とアスリートへのサポート」についてご講話を頂きました。
ミズノ株式会社の「より良いスポーツ品とスポーツ振興を通じて会社に貢献する」という経営理念のもとに展開されてきた事業の歴史から現在どのように製品が作られ、販売されているかについて、吉田氏が製作に携わった例を基に説明して頂きました。 特に、バイオメカニクスの観点から、個人の足の動きに合わせてソールの硬さを考えることや、 シューズそのものがどのように伸び縮みするかなどを調べ、より利用者の足にフィットしたシューズの開発を行うことは、大学で学ぶ専門科目の内容が実際にどのように世の中で役立てることができるかを考える貴重な機会となりました。また、この開発までの過程について靴の部品一つ一つの仕組みを説明して頂きながら、いかに履心地、耐久性、機能、デザイン考え、研究データとともに設計・開発が行われる中で、様々な人が関わり、一つの製品に多くの意図が組まれていることも改めて実感することができました。
最後に、吉田氏が携わったサッカー日本代表の本田圭佑選手のシューズ開発には、最先端の科学技術が駆使されており、今後大学で何を学ぶことがトップアスリートやあらゆるスポーツ実施者の商品開発や販売に携わっていくことができるかを学ぶことができました。さらに、吉田氏自身の就職活動の経験をもとに「自分で学んでいく力」が就職活動に留まらず社会に出てから重要になることを聞き、この学生生活で何を意識しながら過ごしていくかを考えるきっかけにもなりました。
吉田 陽平 氏
【筑波大学体育科学研究科修士課程修了(スポーツバイオメカニクス専攻)】
ミズノ株式会社 グローバルフットウエアプロダクト本部
デザイン・開発部 技術開発課