経済経営学部 経営学科

Department of Business Administration
経済経営学部

経済学、経営学を中心に法学分野の科目も配し、基礎から応用、応用から実務へと段階的に学ぶ教育課程を通して、変化の激しい経済経営環境において実践力を発揮できる、高い専門性と応用能力を持つ人材の育成を目的とする。

経営学科
経営学(経営学・商学・会計学)を基礎から応用へと段階的に学んだ後に、アントレプレナーシップ関係と一流実務家による実践的教育を通して、変化の激しい経営環境において、自分で解決策を探すことのできる人材の育成を目的とする。
経済経営学部 経営学科4年生 安達裕輝さん

「面白そう!」が
すべての
きっかけ。

経済経営学部 経営学科
安達 裕輝さん
京都府立北稜高等学校出身
Interview私の先端

大嫌いだった英語が
どんどん好きになっていった!

校名が変更され教育内容も大きく変わると聞き、「面白そう!」と心惹かれ入学を決めました。入学式でも、永守理事長が「偏差値主義を打破し、社会から最も求められる大学に変えていく」と力説され、ワクワクしました。この時に心に決めたのは「4年間をめいっぱい使って、やりたいことは何でもやってやろう!」ということ。そこにビビッと来たのが「商学」の教科書(ファーストリテイリング柳井正会長の著書)にあった経営者の姿勢=「即断・即決・即実行せよ」の言葉です。ひと目で気に入り、私の大学生活のキーワードになりました。
授業で特に力を入れようと思ったのは英語です。実は高校までは英語が大っ嫌いでした。ワケが分からないし、勉強方法も分からない。入学時のTOEIC Bridge® L&Rも285点でした。でも、「英語がしゃべれたらカッコいいなぁ」という憧れと「社会で必要な力を手にしておきたい」という意欲もありました。授業の積み重ねとTOEIC®L&Rのスコアという目標が励みになり、成績は着実に伸びていきました。さらに最高だったのがクラスの雰囲気です。英会話って照れたり間違えると周りの人が笑ったりしがちですよね。でも、誰も笑ったりなんかしない。みんな真剣なんです。だから一生懸命取り組めたし、どんどん英語が好きになっていきました。最終的にスコアも545点まで伸ばすことができました。何より学ぶ態度が変わったことが大きな収穫でしたね。
大嫌いだった英語がどんどん好きになっていった!

好奇心が刺激される機会が
豊富にあった4年間

さらに、「入門簿記」の授業をベースに自主学習を行い、2年生の時に簿記検定3級に合格しました。目標として、卒業までに簿記2級合格、就職後も働きながら税理士資格の勉強をして、最終的には公認会計士の資格取得を目指しています。もちろん高いハードルだと分かっていますが、専門性を伸ばし社会で活躍できるようチャレンジし続けたいです。
もともと自慢は明るさとこの素晴らしい笑顔ですが(笑)、さらに、この大学で好奇心とやる気が増し、行動力がアップしたと感じます。1年生から、好奇心を刺激する機会が多くあったことも影響しています。「トンガリ人材への道」もその一例です。全学生を対象に定期的に実施されるイベントで、企業や団体のゲストスピーカーから事業戦略や熱い思いなど裏側の話が聞けて、毎回興味津々でした。英語でのスピーチも多く、リスニング力の上達に手ごたえを感じられたのも嬉しかったですね。
好奇心が刺激される機会が豊富にあった4年間

就職に向けた熱い指導で
やりたいことが明確に

どんなことにも前向きな私が壁にぶつかったのが就職活動のスタート時です。周りからアドバイスを受ける中で、自分の希望が分からなくなり、履歴書も薄っぺらい内容にしかならず…。そこで、日頃から「困ったらいつでも聞きに来い!」と熱心に指導してくださるキャリアサポートセンターの上島誠司先生に相談しました。先生の「周りの期待に応えるためではなく、自分の好きなことをやりなさい。それが意欲や充実した成果につながる」との助言にハッとしました。私はもともとモノづくりが大好きなんです。コロナ禍になった時も、「何もせずにいるのはイヤだ!」と中型自動二輪免許を取得し、廃車されるバイクを整備。その後、大型免許も取り購入したバイクの整備に必要な部品も3Dプリンタで自作したほど。「やっぱりモノづくりにこだわりのある会社に就職したい!」という強い思いが湧いてきて、方向性が定まりました。
上島先生は3年生の時の「キャリア形成実践演習Ⅱ」も担当されていて、「メモを取らへんのは聞いてへんのと同じやぞ。さらに、そこから『なぜ?』と問いを深めることで物事の本質が分かる!」の言葉にも納得し、ひたすら実践しました。おかげで持ち前の明るさや意欲に、物事を掘り下げて考える姿勢が加わりバランスが取れたかなと自負しています。卒業後は大手電子部品メーカーで経理を志望しています。要求には必ず応え、さらに先読みして周りの人と連携し動けるカッコいいビジネスマンでありたい。キャラ的に似合わないって言われそうですけど(笑)。そして、財務や税務の専門性を磨きながら技術面も勉強して、会社初の電気自動車開発に何らかの形で携われたら最高だなぁと夢を抱いています。
就職に向けた熱い指導でやりたいことが明確に
経済経営学部 経営学科4年生 末富千奈津さん

