心理学科社会・産業基礎演習でNPO法人に「居場所づくり」についてインタビュー【人文学部】

2022年07月27日トピックス

本学人文学部心理学科社会・産業プログラムの2年生「社会・産業基礎演習」(君塚洋一クラス)では、社会調査の基礎を学ぶとともに、心理学・社会学の知識を社会の現場に活かす視点を学ぶフィールドワーク(現地調査)を行っています。

この演習クラスでは、「現代社会において心の安らぎを満たす居場所づくりを考える」というテーマで、社会学の文献講読や心理学科生のアンケート調査、「学内の居場所探し」など参加型の学びを行っています。そのひとつとして、地域住民を相手にこうした「居場所づくり」を行う右京区太秦地区のNPO法人「子育ては親育て みのりのもり劇場」の活動をリサーチしました。

「みのりのもり劇場」は日本映画発祥の地、太秦・大映通り商店街を拠点に、2007年の設立以来、託児サービスや住民が交流できるカフェの運営、右京の特産物開発など、多彩な活動を続けています。

2022年6月28日(火)、ゼミ生はその拠点「キネマキッチン」を訪問し、理事の柴田弓さんから活動のあらましを伺い、7月5日(火)には同法人理事長・伊豆田千加さんをキャンパスにお招きし、用意した質問項目についてインタビュー調査を行いました。

人とのつながりが希薄になったと言われる昨今、ゼミ生らは、子どもが通う幼稚園でのお母さん同士のご縁を住民の居場所をつくるNPO法人にまで発展させたメンバーの方々のエネルギーと、人助けの活動に楽しんで打ち込むその前向きな姿勢から、学科の勉強はもとより、社会や人生に活かせる多くのことを学んだようです。

<学生の声>

▷「自分のために楽しいことをつきつめてやったら、結果として人助けになった」と聞き、その行動力がみのりある人生を送るためにも重要になるのではと感じた(女子)。

▷メンバーの方々の「パワー」の源は「好奇心・好きなこと・やりたいこと」だとわかった。自分自身も楽しみながら住民を主役にし、「面白そうだから」という理由だけでここまで動けるのはすごいと思った(女子)。

▷幼稚園の自由参加のお悩み会からNPO法人まで発展したことを考えると、人との関わりや交友の広さの大切さに気づいた。さまざまな経験を積むことは大切だと思った(女子)。

▷お母さんという立場だからこそ、子どもによい環境で育ってほしい、子どものためによい町にしたいという思いが太秦商店街やいろいろなところに影響を与え、それに感化された人たちも自分の住んでいる地域をよいところにしようという連鎖はすごいと思いました(男子)。

20220726_IMG001.jpg
太秦・大映通り商店街「キネマキッチン」にて柴田理事のお話を聞く

20220726_IMG002.jpg

太秦キャンパスで基調トークを行う伊豆田理事長

20220726_IMG003.jpg

伊豆田理事長に次々と質問を投げかける

(人文学部教授 山本淳子)

前の記事へ

次の記事へ

一覧へ戻る

このページの先頭へ