モンゴル留学レポートイフ・ザスグ大学 交換留学レポート2019年度・梶川野乃子さん

2020年05月07日

モンゴル イフ・ザスグ大学に交換留学している梶川野乃子さんのレポートを紹介します!(2019年8月~2020年1月)

2019年9月

皆さんはじめまして!経済経営学部経済学科2年生の梶川野乃子です。私は今、モンゴルの首都ウランバートルにあるイフ・ザスグ大学で留学をしております。約4ヶ月間、滞在する予定です。この地で体験したこと、感じたことを1ヶ月単位でレポートにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

 さて、本題に入りますが、気付けばモンゴルを訪れて1ヶ月が経ちました。なんだかあっという間だったなぁ、、、という気持ちが大きいです。私は、モンゴルを訪れるのは初めてな上にモンゴル語を読むことが出来ないので、確かに最初は不安もありました。ですが、大学内で出会った友達や先生方のおかげですぐ慣れることができ、楽しく毎日を過ごしています。

〈勉学〉

私が通っているのはイフ・ザスグ大学の中のRoyal International Universityという大学で、全ての授業を英語で行います。専門的な知識を英語で身につけるという、なんとも素敵なコンセプトのもと、生徒の皆さんは向上心を持って勉強しています。私は経済経営学部なので、こちらでは経営学を専攻しています。経営の他に、国際関係学部や建築学部などもあります。そして、先生に関しては、モンゴル人の先生の他にイギリス人、アメリカ人、韓国人、オーストラリア人、インド人の方もいて、パワーポイントを使う授業やホワイトボードを使う授業など先生によって様々です。しかし、資料を全て印刷して配ってくれるような先生はいないので、毎回必ずノートをとっています。聞き取れなかった時や疑問に思うことがあった時は質問するようにしています。また、全体的に生徒参加型の授業が多く、「これどう思う?」や「前回やったこれ覚えてる?」と生徒個人に問いかける先生が多いです。特に日本人は珍しいので顔を覚えてもらいやすく、「ののこ!○○を説明して!」なんて言われることも多々あります(笑)ギクッとなりますが、きちんと答えられた時は嬉しいですし、答えられなかったときは「もう一度復習しよう!」と思えるのでその日の自分の糧になります。生徒の皆さんの英語のレベルは一人ひとり違いますが、やはり積極性がある人や向上心の強い人ほど実力が伴っているように感じます。私もその人たちに負けないように成長していきたいです!

〈生活〉

学校に通い始めて1ヶ月が経ち、友達もたくさん出来ました!お昼休みに「お昼ご飯食べに行こ!」と誘ってくれたり、放課後にデパートに行ったり映画を見に行ったりと、、、優しくてフレンドリーな方が多いと実感しております、、、「ボーズ」や「ホーショー」というモンゴル料理を食べたりもしました。味付けはシンプルで、美味しかったです!また、友達の中にはお酒が好きな方が多く、「今度飲みに行こう!」といってくれたのでとても楽しみです!

以上で今回のマンスリーレポートを終えたいと思います。来月は更に寒くなるので、その点についても書くつもりです。ありがとうございました!

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2019年10月

皆さんこんにちは!梶川野乃子です。マンスリーレポート第2弾をお届けします!

早いものでモンゴルに来て2ヶ月が経ち、一日の流れや生活リズムが大体整ってきました。そして、気温がかなり下がりました、、、。日によって差はありますが最高で5℃か6℃、最低で-10℃くらいの日々が続いています。空気が冷たすぎて肌が痛かったり川の表面が凍ったりしていますが、気温が氷点下に達しているにも関わらず日本の冬と違って未だにほとんど雪が降っていません。また、非常に乾燥しています。私は東北育ちなので、その違いに面白いなと感じています。

〈勉学について〉

10月21日から25日まで中間テストがありました。留学に来て初めての本格的なテストです。テストの日程が直前まで分からなかったり、先生がいないので急にテストが延期になったり、時間通りに始まらなかったりと不思議なことも起こりましたが、無事に全てのテストを終えました。ノートと先生からいただいたパワーポイントを使って総復習し、習ったことの中でなんだか腑に落ちないな、あまり理解できていないな、という所は先生に聞きました。自分の中でしっくりくるまで教えてくださったのですごく有り難かったです。覚えるところは覚えて、理解するところは理解して臨みました。結果しっかり解くことができました!12月末には期末テストがあるので、より一層気合いを入れて取り組んでいきたいと思います。

〈観光について〉

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日に日に寒くなっていくモンゴルですが、本格的な冬に突入する前に観光したい!と思いモンゴル人の友達にいろんな所に連れて行ってもらいました。オッケー行こ!という感じに、なんだかフットワークが軽い人が多いような、、、気がします。有名な観光地であるザイサン・トルゴイの丘をはじめ、テーマパークや美術館などに遊びに行きました。久しぶりにジェットコースターに乗ったりしてとても楽しかったです!

