経済学科・柏﨑洋美准教授の講演内容が、労使関係と労使紛争の専門誌である中央労働時報2020年8月号(1264号)に掲載されました。

2020年08月28日メディア

中央労働時報では、既に開催された国の機関である中央労働委員会主催の労使関係セミナーの基調講演のなかから選択し、一定期間経過後において講演後に言い渡された判例および法改正などの加筆修正をして順次掲載しています。

柏﨑准教授は、令和元年10月30日に開催された中央労働委員会主催の四国地区労使関係セミナーにおいて、同委員会の地方調整委員として基調講演を行いました。基調講演のテーマは、「同一労働同一賃金原則後の労使間コミュニケーションの促進に向けて ~長澤運輸事件を契機に~」でした。

長澤運輸事件最高裁判決は、定年後再雇用された高齢者の同一労働同一賃金に関する事件です。このほか同様の事件も検討し、我が国の高齢者雇用の状況を紹介して、労使間のコミュニケーションの在り方を提言しています。

他方、中央労働委員会は、長澤運輸不当労働行為再審査請求事件について、東京都労働委員会が同社の行為を不当労働行為とした初審命令を維持していました。会社側はこのことについても、東京地裁に不当労働行為救済命令取消請求事件を提起していました。講演後、同事件が東京地裁において請求棄却されたこと、および、その後会社側から東京高裁に控訴がなされたことについても言及しています。

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中央労働時報_2020年8月号(表紙)

(経済経営学部 准教授 木口武博)

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