バイオテクノロジー産業の最前線「食品添加物の安全性と有用性」【バイオ環境学部】

2023年01月17日トピックス

「バイオテクノロジー産業の最前線」は、バイオ環境学部の2年生以上が対象の科目です。社会に出てからのキャリアアップを目的に、15回にわたってオムニバス形式で開講しています。産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演いただいています。

第15回は、食品添加物をはじめ、その香料や着色料の製造管理を行っている三栄源エフ・エフ・アイ株式会社検査部検査課竹内正樹課長に「食品添加物の安全性と有用性」と題してご講演いただきました。

まず竹内課長は「あまり弊社の名前に馴染みがないかもしれませんが、様々な加工食品に使用されています」と実際に持参した商品を手に取りながら三栄源エフ・エフ・アイ株式会社会の事業内容について紹介いただきました。

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続いて、食品添加物の許認可までの流れについて解説いただきました。安全性試験やリスク管理の方法、個々の食品添加物の使用基準がどのように決められているのかまで言及。食品添加物の種類や使用例についても、具体的な事例を交えながら詳しくお話いただきました。

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最後に、持参いただいたミントなど様々な香料の匂いを体感。3つの香料を掛け合わせると、コーラの匂いになるなど調香による効果に学生たちも驚いていました。

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15回のオムニバス講義も今回ですべての授業を無事に終えることができました。学生も最前線のテクノロジーに触れることができ、来校してご講演いただいた先生方にお礼を持って終了とさせていただきます。

(バイオ環境学部教授 藤田裕之)

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