人文学部 心理学科

Department of Psychology
人文学部

心理学と歴史学を中心とした人文学の諸分野の知識を身につけ新時代を担う新しい人材の育成を目的とする。

心理学科
心理学・社会学及び周辺分野の基礎的知識と技能を十分に体得し、それを企業や心理臨床などの現場において柔軟に応用、問題解決できる能力を持った人材を育成する。
人文学部 心理学科4年生 河村泰志さん

人の心を理解する
警察官に
なるために。

人文学部 心理学科
河村 泰志さん
京都府立東稜高等学校出身
Interview私の先端

世界をめざして挑戦する
姿勢に魅力を感じて

高校時代から警察官になることが夢でした。TVドラマの影響もありますが、身を挺して犯罪から市民を守る姿に憧れを持っていました。高卒で警察官になるという選択肢もありましたが、現役の警察官の方に進路相談する機会があり、「自分だったら大学でもっと知識を身につける」とアドバイスを受け、本格的に大学選びを始めました。
京都先端科学大学は永守理事長自ら「京大を抜いて世界レベルをめざす」と公言され、カリキュラムも設備も校名すら変えてしまった大学です。そのチャレンジ精神には、どの大学よりも伸び代があるのではないかと感じていましたし、自分も大学改革の一期生になりたいと強く思うようになりました。また、心理学科を選んだ理由としては、これもTVドラマの影響ですが、人の目線や表情だけでウソを見破れると思い込んでいたからです(笑)。でも、それはほぼ不可能に近いと授業で聞き、とてもショックを受けたことを覚えています。しかし、心理学とは人の考えていることや人間そのものを少しでも理解するために生まれた学問です。この学びは警察官になってからもきっと役に立つと確信しています。
世界をめざして挑戦する姿勢に魅力を感じて

厳しい環境に身を置いて
徹底的に英語を伸ばす

授業の中で特に力を入れたのが英語です。なぜなら道案内や捜査でも外国人への対応が必須になってくるからです。最終的にTOEIC® L&Rのスコアを入学当初から倍近くまで上げることができました。これはスコアを伸ばすための勉強方法を先生から教わり、学校の教材を使って何度も反復練習を行った結果だと実感しています。そもそもこの大学では、英語の習得度を測るためにTOEIC® L&Rを受験し、そのスコアが単位認定の基準にもなっています。「京大を超える」という目標を掲げるからには、学生側にも高いレベルの学習を求められるのは当然です。私にとってはこの環境によって、自主的に学ぶ姿勢が身についたことが何より大きな成果となりました。また、SLS(スポーツ・ライフスキル)科目ではクリケットという競技に初めてチャレンジし、初対面の学生たちと手探りでルールや戦術を共有しながら、積極的にコミュニケーションを取ることができました。
このような特色のある教育プログラムは、私たち一期生が初めて経験するものです。先生や職員の方々と私たち学生、つまり大学が一丸となって新しい教育に挑戦できたことは、私にとっても素晴らしい経験となりました。ここで得たチャレンジ精神は今後の私の人生に必ず生きてくると確信しています。
厳しい環境に身を置いて徹底的に英語を伸ばす

4年間で培った向上心を
社会でも発揮していきたい

一方、課外活動では刑事訴訟法を研究する阿部千寿子先生に「こんなボランティア組織があるよ」と教えていただき、京都府警本部に事務局を置く学生防犯ボランティア団体「ロックモンキーズ」に参加しました。この組織は京都府在住、もしくは京都府内の大学や専門学校に通う学生で構成されており、主に私は二条駅付近の防犯パトロールに取り組みました。実際に人通りが少ない場所や自転車盗難の多いエリアを現場の警察官から教わり、重点的に見回りを続けるというものです。たまに年配の方から「いつもありがとうね」などと声を掛けていただくと、犯罪を未然に防いで街の安全を守るお手伝いができていると感じます。
また、ロックモンキーズには警察官を志望する学生が多く、そこで先輩方の話を聞きながら試験対策ができたのは私にとって大きなメリットでした。就職活動では警察官だけに職種を絞って活動。卒業後は警視庁に勤務します。首都を守るということは日本を守るということ。今後もこの大学で培った向上心や自主性を存分に発揮していきたいと思います。
4年間で培った向上心を社会でも発揮していきたい
人文学部 心理学科4年生 奈良むらさ希さん

