【SLSニュース】サイドハンドスローに関する研究 低迷する青少年の投てき能力の向上の一助に

2021年05月19日トピックス

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サイドハンドスローの研究に乗り出す前田講師

本学教育開発センター所属の前田奎講師は、このほど日本学術振興会の科学研究費助成事業の採択を受けました。研究テーマは「青少年における個人の特徴に適した投法に関する研究:サイドハンドスローに着目して」。

近年、青少年の体格は向上傾向にあるものの、体力・運動能力は低下傾向にあります。とりわけ、ボール投げの記録の低下傾向は著しい状況にあります。陸上競技の円盤投げを専門に活動を続けてきた前田講師は、自らの経験を基に青少年の投てき能力の向上に寄与するため、研究を続けています。

本研究は、ハンドボール投げを対象とし、「オーバーハンドスロー」と「サイドハンドスロー」との比較から個人に適した投法を明らかにするもの。学校体育などの現場で対象者の特徴に適した指導を可能にしていくことを目的としています。

調査方法は、大学1、2年生を対象にハイスピードカメラで撮影した映像を3次元DLT法(Direct Linear Transformation method)を用いてデータ分析を行い、投動作の特徴をフィードバックしていきます。

今後のスケジュールとしては、令和3年度に体力測定や投動作の撮影、データ分析などを行い、令和4年度末の終了を予定しています。 前田講師は「青少年の運動能力の向上に加え、投動作の可能性を広げることで、様々なスポーツ分野への応用につなげていきたい」と語った。

(広報課 有木一宏)

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