滞在して2ヶ月が過ぎたのでモンゴルでの留学生活も残り2ヶ月、折り返しとなりました。もっとたくさんいろんな事を吸収し、体験していきます!

今月はここで終わります。ありがとうございました!

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2019年11月

こんにちは!3回目のマンスリーレポートをお届けします。

〈天候について〉

11月に入って一段と寒くなり、雪も少し積もりました。滞在しているホテルと学校は隣接しているので3分ほど歩けば着くのですが、寒さのせいでそれさえも億劫になります。日中と夜とでは約10℃の差があり、日中は大体−10℃くらいです。一日中氷点下を下回っているので外はず〜っと寒いです。ですが、建物の中に入ると暖房がしっかり効いていて寒いと感じることはそんなにありません。時々暑くなるのでその時は窓を開けますが、大気汚染が深刻化しているウランバートルなので窓から入ってきた空気に咳き込んでしまうこともあります。

〈食べ物について〉

モンゴル生活3ヶ月目ですが、非常に日本食が恋しいです。そんな中幸運なことに、日本食を食べることができるお店がいくつかあるのです!

ウランバートルの中心あたりにチンギス・ハン広場という大きな広場があるのですが、そこから歩いて10分ほど離れたビルの3階に「たけさん」というラーメン屋があります。日本のラーメンを食べられるお店です!モンゴル風にアレンジされていない日本のみそラーメンやとんこつラーメン、担々麺など5種類の土鍋ラーメンを食べることが出来ます。もともと長野県にあるお店らしく、モンゴル人の方がそのお店でアルバイトをしたことが始まりで、そこからいろいろ経てウランバートルに出店したようです。お店に入るとまずモンゴル人の店員さんが日本語でいらっしゃいませ〜!と言ってくれます。これにはかなり驚きました。店内はかなりモダンな感じで、素敵なデザインです。入り口には信州味噌や七味唐辛子など日本の商品が売られています。そして本題のラーメンですが、とっても美味しくて感動してしまいました。滞在しているホテルから少し遠いのが残念な点ではありますが、タクシーを拾えばいつでも行くことができます!

〈タクシーについて〉

次はそのタクシーについてです。

モンゴルの人たちは、移動によくタクシーを使います。タクシーと言っても、日本のタクシーとはかなり違いがあります。まず、どの車がタクシーでどの車がタクシーでないかがひと目見ただけではわかりません。なぜなら、タクシーという文字とか目印とかが何もなく普通の自家用車だからです。日本人からすると、タクシー感はあんまりありません。これがタクシーなの?となるかもしれません。そしてなにより、料金がかなり安いです。1kmあたり1000トゥグルグ(40円)が相場だと言われています。道沿いのどこでも拾えるので、現地の人たちも通学や買い物の際に頻繁に利用しています。私のようにモンゴル語が話せない場合は、行き先と支払う金額を書いた紙を運転手の方に見せて、オッケー!と言われれば乗ることができます。

留学期間がとうとう残り1ヶ月となりました。なんだか寂しい気持ちですが、悔いのないよう勉強も遊びも楽しみたいと思います!

第3弾はここで終わりです。ありがとうございました!

