高校生論文コンテスト2018 審査結果・入賞者のよろこびの声(経済経営学部)

2019年01月23日トピックス

経済経営学部 審査結果

 この度は「京都学園大学 高校生論文コンテスト2018(経済経営学部)」を開催しましたところ、各地から102点のご応募をいただきました。これらについて本学教員により厳正な審査を行い、下記の通り各賞を決定いたしました。個人賞受賞者および学校賞受賞校には賞状と副賞を、また応募者全員に記念品をお贈りいたします。

◆最優秀賞◆ (副賞として3万円分の図書カードが贈呈されます。)
 佐々木 梨花(宮城県気仙沼高等学校 3年) 
 「気仙沼を知って広げる戦略」(作品はこちら

◆優秀賞◆ (副賞として2万円分の図書カードが贈呈されます。)
 鈴木 鳳真(京都府立北桑田高等学校 3年)
 「京北の魅力を広めるために」

 河村 彩花(群馬県立中央中等教育学校 5年(高2))
 「外資企業の誘致による群馬活性化プロジェクト」

◆佳 作◆ (副賞として1万円分の図書カードが贈呈されます。)
 小西 正太(京都府立嵯峨野高等学校 1年)
 「広がる教育格差」

 蓑田 真依(福井県立若狭高等学校 3年)
 「世界から小浜へ」

 安藤 陽和(京都府立北嵯峨高等学校 3年)
 「生活の中の存在」

 小屋 大翔(京都府立北桑田高等学校 1年)
 「京北ならでは、伐採体験ツアー」

 里内 歩奈(京都府立須知高等学校 2年)
 「私が暮らす京丹波町にもっと人を呼び寄せるには」 

◆学校賞◆
 京都府立北桑田高等学校

講 評

 本学部主催の「高校生論文コンテスト」も今年で8年目を迎えることになりました。応募論文の質も年ごとに向上し、いずれの論文も甲乙付け難く、審査委員を悩ませることになりました。

 慎重な審査を重ねた結果、最優秀賞には佐々木梨花さんの「気仙沼を知って広げる戦略」が選ばれました。震災後訪れる多くのボランティアを見て、地元の高校生として何ができるかを考え、「気仙沼を知ろう!学ぼう!味わおう!」プロジェクトを立ち上げ、地元でありながらあまり知られていなかった「奇跡のカブ」を食す会を数回にわたり実施し、地域の人に大いに歓迎されました。この体験を通じて地域の活性化には、まず地域のことを良く知ることだと実感しました。若者らしい積極性、行動力、感性の豊かさが審査委員全員一致で高く評価されました。

 優秀賞には、鈴木鳳真さんの「京北の魅力を広めるために」と河村彩花さんの「外資企業の誘致による群馬活性化プロジェクト」が選ばれました。鈴木さんの作品は、管理されずに放置されている放置林を活用しながら、地域を活性化する方法を具体的に提案しました。京北地域の広大な森林資源をいかに生かすかを高校生の視点で考えた、大変興味深い論文と評価されました。河村さんの作品は、古くから地元にある外資系食品企業に着目し、外資系企業の誘致を積極的に行うことによって、地元の活性化をはかってはと考えます。この企業がなぜ地元で成功しているのかを分析した上で、外資系企業の誘致の具体策を提案しました。両論文とも単なる提案にとどまらず、具体的な実行プランを提案している点が高く評価されました。

 佳作には、小西正太さんの「広がる教育格差」、蓑田真衣さんの「世界から小浜へ」、安藤陽和さんの「生活の中の存在」、小屋大翔さんの「京北ならでは、伐採体験ツアー」、里内歩奈さんの「私が暮らす京丹波町にもっと人を呼び寄せるには」の5点が選ばれました。小西さんは経済大国日本の負の側面に焦点を当てた点、蓑田さんは実際に民宿に赴き、インタビューをしながら、指さしシートの改善をした体験を論じた点、安藤さんはスターバックス、携帯電話など身近な所から世界への拡がりを論じた点、小屋さんは地元の森林資源、食材を活用した地域起こしを具体的に提案した点、里内さんは地元で開催されているイベントを見直し、再構成することでさらに効果を上げることを具体的に提案した点が、それぞれ評価されました。

 冒頭にも述べましたように、不運にも入選外となった中にも、良くできた作品が多くあったことを最後に付け加えておきます。いずれも高校生らしい感性に満ちた素直で、瑞々しい作品ばかりで、審査には大変時間がかかりましたが、それはとても楽しい作業でありました。ご応募いただき有難うございました。

