先端人Vol.3
勉強仲間をつくろう
京都先端科学大学 経済経営学部長代行
西村 周三Shuzo Nishimura
京都大学経済学部を卒業。同大学の経済学部教授および研究科長を務めた後、副学長に就任。その他、一般財団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会の医療経済研究機構の所長などを歴任。
- [主な著書]
- 『医療と福祉の経済システム』(1997 筑摩書房)、『医療の経済分析』(1987 東洋経済新報社)、『行動健康経済学』(2009 日本評論社・依田高典、後藤励、西村周三 共著)、『地域包括ケアシステム ―「住み慣れた地域で老いる」社会をめざして』(2013 慶応義塾大学出版会・西村周三 監修)、『社会保障費用統計の理論と分析 事実に基づく政策論議のために』(2014 慶応義塾大学出版会・西村周三 監修)
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- 「勉強仲間をつくろう」
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ICT、情報処理、それからロボットなど科学技術の進歩がすさまじい近年、最近ではドローンがそこら中を飛んでいます。
そういったことも知っていないと今のビジネスの世界では生きていけないと思います。そういう意味で文理融合、文系と理系を両方勉強するというのが、経済経営のこれからの姿だと思います。
広くいろんなことを知っておく。いわば、雑学も大事になるということです。
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- 「Q. 西村先生が大事だと言う「勉強友達」とは?」
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それは、私の大学時代の経験を踏まえて言っています。
私が大学に入ったとき、経済・経営学の講義を受けてもまったく分からなかったのです。周りに、科目毎に分かっていそうな子がいたので、「教えて教えて」と近寄っていくと、最初は嫌がっていたのですが、それでも教えてもらっていると、その友人も自分が教えることでより理解できていることに気がつき、お互い勉強しあえるようになりました。
そういう友達を見つけることは、お互いに切磋琢磨して向上するという意味でとても大事な友達です。
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- 「Q. 経済学・経営学が向いている人」
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経済学、経営学というのは、極端に言うとある意味雑学みたいなもので、いろんなことを幅広く知っているということが大事です。しかもその情報を上手に収集する、そういう力がすごく大事なのです。
そういった力を身につけるための、特に強い分野があるということではありません。この分野はどうにも合っていないと思ったら、本学の経済経営学部に来てみてください。
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- 「Q. 経済学・経営学を実践する場」
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私どもの大学では体験学習を重視しており、「京學堂」という名前のプロジェクトがあります。
実際に学生諸君がお菓子を仕入れ、販売することで、ビジネスを実際体験するという科目があります。学生には結構人気があり、積極的に活動しています。
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- 「受験生の皆さんへ」
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私ども経済経営学部ではアクティブ・ラーニングという発想で物事を考えようとしています。
これは学生諸君が自発的に自分で問題・課題を見つけ、それに対し教員のアドバイスを請いながら、様々な分野の情報収集し、勉強していくという考えです。
このアクティブ・ラーニングはとても大事な発想なので、大学入試を前にイマイチ目標がはっきりしない、見つからないという学生は、是非うちの大学にきて、将来のことを考えるといいと思います。
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