【バイオ環境学部ニュース】「シリーズ特別講義B」~第一線で活躍中の方にお話を聴く~ 12回目「食品添加物からみた食品設計~優れた食品用着色料とは?~」

2019年12月26日トピックス

「シリーズ特別講義B」は、バイオ環境学部3学科の2年生以上を対象に開講されている15回にわたるオムニバス講義です。

この授業は、産業界(食品、化粧品、医薬品等)あるいは研究機関の第一線で活躍されている方々からお話を伺うことで、今後社会人になる学生の皆さんのキャリアアップにつなげてもらうことを目的としています。

「食品添加物からみた食品設計~優れた食品用着色料とは?~」

理研ビタミン株式会社食品改良剤開発部

色素開発推進室技術グループ主事:藤原和広先生

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第12回は、2019年12月17日(火)、食品添加物、その中でも着色料の研究・開発でご活躍中の理研ビタミン株式会社食品改良剤開発部色素開発推進室技術グループの藤原和広主事に「食品添加物からみた食品設計~優れた食品用着色料とは?~」と題してお話頂きました。

まず、理研ビタミン株式会社紹介をかねて、会社の製品である家庭用食品のわかめスープやノンオイルドレッシング、業務用食品、また、バイオ環境学部のある亀岡市の京都工場で製品化されている食品添加物についてお話を伺いました。

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次に、「食品添加物」について、分類や使用方法に関する説明を伺いました。特に、安全性について、法的には「合成添加物」、「天然添加物」などという区分がないこと、また「食品添加物」の定義は、「人の健康を損なうことがなく、かつその使用が消費者に何らかの利点を与える物でなければならない」であり、他の食品と同様、食品添加物は摂取しても安全なものであるということを強調されていました。

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ご専門の「着色料」については、食に彩りを添えるという面で大変重要なものであり、ご当地ラーメンのスープと麺の色の組み合わせや、お菓子の色づけなど、具体的な事例を通して着色料の必要性を説明して頂き、学生もその大切さを理解することができたようです。

最後に、「クチナシ色素」の製造について、クチナシの栽培から収穫、製造工程まで各工程で管理の難しさがあるという苦労話も披露して頂き講義を終わりました。    

次回は、カゴメ(株)イノベーション本部自然健康研究部長菅沼大行先生を講師にお招きします。

(バイオ環境学部 バイオサイエンス学科 教授 藤田裕之)

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