心理学科「実践プロジェクト」で地域づくりリーダーにインタビュー

2018年10月30日トピックス

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2018年10月11日、心理学科実践プロジェクトである「社会コミュニケーション基礎演習」(君塚洋一クラス)の受講生6名は、亀岡市の中心部にある「かめおかまちの元気づくりプロジェクト」代表・松尾清嗣氏の運営するコミュニティ・ハウス「和の家」にて、同氏の仕事や地域づくりについて、インタビューを行いました。

松尾氏は大学卒業後、京都の婦人雑貨メーカーに入社、経理部や人事部を経て、営業部でも活躍、建設会社に転職したのち早期退職され、2010年より、出身地である亀岡市の自宅を拠点に、手づくり市や寄席などの催事、高齢者向けの語り合いサロン、中高年活性化プロジェクトなどにとりくんでいます。

受講生たちは、採用や配属など企業の人事部門の仕事や、卸先である百貨店の販売員と連携したファッション商品の売れ筋のみきわめ、転職先の社内でおちいった板ばさみの状況を機に退職し、みずから立ち上げた地域づくりプロジェクトでの奮闘のようすなど、松尾氏の多彩な仕事のキャリアや、多くの経験を生かしてすすめておられる現在の活動をリアルに聞くことができました。

松尾氏は、地域づくりの一環として亀岡城下町の観光案内も務めておられます。この演習では11月に、松尾氏の案内により城下町の魅力を一緒に探索するフィールドワークを予定しています。

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受講生のコメント

さまざまな活動を通して、松尾さんの培った人生観と、亀岡への恩返しの思いが重なることで、プロジェクトの成功と、セカンドライフの充実がなされているのだと感じた。「よいことも悪いことも半々」という考えは今の若い世代にあまりなく、それによって物事を大局的に見ることができて、気持ちが落ちず、さまざまな視点からの行動ができると考えた。(2回生・男子)

松尾さんが地元にご恩返しをしたいというモチベーションはどこから来ているのかを聞くと、「やりたいことをやっているだけ。結果が出なければやめればいい」という意外な答えが返ってきた。やりたいことを仕事にできるのは理想だし、モチベーションを保てて、人生の時間を有意義に使うことができる。自分もやりたいことを見つけたいと思った。(2回生・男子)

インタビューで自分にとって最も収穫となったのは、自分自身の地元(三重県)と似た環境にもある亀岡を盛り上げようと試行錯誤している人の話を聞けたことだ。お考えがとても成熟していると感じ、人生経験が豊富なため、ひとつひとつの言葉や回答が非常に的を得ており、あまり耳にする機会のないご意見をたくさん聞けて、とてもよい刺激になった。(2回生・男子)

松尾さんは、ものを通じて人とかかわることを念頭に、客のリアルな声を知るため(卸先の百貨店の)販売員を会議に参加させておられた。たしかに直接お客さんとかかわって商品を売るのは店の人だから、販売員とコミュニケーションをとり、現場の細かい情報を管理側がいかに知るかが大事なのだと思った。(2回生・女子)

お話を聞いて、松尾さんは地域づくりのプロジェクトを楽しんでいるなと感じた。会社を辞めて毎日が日曜日になり時間を持て余すこともあったが、プロジェクトを始めて地域の方とのふれあいも増え、自分たちが好きでやっていることに興味を持ってくれる人もできて、第二の人生をうまく過ごしていると思った。(2回生・女子)

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