留学まとめレポート 梶川 野乃子

私は2019年8月28日に日本を経ち、2020年1月4日までの約4ヶ月をモンゴルのウランバートル市で過ごした。あっという間の4ヶ月間だったが実際に訪れて目で見てみなければわからないことをたくさん経験できた上に、英語学習や文化体験等いろいろな面で充実していた。

最初にモンゴルに留学することを希望した理由について述べていきたい。私がモンゴル留学を希望した理由は、モンゴルのイフ・ザスグ大学への留学は、自分の専攻している経済学や経営学を英語で学ぶことができるたいへん良い機会であると思ったからである。また、今までの海外研修とは違う日本語が通じない環境に一人で飛び込むことに挑戦してみたかったからである。そしてそのような語学の学習に加え、モンゴルの文化や風習を学んだり体験したりして現地の人と仲良くなること、コミュニティを広げ国際感覚を培うことも視野に入れていた。

次に、大学について述べていく。私が通った大学は、モンゴルのウランバートルにあるRoyal International Universityというイフ・ザスグ大学の中にある大学だ。モンゴルの教育をグローバルな水準まで上げることを目標とし、全ての授業を英語で行っている。専門的な知識を英語で身につけるというコンセプトのもと、生徒は向上心を持って勉強している。私は経済経営学部であるので4ヶ月間、経営学を学習するクラスに入った。Royal International Universityは生徒数の少ない大学のため、生徒1人ひとり時間割を決めるのではなくクラスごとに時間割がすでに決められている。1クラス約25人で生徒同士の距離は近い。経営学部の他に、国際関係学部や建築学部などもある。授業は英語を始め、会計学、組織行動論、マクロ経済学、統計学、国際ビジネスコミュニケーションの6種類のものを受けた。

そして授業の形式に関してだが、基本的には先生が話し生徒がノートを取るという形式だ。教科書は特に使用しなかったが、授業を担当する先生によってはパワーポイントやホワイトボードを使うこともあった。しかし、それらのパワーポイントを印刷して配布したりしてくれる先生はいないので、授業中はノートを取る。モンゴル人の先生の他にイギリス人、アメリカ人、韓国人、オーストラリア人、インド人、シリア人の方もいて、先生方からその国特有の文化や風習について興味深い話を聞くことも出来た。そのように先生方とコミュニケーションをとって知らなかったことを知ることが出来た。また、授業が進むスピードは速く一度躓くと一気において行かれてしまう。聞き逃したり、理解できなかったりすることもあるので、授業中はよく先生の話を携帯で録音していた。また、それでもわからないことがあったり疑問に思うことがあったりした場合は質問するようにしていた。全体的に生徒参加型で、授業冒頭に行われる前回の復習等において先生は生徒個人に積極的に質問を投げかける。特に私のような日本人は珍しいので顔を覚えてもらいやすく、名指しで「説明して!」と言われることもよくあった。さすがに毎回驚くが、きちんと答えられた時は嬉しい上に達成感を味わう。答えられなかったときは「もう一度復習しよう」と、その日からの自分の糧になる。どちらにしてもやる気につながる。また、復習として先生から質問されると、良いアウトプットになる。生徒の英語レベルは一人ひとり違ったが、やはり積極性があって意欲的な人や向上心の強い人ほど実力が伴っているように感じる。そのため、私自身その人達に負けないように成長しようと思えた。

続いて中間テスト、期末テストについて述べていく。2019年10月21日から25日の5日間、中間テストが実施された。それまで小テストはしたことがあったが、この中間テストは留学に来て初めての本格的なテストだ。テスト前にすべてのパワーポイントをデータで受け取り、パソコンを開きそれらを見ながら復習する。授業中に取ったノートと共に総復習し、習った事柄の中で腑に落ちないなと感じたことやあまり理解できていないと感じた所は先生や同じクラスの友人に聞いた。そして、自分の中でしっかりと納得できるまで、または他の人に説明できるようになるまで教えてくれたので非常に有り難く感じた。定義や単語など覚えるところは覚えて、理解しなければならないことは理解して臨んだので予想以上にしっかり解くことができた。

期末テストは2019年12月23日から2020年1月3日の2週間に渡って実施された。いままでの4ヶ月分の範囲全てから出題されるので大変だった。しかしいくつかの授業では、先生が記述の問題で何がでるのか、どの部分を対策するべきか教えてくださった。そのためテスト対策しやすかった。なぜ教えてくれるのか訪ねたところ、上の立場の人間から「生徒に伝えてください」と言われたからだと言っていた。詳しい理由はわからないが、少々得点を取りやすくなるので中間テストでうまくいかなかった生徒の救済も兼ねているのではないかと思う。学校にお金を払えば中間テストや期末テストをもう一度受けられたり欠席を出席に変えられたり出来る救済制度も存在した。学生にとっては良い制度だが日本では聞いたことが無いので驚いた。