厳しい環境こそが
成長を促す
原動力。

経済経営学部 経営学科
末富 千奈津さん
比叡山高等学校出身
Interview私の先端

戦略の上に成り立つ
経営学に心惹かれて

私が経営学に興味を持ったのは高校時代。ある大学の先生が出張講義に来られ、競争が激化するミネラルウォーター市場のマーケティング戦略について解説してくださったのがきっかけです。その頃の私は将来就きたい職業もなく、ただ漠然と得意な歴史など社会科系の科目が学べる大学に進もうと考えていました。でも、この講義で何気なく飲んでいる商品の裏側にある戦略を知って衝撃を受け、経営学を学ぶことを決意。カリキュラムを見比べて実践的な経営学の授業が豊富な京都先端科学大学を志望しました。
なかでも印象に残っているのが店舗経営を実際に体験して学ぶ授業です。学生たちが校内の小売店を運営するというもので、私は仕入れを担当したのですが、最初は仕入れ先に電話をかけるだけでも緊張しました。ただ、自分の頭と体をフル回転して挑んだ授業はとても楽しく、経営の一端をリアルに体験できた得がたい機会となりました。また、「人的資源管理論」の講義では、従業員のやる気を引き出す方法や快適に働ける職場づくりに関する理論を興味深く聞きました。他にも、初めは関心がなかった講義も、先生方の分かりやすい解説に引き込まれて思いがけない面白さに出合えることが多々ありました。そういった知的好奇心がくすぐられる授業が多いのもこの大学の魅力です。
戦略の上に成り立つ経営学に心惹かれて

トンガリ就活塾でもらった
叱咤激励に奮起

そんな私が苦労したのが英語と英会話の授業でした。もともと得意ではなかったうえに1・2年生のうちは週3回も授業があり、それが辛くて「もう、イヤだ!」とばかり思っていました。しかし、毎日のように英語に接しているうちに、やがて英語の学習が習慣になり、むしろ楽しさを感じられるようになっていきました。そうなると、意欲もアップ!教科書以外に自分でラジオ教材のテキストを準備して、シャドーイングやディクテーションを毎日30分ほど続けました。その甲斐もありTOEIC®L&Rのスコアを大幅にアップさせることができました。
また、3年生の時には、就職活動に対して意欲の高い学生を対象にした「尖端(トンガリ)就活塾」に参加しました。容赦なく指導が入る厳しい環境に身を置くことで、やる気を起こそうと考えたからです。いざ就活塾が始まると、日を追うごとに一人、また一人と辞めてしまう学生が増えました。そんな中、私も先生に「発言しないのならこの場にいないのと同じ。もう、帰っていいよ」と言われたことがありました。それまでの私は「間違っていたらどうしよう」「みんなと違ったらどうしよう」と自分の意見を述べることを躊躇していました。でも、この言葉によって苦手意識を捨て、奮い立つことができました。
トンガリ就活塾でもらった叱咤激励に奮起

大勢の前での発言に
抵抗感がなくなった

まず、会社説明会や座談会の質問の場面では、必ず手を挙げるようになりました。最初はとても抵抗感がありましたが、「どうせ誰も見てないよ。知らない人ばかりだし」と自分で気持ちを切り替えられるようになりました。また、特に志望度の高い会社に対しては、開催されるほぼすべての説明会や座談会に出席しました。内容は大体同じなのですが、最後の質問コーナーで挙手をするのが目的です。ある時、一番乗りで会場に到着すると、採用担当者の方に「また来てくれたね」と声を掛けてもらったこともありました。
正直、我ながら根性があるなぁと思います。逆に言えば根性しかない(笑)。そんな私に就活塾は成長の機会を与えてくれました。内定先の会社は自動車メーカー系列の部品メーカーです。自動車部品は普段は車の陰に隠れて見えにくいものですが、車が正常に走るための要です。まさに縁の下の力持ちといった存在に私は魅力を感じました。入社後の具体的な職種はまだ分からないのですが、せっかく英語が楽しくなってきたことですし、このまま英語の勉強を続けながら、ひと通り仕事がこなせるようになってきた30代くらいで海外出向を経験することが目標です。
大勢の前での発言に抵抗感がなくなった
経済経営学部 経営学科4年生 山口翔平さん

