教員紹介
学位 | 博士(文学)佛教大学 |
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所属学会 | 史学会、日本史研究会、佛教史学会、日本仏教綜合研究学会、思想史学会、正倉院文書研究会、続日本紀研究会 |
専門分野 | 日本古代史、日本宗教史、アジアの中の日本文化 |
略歴 | 京都市史編纂助手 |
担当科目 | 古文書学Ⅰ、基礎ゼミⅠ・Ⅱ、専門ゼミA・B、歴史学特殊講義(古代)A、日本史概説A、【院】日本歴史文化特論A |
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研究内容
わたしはこれまでは、日本古代を中心に国家と仏教・社会と信仰の問題を研究してきました。最近は、9世紀前後の朝廷儀礼の中で展開する日本的祖先信仰や死者儀礼のかたちについて具体的分析に着手しています。わたしの研究の中心には、先人たちは何をおそれ、何を大切に感じて生きていたか、という主題があり、これは日本文化とは何か、という問いに深くかかわります。これらの研究を的確に進めていくためには、研究の方法として、歴史や文化を自国の内側だけの視野で評価するのではなく、周辺諸地域との比較相対の作業をしながら、地球規模の歴史の中での日本地域の事柄としてとらえ直していくことが大切だと考えています。
著書
- 9784642046404、日本古代の政治と仏教:国家仏教論を超えて、吉川弘文館、2018年、単著
- 9784585210214、仏教がつなぐアジア:王権・信仰・美術、勉誠出版、2014年、共編
- 9784642017459、日本宗教の信仰世界、吉川弘文館、2020年、共編
- 9784642017466、日本宗教史研究の軌跡、吉川弘文館、2020年、共編
メッセージ
歴史学は、過去からの遺産として遺された歴史資料の観察分析という地味な作業を土台に、直接会うことができない過去の人々の行動を解明する技術です。その本質はまさに他者理解の力です。暗記が苦手とか古いものなんて興味ないという人にこそ向いているのですよ。若いみなさんには、世界中の人の気持ちをわかってやるぞという野望を持って学んでいただきたい。歴史学はそれを可能にする学問です。