2022年6月6日、本学人文学部歴史文化学科の授業「基礎ゼミⅠ(歴史探究)」で、本学京都太秦キャンパスが位置する太秦の歴史を深く知るため、太秦の巡見を行いました。太秦には、大学から徒歩で行ける距離に広隆寺をはじめ大酒神社等々、多くの歴史遺跡があります。授業の中で本物の歴史に触れるフィールドワークは本学歴史文化学科の特徴です。
今回は数々の遺跡の中でも2022年4月に太秦の地に開設した本学国際学生寮太秦B棟の建設時の発掘調査で発見された「一ノ井遺跡」も訪れました。
学生寮の前には、この辺りの遺跡では珍しい鴨川の石が入った祠、そして自動販売機といえども飲み物ではなく、仏像など遺跡のレアなガチャガチャ「太秦ガチャ」があります。これは建物オーナーがこの「一ノ井遺跡」を近隣の方にも広く知ってほしいという思いから、設置されたものです。
学生寮の中には、発掘調査で出現した鎌倉時代から室町時代の土器などが実際に展示されています。
発掘調査の様子を示す寮内のパネルや土器を見学した学生たちは、「自分の大学の建物という身近な所で遺跡がみつかることに京都の凄さを感じた」、「土のなかにあった土師器などが想像以上に綺麗に残っていて、確かにここで暮らしていた人の息吹を感じることができて興味深かった」などと感想を述べていました。
「一ノ井遺跡」の内容詳細ついては、本学人文学部歴史文化学科の佐藤文子教授の解説資料をぜひご覧ください。
(人文学部歴史文化学科 教授 鍛冶宏介)