あいまいな自分が
大きく変わった。

経済経営学部 経営学科
山口 翔平さん
京都先端科学大学附属高等学校出身
Interview私の先端

スイッチが入った
キャリア教育の授業

京都先端科学大学に校名が変わり、社会で即戦力となる人材を育てるための改革が進められていることに期待を抱き、入学しました。ただ、すごく学びたいことがあったわけではなく、正直「大学生活を楽しめたらいいな」というぐらいの意識でした。将来進みたい方向も特に決まっていなくて、1、2年生の間は「どこかに就職できればいいや」というぼんやりとした考えで過ごしていました。そんな私が180度ガラリと変わるきっかけとなったのが、3年生の時に受けた「キャリア形成実践演習」の授業です。
担当されていた上島先生の指導は、とにかく厳しくて初めは圧倒されるばかりでした。でも、礼儀・ビジネスマナー・身だしなみに始まり、業界や企業の研究方法、自己分析の仕方、面接練習や履歴書の書き方などあらゆる面から、就職活動の心構えと進め方を教えていただきました。先生の熱意がダイレクトに伝わり、一気にスイッチが入った思いでした。また、オンラインでの就職活動が定着した時期でもあり、教室での対面授業でありながら、全員がPCに向かってオンラインでつなぎ、みんなの前で自己PRの発表や面接練習をすることもありました。他にも実践さながらに鍛えられることが多く、その経験が実際の就職活動でも大いに役立ちました。
スイッチが入ったキャリア教育の授業

幅広い就職活動を経て、
大手企業にも挑戦

上島先生から「研究もせずに、あいまいな見方で就職先を決めようとするな!まずは幅広く見ていきなさい」と指導を受け、少しでも興味を持った企業は説明会に参加していきました。履歴書は授業で徹底的に添削していただいたこともあり通過するのですが、面接に進むと不採用になってしまう。「このままじゃダメなんだ」と考え、「最後に質問はありますか?」と聞かれた際には、面接での自分の対応で改善すべきところを聞くようにしました。その結果、主に志望動機の改善を重ねることで、自分に合う会社を見つけることにつながっていきました。幅広く活動して、実際に面接を数多く体験したからこその成果だと感じています。
自信がつき、当初は「自分には無理だから」と検討していなかった大手企業にも挑戦していきました。面接の回数を重ねると、その会社についてかなり深掘りしていないと答えられない質問が増える一方で、各社で共通した質問を受けることもあり、その度に自分の思いも整理され説得力が増していったように感じます。最終的に合計4社から内定をいただくことができ、自分にとっての働きがいという点から、大手住宅メーカーへの就職を決めました。
就職活動は大変でしたが、できる限り幅広く見たうえで、自分のしたいことを見つけ、納得して決めることができました。また、選考の過程でどんどん考えが深まり、それを評価いただけたことが嬉しかったです。ふり返ってみると、とてもやりがいがあり、楽しい経験だったなと感じています。
幅広い就職活動を経て、大手企業にも挑戦

民法の学びが
資格取得にも関連

経営学科の3年生からのゼミでは、「家族法」のゼミに所属しています。入学前は学びたい分野が特になかったのですが、家族法を含む民法は私たちの暮らしや人間関係など身近な場面に関わるものなので、「民法」の授業も履修し、興味を持って取り組んでいます。ゼミの先生には卒業論文や授業についてはもちろん、履歴書の添削をしてもらったことも。先生からも、卒業論文の締め切り前にはゼミのみんなに激励のメッセージを送ってくださいました。親身に対応してくださる優しさに甘えて、困った時はなんでも相談してしまっています(笑)。
就職後にはファイナンシャル・プランニング技能検定3級合格と、宅地建物取引士の資格取得を目指します。これがまた、どちらも「民法」に関係しているので、よりいっそう学びへの意欲が高まりました。自分の選んだことが、思いがけず最後に結びついたようで嬉しさを感じています。
春からは住宅営業として、お客様の言葉にならない思いまでしっかり受け止めて、新しい暮らしのお手伝いができるよう努め、自らの存在感も発揮していきたいと考えています。
民法の学びが資格取得にも関連
経済経営学部 経営学科4年生 小山成美さん

