2020年7月6日(月)、7月8日(水)に、経済経営学部において課題解決型学修(PBL)成果報告会が開催されました。この春学期は、「新型コロナウイルスの感染拡大を阻むにはどうしたらよいか」という、存在を誰もが知っているが提案は決して容易ではないテーマでどのゼミも取り組み、各ゼミ代表のパワーポイントあるいはPDFが、他ゼミを含む各学科の1年生のみで審査・投票されるという形で実施されました。
入学するや否や自宅学習期間に入り、教室での対面授業ができるようになったのは6月11日からという厳しい状況の中で、自宅学習期間中にどの程度仕上げられるかは未知数であり、学生も教員も心配するところではありましたが、その心配をよそに、教員もまさにその通りだとうなずける提案がいくつもありました。また、画一的な方法や提案ばかりで面白味のないものにならないかとの危惧も杞憂で終わり、切り口やアプローチは実に多様であり、多面的に捉えるという本学部の特徴を垣間見ることができました。実際、各学生が審査後に書く他ゼミへのコメントにおいても多様な発見ができたことが書かれており、次回に向けての良い学習になったようです。
優秀賞 |
澤田ゼミ (経済学科) |
「新型コロナウイルスとはどのようなウィルスなのか。そして、感染収束のために今大学生としてできること。」 感染拡大や消費の低迷をデータで詳細にしつつ、生活様式への影響と新しい働き方について言及 |
優秀賞 |
渡辺ゼミ (経済学科) |
「新型コロナウィルスについて ~新たな刺客COVID-19~」 経済への影響を調べつつ、既にはじまっている景気低迷からの打破を資金繰りや雇用の観点から強調 |
優秀賞 |
金井ゼミ (経営学科) |
「得体の知れない新型ウイルス ~全人類を脅かすCOVID-19~」 企業のみならず身近な大学生活を含む個々の生活にまで与える影響の考察と対策の検討 |
優秀賞 |
藤川ゼミ (経営学科) |
「コロナウイルスのもたらす経済的影響と対応策」 全体の経済状況を明らかにしつつ、一例としてテーマパーク業界を取り上げ、その経済的影響と実施中の対策を説明 |
(学科別順。得票数順ではありません。)
どれも素晴らしい出来でしたが、審査結果は、上記の通りとなりました。これら4件が全学での成果報告会へ提出されます。今後の状況は分かりませんが、秋学期も実施される予定ですので、上位に入った方は2度目に向けて、また今回上位に入れずに悔しい思いをした方も次回に向けて、チャレンジ・リベンジしてください。期待しております。
(経済経営学部経営学科 教授 倉田致知)