2018年12月18日

高校生論文コンテスト(経済経営学部)実行委員会

入賞者のよろこびの声

最優秀賞 佐々木 梨花さん(宮城県気仙沼高等学校)

この度は最優秀賞を選んでいただき、多くの方々に私の思いを論文で伝える機会を頂けましたことを、とても嬉しく思っています。私は、気仙沼がとても好きです。やりたいことを肯定的に受け止めてくれ、達成までの過程を共に考えてくれる大人や仲間に恵まれている気仙沼の環境が、私の行動のきっかけであり、原動力であると思っています。小さな力ではありますが気仙沼を多くの方々に知ってもらうために、私はこれからもイベントを開催していきます。その小さな力が、多くの人の心に届き、この町が更に活気に溢れていくことを願っています。また、私の行動が周囲の人の行動を触発できるように、楽しみを持って活動したいです。本当にありがとうございました。

優秀賞 鈴木 鳳真さん(京都府立北桑田高等学校)

20190124_2018essay01.jpg今回、応募するにあたって、私が3年間、林業に関する専門学科で学んできたことを『地域経済の活性化』という点からまとめました。夏休みを活用して、じっくり論文を書いたことで、少子高齢化、過疎化に直面している地域のこと、十分に活用されないまま放置されている森林資源のこと、地域課題の解決策として豊かな森林資源を活用する方法について考えられたことは、自分自身にとって、大変有意義なことであったと思います。素晴らしい賞をいただきありがとうございました。

 

 

優秀賞 河村 彩花さん(群馬県立中央中等教育学校)

前期生の時に、地元の経済紙に掲載されていた記事を目にしたのがきっかけで、それ以来『外資企業誘致による群馬の地域活性化に向けて』という課題で研究を進めてきました。私の学校では今年度で研究の締めくくりとなるので、その論文に対して評価を頂き優秀賞を頂けたことはたいへん嬉しく思います。ありがとうございました。今後も地元群馬の経済の改善と発展について、より良い方法を提案できるよう、また機会をみつけて探求できればと思います。

佳作 小西 正太さん(京都府立嵯峨野高等学校)

20190124_2018essay02.jpgまずは、経済について深く考える機会を与えてくださったことに感謝したいと思います。本当にありがとうございます。私自身、漠然としていた自分の考えを具体化し表現するという経験を通して大きく成長できたのではないかと感じています。また、審査員のご意見を拝読し、新たな発見や気づきがありました。今後さらに成長する糧としたいと思っています。これからも高校生らしい視点を忘れず、現代社会を見つめ、積極的に自分の意見を表明していこうと思っています。

 

 

佳作 安藤 陽和さん(京都府立北嵯峨高等学校)

20190124_2018essay03.jpgこのような賞をいただき、本当に嬉しく思います。私は元々、外国の文化の違いについて興味を持っていましたが、それは外国の中だけにあると決めつけていました。しかし、今回の機会を経て、私の中の定義は覆されました。身の回りの文化とは何なのか、また、それはどのようにして日本へ来たのか、深く考える良い機会になりました。これからは、ただ「知る」だけでなく、知った事を「活用する」方法を考えていきたいと思っています。

 

 

佳作 小屋 大翔さん(京都府立北桑田高等学校)

この論文を書くことで、自分の住んでいる地域について見直す良いきっかけとなりました。そして、地域のことを調べてみると、課題もたくさんありましたが、自慢できることや誇りに思えることに出会うことができ、その良い点を、論文の中に活かそうと考えながら書きました。私は、まだ、将来の夢を定めていませんが、この論文を書く中で、私の地域にある豊富な森林資源に携わる仕事はないかと興味を持ちました。論文を書くことで、自分の視野が広がっていったのだと実感しています。この度は、このような賞を頂くことができて、本当に嬉しいです。ありがとうございました。

学校賞 公民科教諭 日下部 成登先生 (京都府立北桑田高等学校)

本校は、平成28年度から3年間、京都府教育委員会から『地域創生推進校』の指定を受け、『地域創生のために地元の公立高等学校ができること』を探求テーマとして、地域と連携した種々の取組や総合的な学習の時間、公民科目、森林リサーチ科専門科目の関連単元において学習を深化させております。今回、探求テーマに関して各教科で学習した内容を各自が整理・統合することを目的として、貴学経済経営学部論文コンテストを活用させていただきました。応募者1人ひとりに対し、論文への的確な評価を文章でいただき、高い学習効果を挙げることができました。誠にありがとうございました。

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