FD・SD研修会2016年度 第2回FD研修会

2016年09月21日

『契約書の読み方と作り方〔Drafting〕~How to check the draft.~ ~How to draft the contract.~』

日 時:2017年5月23日(火)京都亀岡キャンパス、2017年5月31日(水)京都太秦キャンパス
講 師:学校法人京都学園 監事 草野功一 先生

今回の全学FD研修会では、「良い授業を創るために-授業の中で工夫していること-」をテーマに、授業評価の高かった教員の授業の進め方や工夫していること、課題について報告をしていただきました。

 各報告の概要は以下の通りです。


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人文学部 関口久雄 先生
人文学部 関口久雄 先生

実際の授業と同様に、さまざまなメディアを活用した授業内容をお話しいただきました。

○「大学=知の学びの場」の為の楽しさを追求   

・授業の進め方

板書・ノートは一切なく、スクリーンのみに集中させ、
A4表裏1枚レジュメのみ配付して復習できるようにしている。

 毎回授業の最後に自由に意見を書かせる小レポートを提出させる。
(コメントはするが評価はせず、最終レポートのための練習課題としている。)

・視聴覚教材を文字情報と同等に活用

 バラエティ・ドラマ・NHK等のTV番組や漫画などあらゆるメディアを使用し、学生が関心を持ちやすくする。

 Power PointではなくKey Noteを使用し、テンポよく進める。

○「自分の頭で考える」ということを考えさせるための授業

・授業の最終回に持ち込み可の約60分間の最終レポートを課し、「担当者が伝えたかったこと」「理解できたこと、できなかったこと」について文章、イラストを用いて自由に記述させる。

・授業評価アンケートの結果もレジュメにし、教員自身の分析と考えを学生に伝える。自由記述も公開し、意見を問い、考えさせるなど授業評価アンケートを授業の素材としても活用している。

・他学部の学生からの評価が高く、また単位取得後に再び聴講する学生もいる。

・全ての学生に合せた画一的な授業ではなく、学生・大学教育のレベル向上のためには多様性のある教育をすべきである。


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健康医療学部 苅安誠 先生
健康医療学部 苅安誠 先生

 『音声学』の授業を例に、授業の中での取り組みについてお話しいただきました。

 『音声学』の授業を例に、授業の中での取り組みについてお話しいただきました。
 音声学は言語聴覚障害の評価とリハビリテーションの基礎となり、スキルは課題を行うことで身に付けさせ、音は実際に身体を動かしてみることで感じ取らせる。そのための音声表記エクササイズなどを行い、学生自身が自分の身体で音を作ってみる。

 新しいことの学習は、エラー・認識・修正を繰り返し、毎回の宿題も含め何度も反復練習させる。

 重要なのは、学習内容を定着させ、臨床で活用できることであり、早期に学習スキルを身に付け、意欲 とスキルをもとに専門科目にあたらせるようにしている。


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経済経営学部 古木圭子 先生
経済経営学部 古木圭子 先生

 『「英語嫌い」をどうする?』をテーマに学生とのコミュニケーションを意識した授業の進め方をお話しいただきました。

1.「希望」を持たせる-身近な話題で英文に触れる

 日常生活に関するトピックなど興味を持ちやすく短い文章を使い、授業を終えた後に、「何か」を学んだという「意識」が残るようにすることで、「やればできる!!」と思わせる。

2.英語の文法をどうやって教える?

 体系的に教えるのではなく、重要度の高いものから説明していく。理解できない部分は何度も説明と練習問題を繰り返す。

3.学生を授業に参加させるには?

・出席した学生はどんなことでもいいので必ず1回は発言させる。

・常に教室を巡回し、学生の名前や理解度、集中度などを早めに把握する。

・学生の理解度に合せた質問をし、学生を褒めることで自信をつけさせる。正しく解答できなかった場合でも解答を引き出し、「できなかった」という気持ちにさせないように配慮する。

4.「京学なび」の活用

 小テストの解答や課題提出、連絡事項等は「京学なび」を使い、スピーディに対応し、学生との「対話」の場として活用する。

5.試験-範囲は少なく、回数は多く!

 授業10分前には教室に行き、小テストを返却し、学習方法をアドバイスするなど授業に入りやすい雰囲気作りをする。

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以上、それぞれの授業の進め方についてわかりやすくお話しいただきました。

今後も本学の教育改善に関わる研修会や取り組みを実施していきたいと思います。

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