【バイオ環境学部ニュース】官学連携で身につく社会の仕組み

2020年07月27日トピックス

学科毎の“専門的な学び”として、本学が全学的に進めている課題解決型授業「実践プロジェクト」。課題発見力、課題解決力を身につけるため、高澤班ではバイオ環境学部として多様な生物が暮らす「環境」を保全するために何ができるのか。亀岡市が抱えるごみ問題の解消をめざす「亀岡市ゼロエミッション計画」「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」について全15回にわたる講義を通して学びを深め、その総括として7月15日(水)、亀岡市に対して私たちの提案をプレゼンしました。

その学びによる気づきを学生(バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科2年眞邉涼子さん)がレポートしてくれています。下記、ご紹介します。

(バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科 准教授 高澤 伸江)

~「実践プロジェクト」亀岡市とともに~

バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科

 2年 眞邉 涼子

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2020年7月15日、亀岡市が行っている「亀岡市ゼロエミッション計画」と「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」について、それらの計画に行政の立場で関わっておられる亀岡市環境市民部環境クリーン推進課大西様、曽我部様、守屋様、環境政策課山内様、名倉様を大学にお迎えして、大学生の視点から考えた提案のプレゼンを行いました。

 

今回のプレゼンは、私たちが2020年4月より取り組んでいる講義「実践プロジェクト」の一環として行われました。新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点からオンラインによる提案発表会となりましたが、活発な意見交換がなされ、充実した機会となりました。

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プレゼンでは私たち大学生の視点から考えたアイディアを披露することができましたが、やはり大学生の提案では実現が難しい点が多く残ったようでした。亀岡市役所の皆さんからは、「企業と行政の連携だけでは見えない政策の穴を大学生が参加することでさらに良いものにできると思う。」といった意見をいただけました。しかし、「その政策が出されたら自分たちが協力するのか、社会に出て通用するかを考えてほしい。」や「その政策に協力者がいるのであれば、そちらへのメリットをもっと明確化する必要がある」といった厳しい意見もいただきました。私たちの班でも、地域の商店に協力を仰ぐことを提案内容の一つとしていましたが、自分たち視点のメリットを考えるばかりで協力者へのメリットについて触れていませんでした。さまざまな立場の人に平等にメリットがある政策にすることは難しいと思いますが、より考えを深めていくことで解決の糸口は見つかると思うので、提案実現に向け、もっと探求したいと思いました。

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今回は15回という限られた講義時間で、また新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から学生同士の意見交換もオンラインのみという、課題解決にあたるには難しい状況下での提案となり、課題の残る提案となってしまいましたが、今後こういった授業があるのであれば、さらに積極的に意見交流を行って本当に実現できる政策を提案したいと思います。

 

※「実践プロジェクト」はバイオ環境学部2年生を対象にした講義です。学科毎に“専門的な学び”に関するテーマを設定し、課題解決型授業を行っています。例えば、バイオ環境デザイン学科では、少人数のチームに分かれて、自然環境や公園緑地関連行政、NPO、教育研究機関、およびこれら多様なセクターの協議会と連絡をとり、お話を伺う中で、学生が自らで課題を発見します。そこで発見した課題に対し、チーム毎に、実効性のある活動を企画し、生物多様性とその保全・再生や普及啓発活動などに協働参画することを目指しています。

 

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