「シリーズ特別講義B」~社会の第一線で活躍中の方のお話しを聴く~ 「食品添加物の基礎と応用」三栄源エフ・エフ・アイ株式会社検査部:森本隆司先生

2018年12月12日トピックス

「シリーズ特別講義B」はバイオ環境学部3学科の2年生以上に開講されている科目で、今後社会人になるためのキャリアアップに繋げるための15回にわたるオムニバス講義です。この授業では、産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活 躍されている方を講師にお招きし、講演して頂いています。

「食品添加物の基礎と応用」

三栄源エフ・エフ・アイ株式会社検査部:森本隆司先生

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第11回は、食品加工には切っても切れない各種食品添加物を販売している会社で、検査部の業務でご活躍中の、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社検査部の森本隆司先生に「食品添加物の基礎と応用」と題してご講演して頂きました。

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まず、簡単に三栄源エフ・エフ・アイ株式会社についてご紹介頂き、実際にストロベリーやスイートポテトなど、5種類の香料のサンプルを持参して頂き、匂いの嗅ぎ方のレクチャーをして頂いて講義を開始しました。

次に、「食品添加物とは」、と言う定義付けについて、様々な法律の観点から説明して頂き、天然と合成品の違いや、添加物の種類、使用目的や、これらが添加物として登録されるまでの安全性の面での評価法についても説明して頂きました。

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特に、香料については、その目的に単に匂いを付けるというフレーバリングだけでなく、それを強調したり、逆にいやな匂いをマスキングするという使用目的もあると言うことでした。実際にコーヒーでも800種類以上の香気成分があり、これらには非常に微量な成分も含まれていて、これを調香するのは職人芸とのことでした。

最後に、現在問題となっている「食品ロス」についても、適切に保存料や日持向上剤を使用することで、賞味期限を延ばすことでそれを低減できるのではないか、と言うお話しも頂いて講義を終了しました。

次回は、樋口松之助商店株式会社取締役研究室長の山下秀行先生を講師にお招きして行います。

(バイオ環境学部 バイオサイエンス学科 教授 藤田裕之)

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