大学院への進学で
公認心理師をめざす。

人文学部 心理学科
奈良 むらさ希さん
京都教育大学附属高等学校出身
Interview私の先端

望むものがすべてある
理想的な学びの環境

私が通っていた小学校にはスクールカウンセラーの先生がおられました。私はその先生のことが大好きで、時間を見つけてよく遊びに行きました。ある日、先生に「何の仕事をしているの?」と尋ねると、「臨床心理士をしている」とのこと。そこから私は心理職という仕事に興味を持つようになりました。
ちなみに臨床心理士とは、35年以上の歴史を持つ民間団体の資格です。一方、私がめざす公認心理師は2018年に誕生したばかりの国家資格。ちょうど私が大学入試を控えた前年だったこともあり、「せっかくなら国家資格にチャレンジしよう」と公認心理師の受験資格が得られる認定校である京都先端科学大学を志望しました。
また、この大学には「アドバンスドスカラシップ」とよばれる奨学金制度があって、家庭の経済状況や入試の得点に関わらず、入学後の成績次第で給付が決定する点も私には好都合でした。さらには大学改革で校名が変更されるタイミングも手伝って、「きっと先生方も気合が入っているに違いない。ここなら高いレベルの学びを得られるはず」と確信しました。こうしてあらゆる条件が揃っていたことから、本学への志望を決めたのです。
望むものがすべてある理想的な学びの環境

高校時代とは違う
実践的な英語を身につける

目に見えて学習の手応えを感じられたのが英語です。入学当初はTOEIC®L&Rのスコアが低すぎて、ほとんど自信を失いかけていましたが、先生に「文法にとらわれず、とにかく言いたいことが伝わるように。もっとコミュニケーションを意識して」とアドバイスをいただきました。高校生の頃とは違う英語の向き合い方を教わり、文法ばかりを重視していた私にはまさしく目からうろこでした。そこで文法の正しさよりも言葉の意味を正確に伝えることを意識して、何度も何度も発音の練習を繰り返し、最終的にスコアを約200点上げることができました。
そもそも心理職をめざす私にとって英語が必要だったかと問われれば、必ずしもそうとは言い切れません。しかし、英語で話す時、私はいったん複雑な文章を簡単な文章に訳してから話すようにしています。この訓練をしたおかげか、日本語で会話する時もまずは結論ありきで話すようになりました。自分が言いたいことをいかに伝えるか。まさにコミュニケーションの基本を学べたのではないかと感じています。
高校時代とは違う実践的な英語を身につける

恩師と仲間に支えられ、
公認心理師の道へ

一方、公認心理師をめざすためのカリキュラムは、ひと言に心理学といっても「心理学概論」「臨床心理学概論」「知覚・認知心理学」など、似て非なる膨大な履修科目がありました。「こんなにたくさんあるのか」と気が遠くなる思いでいたのに、さらに授業によっては事前課題と事後課題の両方を提出せねばならず、我ながらよく頑張っていたなと思います。
ちなみに公認心理師になるには大学院の修士課程の修了が必須条件で、私も大学院進学を希望する学生向けの勉強会に積極的に参加しました。勉強会を主催する先生方は実際にカウンセラーを経験されていて、正解よりも「どうしてそう考えたのか」に重きを置いてくださいます。だから私も間違いを恐れずに堂々と意見を述べることができました。また、学年も立場も異なる勉強仲間の意見を聞いて、「いろいろな見方があるんだな」ととても勉強になりました。
そんな忙しい合間の息抜きとなったのが、クラブ活動の少林寺拳法です。少林寺拳法は幼なじみに誘われて小学校時代に少しかじった程度。それがこの大学にもクラブがあることを知り、久々にやってみようと思いました。部員の数が少なかったこともあり、副主将に任命された時にはどうしようかと思いましたが、先輩後輩の垣根を越えて仲のいい部員たちに支えられ、なんとかリーダーシップを発揮することができました。勉強だけでなく部活動を通しても、この4年間で大きく成長できた自分を実感しています。
恩師と仲間に支えられ、公認心理師の道へ
人文学部 心理学科4年生 安藤美祈さん

