本学の学生が、京都市西部に位置する松尾大社で執り行われる春の伝統行事「おいで祭」(4月20日)および「おかえり祭」(5月11日)に参加し、地域の方々と一緒に神輿を担ぎました。
「おいで祭」には15人、「おかえり祭」には12人の学生が参加。桂川を舟で渡るなど、由緒ある祭礼に深く関わりました。参加者の中心は留学生でしたが、日本人学生も共に神輿を担ぎ、国籍を超えて協力し合う姿が見られました。また、担ぎ手のほかに、記録撮影や運営補助の役割を担当した学生もおり、祭礼を支える重要な役割を果たしました。


このような地域行事への参加は、京都の文化的背景に対する理解を深めるだけでなく、地元住民との交流や、地域社会への貢献意識を育む貴重な機会になっています。特に、海外から日本に学びに来ている学生にとっては、家族のいない異国の地で、地域に温かく迎え入れられる体験となり、大きな励みになったようです。

この取り組みは、松尾大社の氏子地域の皆様によるご尽力により実現し、KUAS学友会後援会による支援も受けています。伝統文化の担い手として、次世代の若者が京都の地域社会と関わることは、文化の継承という意味でも大きな意義があると考えています。

今後も本学は、学生が地域社会と共に歩む姿勢を育み、「生きた京都文化」への理解と相互交流を促進する教育活動に力を入れます。祭礼への参加にあたりご協力いただいたすべての関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
(総合研究所 講師 マイケル スミス)