京都先端科学大学

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International留学・国際交流

2015年2月 “Let’s study abroad!!”

更新日:2015年10月16日(金)
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2015年2月 "Let's study abroad!!"

正規留学生、経営学科4回生の孫昌佑(ソンチャンウ)くんのレポートを紹介します。

経営学科 孫昌佑くん

「百聞は一見に如かず」ということわざは中国が発祥地としてよく知られていますが、日本や韓国、アメリカなどでも広く使われています。人間はある程度の衝撃を感じると、その衝撃から抜き出すことは簡単ではありません。衝撃事は私たちに人生にとって良い方向へ押してくれることもあります。さらに他人からではなく、自分自身の意志や努力などが加味された出来事であれば自負心向上に繋がります。私は人間であるなら誰しも「見て感じたくなる」との欲求を持っており、それを実感することで成長していくと信じています。皆様は海外へ何回行ったことありますか。テレビ画面が映している海外を100回ほどは見られたことあるでしょう。私も日本に来る前にはテレビやパソコンで1000回ほど日本を見たことがあります。しかし、その1000回も上記の「一見」には敵わないものでした。

これから私の体験談が皆様の行動の一見への欲求を引き出す刺激になれば幸いです。

20150217-123105-1782日本は韓国からもっとも近い国です。米が主食であって箸を良く使い礼儀を大事にすることまで、両国は近いほど似ているところがたくさんあります。これらは韓国人である私が日本で軟着陸できたありがたいことでもあります。しかし国の特有の社会・文化から起こる差異も多く、時にはそれらが私を困難させたたり日本に魅力を感じさせたりしました。もし「共通点と相違点」を認めてそれを抱擁する能力を養い世界に新しいビジョンを提示することが地球村社会を生きる若者の課題であれば、日本留学は私を叱ってくれて、また成長させてくれる「人生の師匠」であると思います。

日本に来た韓国人観光客の感想の中で必ず挙がることは「秩序を良く守る」ことです。これは韓国人のみならず多くの国から来た人々が共感するものです。「公衆道徳」は世界で日本の誇りとして思っているものの一つであります。しかし、この公衆道徳は私を含め私の国の人たちが失いがちの「基礎的なもの」であります。初めて日本に来た時、私は日本の融通性の無さを良く当てこすりました。空いている道路でゆっくり走るバスは私を息苦しくさせ、エスカレーターで同列に並んでいる人たちは受動的にしか見えませんでした。だが、このような私を一発で変えてくれたのは黄色がすごく似合う幼稚園の園児たちでした。

大学から自転車で帰宅する時、私は早く着ける裏道より広い道路を良く走っていました。ある日、遠くから子供たちを見つけました。ふだん子供が好きな私は可愛い笑顔を見たくてそこに自転車を向けました。ペダルをゆっくり踏みながら子供たちに近づくと、中では背が大きな女の子が群れの先に立ち、大きな声で後ろの方に何かを指示を出しました。すると、その群れは一列になって歩道の右に傾きました。私は空いている左道で普段よりもっとゆっくりペダルを踏みました。そして’すみません’と反省と感謝の気持ちを込めました。振り替えて見ればその道は自転車のみ走れる道でなく、私が子供達を可愛がるのが優先される空間でもありません。基礎的な秩序を私より子供たちが自ら実践していて、私はただ子供たちが作ってくれた公衆道徳を従ったことだけでした。平日の午後という平凡な日常の中で,私は失っていた「基礎」を可愛い子供たちから学び、大人として恥を感じました。そして公衆道徳は基礎を実践することで構成されることを知り、日本ではその基礎というものが深く定着していると考えました。

残念ながら私の母国である韓国は公衆道徳の欠如による事件・事故が日本より頻繁に起きています。特に2014年には世界を驚かせた大きな人災が多く、韓国国民はこれを通じ自分たちの道徳性を省みました。私は多くの韓国人の知人から「◯◯の時に日本の場合」のような質問を聞かれます。私は“日本では「その瞬間」自体があまり起きない”ときっぱり言います。なぜなら私は日本に来てこそ公衆道徳に優れている日本を発見できたからです。結果的に私は日本での留学を通じて、語学だけではなく「韓国式公衆道徳」の進化を目指し、そのシステムを作る人になりたいという新しい人生の課題を得ることができました。今までこのような私の夢を否定する人は一人もいませんでした。むしろ褒めてもらい助言や応援をたくさんいただきました。そのゆえに私はこの夢を抱いていこうと思います。

2015年2月 “Let’s study abroad!!”どちらの国でも自分の母国との共通点や相違点は存在します。またこれらは「良いこと」と「悪いこと」に分かれるでしょう。情報化社会を生きる私たちは一度のタッチで世界をのぞけることができます。しかし、あなたに与える衝撃はごく小さいものです。なぜなら人間は視覚だけではなく嗅、味、聴、触覚を共にする際にその衝撃が極大化されるからです。これが嘘であれば、「百聞は一見に如かず」ということわざは2000年以上存続できなかったと思います。私は海外留学が私の人生を変えたとは断言しません。しかし留学を通じて人間として成長し、新しい夢を持ち、明るい未来に向けて歩む自分がものすごく楽しみになりました。世界中どこかに隠れているかもしれない自分を、みなさまも探してみてはいかかでしょうか。