心に寄り添うケアを
目指して。

人文学部 心理学科
安藤 美祈さん
京都府立洛水高等学校出身
Interview私の先端

好きなことが学べる
充実した毎日

高校時代の私は将来の希望があり過ぎて、進路を決められずにいました。韓国の文化が好きで通訳の仕事もしたいけど、旅行関係も興味があるし、でも他の選択肢も探してみたい…とキリがなく。担任の先生から「共通する“人と関わるのが好き”というところから考えてみては?」とアドバイスを受け、大学のパンフレットを片っ端から見て関連する学びを探っていきました。そして「これだ!」と響いたのが心理学です。私自身、先が見えない状況にストレスを感じることが多く、“心”について深く学んでみたいと思いました。さらに、「社会で役立つ力を身につけて自立できるよう、勉強に集中したい!」との思いから、実践的な学びを重視していて、自宅からも通いやすい京都先端科学大学の心理学科を選びました。
1年生の時は、友だちと「気になる科目は全部履修しよう!」と1週間ビッシリ授業で埋めていました(笑)。特に心理学関連の授業は、自分の気持ちや行動をふり返って納得することが多く、知る喜びでいっぱいでした。90分の授業があっという間で、難しい授業も、課題の多い授業もすべてが楽しかったです。
好きなことが学べる充実した毎日

苦手な英語も克服するも、
その後コロナ禍へ

そんな私が唯一不安を感じていた科目が英語です。高校でも頭を抱えるほど苦手で、大学の小テストやマンスリーテストも信じられないくらい低い点数でした…。何とかしなきゃと、「英語サポートデスク」に行ってみると、常に英語担当の先生がおられて、授業の疑問点はもちろん長文の読み方、単語の覚え方など勉強方法も優しく具体的に指導してくださって。ガラス張りの明るい空間も心地よく、静かで集中できたので、自習も兼ねて毎日のように通っていました。丁寧な指導のおかげで、テストでも「あっ、分かる!分かる!」と手ごたえを感じられるようになり、点数も大幅にアップ。先生には本当に感謝しています。
でも、充実した大学生活が、1年生の終わり頃、コロナ禍によってすっかり変わってしまいます。当初は外出もできず、授業はすべてオンラインに。友だちとも会えず、楽しかった授業さえ苦痛になり、頑張る気が起こらなくなってしまいました。しばらくそんなふうに過ごしていましたが、「このままではいけない。将来自分がなりたい姿を叶えるためには、どんな状況でも、やり方を変えて自分から行動するしかない」と、気持ちを切り替えていきました。変化を受け入れて前向きに動くことで、先生や職員の方々、友だちなどから多くの情報や意見を取り入れることができました。この経験は、その後の大学の学びや就職活動にも大いに反映できたと思います。つくづくあの時踏ん張ってよかったなと実感しています。
苦手な英語も克服するも、その後コロナ禍へ

就職へのスイッチが入った
トンガリ就活塾の指導

卒業後は臨床心理士の受験資格を得るために、大学院への進学も考えましたが、早く社会に出て自立したい気持ちが大きく、就職活動に取り組みました。3年生の夏頃にはインターンシップに参加する人が増え始め、焦りを感じながらも何から始めればいいか分からない状況でした。そこで、厳しいとウワサに聞いていた「尖端(トンガリ)就活塾」に思い切って応募し、15回の講座に参加しました。覚悟はしていたものの、もう想像以上に厳しい指導の連続でした!でも、言葉遣い・身だしなみから、SPI試験の勉強方法、グループワークの進め方など、実践的に取り組む中でいただく具体的な指導によって、自分のやるべきことが明確になり一気にスイッチが入りましたね。後輩やこれから入学される方にもぜひお勧めしたいです!
就職活動では、「人と接する仕事」を突き詰めていく中で、より密接に関わり役立てる介護職に注目するようになりました。複数の介護施設のインターンシップも経験。事業者によって運営方法などが異なり、自分の介護への思いや仕事への取り組み方を考えるきっかけになりました。就職先は、医療・介護・福祉の分野を総合的に展開する施設で、利用者さんを総合的にケアできる点に惹かれました。また、一人ひとりに合わせた心配りをされている様子を目にしたことも大きな決め手になりました。心理学科での学びを活かして、利用者さんの心に寄り添う細やかなケアを実践していきたいと思っています。
就職へのスイッチが入ったトンガリ就活塾の指導