 しかしながらテストの詳細な日程が直前までわからなかったり先生がいないことを理由にテストが延期になったり時間通りに始まらなかったりと不思議なことも起こった。この大学に通う生徒も先生も基本的にルーズな人が多いように感じる。おおらかな雰囲気の人がたくさんいた。学校内で決められているルールはあまり重要視されておらず、あってないようなものとして扱われている。授業の欠席率は全ての授業において非常に高く、課題を出さない人も多い。テスト中のカンニングも見受けられた。ある先生は期末テスト前に「カンニングした人は成績を0にする」と私たちに言っていたが特に改善した様子は見受けられなかった。「真面目に勉強してテストに臨んでいる人もいるのに」と自分を虚しく感じることもあった。

欠席、遅刻などばかりして勉学を重要視していない生徒が多かったことについてだが、学期が始まってすぐのころはもちろん出席率が良かった。だが、月日が流れて慣れてきたころからだんだんと人数が減っていき遅刻する人も増えていった。また、10月後半、11月から寒さに拍車が掛かってくるのだがそれも関係していたと考える。11月に入ってからは1日中氷点下を下回っており、日中でも約-10℃、それより寒い日もあった。12月や1月はもちろんそれより寒く、毎日-20℃だった。日の光は弱く、空気は息を吸うと喉を刺すような感覚を覚えるほど冷たく、命に関わるほど寒い。なおかつ大気汚染も深刻である。そんな日には私が所属していたクラスは全員で27人であるのに4人しか来ていない時もあった。2クラス合同の授業では私が所属するクラスは10人、もうひとつのクラスは0人の時もあった。これらには少し驚いたが、出席者の人数は特に自分に関係ないので自分自身がしっかりしてれば何も問題ないと考え生活していた。

そしてこの大学は、行事が非常に多い。クラブで行われた1年生の歓迎会、ハロウィンパーティー、文化祭、パジャマパーティー、クリスマスパーティーなどたくさんあった。さらに別の学期にはスポーツ大会もあるようだった。行事があると連絡が来るのは1週間前になってからだ。行事に関する話し合いも本番も基本的に全員がモンゴル語を話しモンゴル語で盛り上がっているので何が起こっているのか全く理解できないが、それらの行事はほとんど強制参加で私や中川君のような留学生は珍しく目立つため強く参加することを求められた。さらには参加する人もしない人も10000トゥグルグから15000トゥグルグを払わなければならなかった。そんな中、クリスマスパーティーが行われたのは期末テストの4日前だったため、出席しなかった。さすがにテストの勉強をしたかったからだ。しかしその欠席の旨を友人や先生に伝えたところ多くの人から「なぜだ」、「参加しなよ」と強く言われた。いくら理由を伝えても参加しろと言われ全く意見が通らないなと感じることもあった。結局クリスマスパーティーは欠席することができたが、行事に関してはあまり良い思い出は無い。生徒の中には授業を欠席し課題も出さないのに行事に関することにはいきなりやる気を出して学校に来る人もいた。行事があるときにしか学校に来ないので最後まで仲良くなれなかった人もいた。学生の本文である勉学をおろそかにして成績に関係のない行事にばかり力を注ぐ人の姿を見ては疑問に思う日々だった。モンゴルの全ての大学にそのような生徒がいるわけでは無いので、この大学自体の雰囲気が関係していると考える。

良くも悪くもこのRoyal International Universityのゆったりした雰囲気や、勉強だけでなく遊びも楽しもうという環境を味わえて良かったと思う。クラス分けされていることによってより仲良くなりやすい上に会話もしやすい。それに加えてたくさんの行事がある。それらのおかげで友人たちと密度の濃い時間を過ごすことが出来たと思う。モンゴルという知らない土地で貴重な経験をすることもできた。ウランバートルに4ヶ月も過ごすという機会はなかなか無い。その国のことは実際に訪れて経験しないとわからないことを身をもって知った。

今回の留学で理不尽な思いや苦しい思い、辛い思いをすることもあった。しかし、家族や友人に助けられ乗り越えることができた。携帯で連絡を取るしかコミュニケーションの手段は無かったが心の支えになっていた。やはり留学は短期研修とは違い何が起こっても自身で解決しなければならない状況になるのでそれを乗り越える力がついたと思う。誰かが常に気にかけてくれるわけではなく自分から発信していくことが求められる。そのような場での生活は一段と自分を強くした。この経験を忘れずこれからに活かしていきたい。

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