ピンチを越えて
チャンスを
勝ち取る。

経済経営学部 経営学科
小山 成美さん
京都府立京都すばる高等学校出身
Interview私の先端

価値ある“財”として
人を育てる発想に共感

もともと私は他の大学に進学するつもりでいました。姉が通っていたことから、大学の雰囲気や学部学科の内容もある程度理解していたからです。
しかし、京都学園大学が京都先端科学大学として総合大学に生まれ変わると聞いて興味を持ち、くわしく調べるうちにこの大学を第一志望として考えるようになりました。受験するからには本気で合格したかったので、オープンキャンパスには3回も足を運び、永守理事長の講演会にも母と一緒に参加しました。理事長の熱のこもった力強いお話しぶりに惹きつけられると同時に、「京都発世界人財」という言葉にハッとしました。その時の私には、人を価値ある“財”として捉える発想がなく、「この大学で人財として成長したい!」と意欲が高まりました。
その他にオープンキャンパスで印象に残ったのが英語の模擬授業です。周りは知らない高校生ばかりでとても緊張しましたが、先生が楽しく場を盛り上げてくださいました。また、私は商業系高校で会計学を勉強していたので、これまでの知識を活かしつつ、商法や経営戦略まで幅広く学びたいと考え、経営学科を志望しました。
価値ある“財”として人を育てる発想に共感

できることから始めて
チームワークを築く

小・中・高校とずっと体育が好きだったので、入学前からSLS(スポーツ・ライフスキル)科目を楽しみにしていました。私は友だちとクリケットを選択したのですが、いざ授業が始まるとチームに女子は私たちだけ。男子に比べれば力もないし、ボールもうまく飛ばせなくて、微妙な雰囲気に…。「これではチームに貢献できないし、チームとしてまとまることもできない。とにかくできることを見つけてやってみよう!」と、準備と後片付けを率先してやりました。あらかじめ先生に用具室の鍵をもらい、チャイムが鳴ったらすぐに始められるよう道具を揃えておくのです。そうやって積極的に動いていると、次第に男子学生たちとも打ち解け、アドバイスをもらいながら楽しく練習できるようになりました。むしろ最初から遠慮せず、チームの輪に溶け込めばよかったんだなぁと、後から思えば良い経験になりました。
その一方で苦戦を強いられたのが英語です。TOEIC®L&Rで初回に高スコアを出せたのはよかったのですが、そこから得点をほとんど伸ばせず一度単位を落としてしまいました。そこから必死で授業に向き合い、家ではひたすら暗記の繰り返し。それでも不安で先生に相談すると、「ちゃんと真面目に出席しているから大丈夫。あとは授業の内容を復習しておけばスコアも伸ばせるよ」と言っていただき、前向きに取り組むことができました。
できることから始めてチームワークを築く

学生生活最大のピンチを
チャンスに変えた底力

私が本格的に就職活動を始めたのは4年生になってからと遅めのスタートでした。本気でやりたいことが見つからず一時期すごく悩みましたが、それでも世界トップシェアを誇るある大手メーカーのグループに対する漠然とした憧れがありました。企業研究で調べると、グループ各社が同じユニフォームを着用している姿があり、「私もこれを着たい。グループの一員になりたい」と強く思うように。そんな時、学内の合同説明会にグループの一社が急遽参加されることを知り、「これは絶対に行かなければ!」とスイッチが入りました。そこで企業研究と面接対策を徹底し、順調に最終面接まで進んだところ、思わぬアクシデントが。卒業のかかったTOEIC® L&Rの再試験の翌日に最終面接が入ったのです。
卒業と内定の不安が一気に押し寄せて、思わず声を上げて泣いてしまいました。でも、泣いてばかりいても仕方がないと気持ちを整理してTOEIC® L&Rの勉強から集中することにしました。結果的にスコアが前回を上回り無事単位認定されたのですが、そのことを最終面接で伝えると「よく頑張ったね」と褒めていただくことができ、とても嬉しかったのを覚えています。高校生の頃の私は子どもで、小さな世界しか知らずに生きていましたが、この大学へ来て本当に視野が広がり、教職員の方々のサポートを受けながら、ピンチの時にも踏ん張れる力がついたと思います。あっという間の4年間でしたが、楽しく充実した学生生活の中で大きく成長できたと実感しています。
学生生活最大のピンチをチャンスに変えた底力