京都先端科学大学

京都先端科学大学

Newsお知らせ

「シリーズ特別講義B」~第一線で活躍中の方にお話しを聴く~「茶の機能性とその利用~機能性表示との関わり~」農研機構食農ビジネス推進センター長:山本(前田)万里先生

更新日:2019年1月11日(金)
このエントリーをはてなブックマークに追加

「シリーズ特別講義B」~第一線で活躍中の方にお話しを聴く~

「茶の機能性とその利用~機能性表示との関わり~」

農研機構食農ビジネス推進センター長:山本(前田)万里先生

 「シリーズ特別講義B」はバイオ環境学部3学科の2年生以上に開講されている科目で、今後社会人になるためのキャリアアップに繋げるための15回にわたるオムニバス講義です。この授業では、産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演して頂いています。

 第14回は、農水省の研究機関で機能性農産物()の研究でご活躍中の、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食農ビジネス推進センター長、山本(前田)万里先生に「茶の機能性とその利用~機能性表示との関わり~」と題してご講演して頂きました。

 まず、簡単に農研機構の内容についてご紹介頂き、食と健康に関する問題点や食品の機能性研究に関する歴史も含めた概略をご説明して頂きました。

 次に、農研機構で実際に行っている食の機能性に関する研究について、特に機能性農産物について大麦や大豆、タマネギだけでなく、みかんやりんごと言った果樹についても具体的にお話しをして頂きました。この中で、機能性の評価には試験管や動物試験ではなく、人に食べて頂いて実際に期待される効果があるかどうかを、医薬品の評価で用いられるような客観的な試験で明確にすることが最も重要であると強調されていました。

 また、これらの機能性成分を含む食材を組み合わせた「機能性お弁当」を、成人に12週間続けて食べてい頂くことで、内臓脂肪が有意に低下し、また血糖値にも改善作用が現れたとのことでした。ただ、このお弁当が16,000円もすると言うことで、学生も驚いていましたが。

 最後に、ご専門のお茶について、抗アレルギー作用を示す特別な品種のことやアントシニンと言う抗酸化成分を多く含む品種の育種に係わるところまで話して頂き、今後も機能性農産物の開発には未開拓の分野も多く、学生に期待していると言う激励のお言葉を頂いて講義を終了しました。

 次回は、旭化成ファーマ()医薬研究センターCMC研究部の河田友紹先生を講師にお招きして行います。

 

バイオサイエンス学科:藤田裕之