【国際オフィスニュース】本学客員研究員(ハーバード大学院生)による特別セミナーを開催しました

2019年11月25日トピックス

2019年11月7日(木)、京都太秦キャンパスにおいて、本学客員研究員(ハーバード大学院生)であるアニケット・デ氏が、学生や教職員を対象に「India and Japan: A connected History(インドと日本、接続された歴史)」と題して英語によるセミナーを行いました。

はじめに、アニケット氏より、日本とインドは明治から昭和初期にかけて、政治経済、文化、知的分野での結びつきを強め、それらは汎アジア主義(*)に影響を与えた側面もあったとの説明がなされました。

セミナーでは、さまざまな分野において親交を深めた日本人とインド人が紹介されました。政治分野では、1916年に来日し渋沢栄一と交流した政治学者Benoy Kumar Sarkar、経済・産業分野では、1905年に学生として来日し、その後、櫛、金属細工等の製作を学んだ実業家Manmatha Nath Ghosh、芸術分野では岡倉覚三(天心)と交流した詩人Rabindranath Tagore、横山大観が影響を与えたNandalal Bose等について解説がなされました。

講師を務めたアニケット氏は、米国タフツ大学で学士号を、ハーバード大学で修士号を取得した後、現在ハーバード大学大学院博士課程(歴史学専攻)に在籍、今年7月より京都に滞在し、20世紀初頭にインドから日本にやって来た芸術家や政治思想家についての調査やフィールドワークを行われました。

*汎アジア主義 = アジアの諸民族が団結して、植民地・半植民地状態を脱し、民族の独立達成をめざす思想、行動。

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(国際オフィス 課長 岩田淳史)

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