バイオ環境学部 バイオ環境デザイン学科

バイオマス研究室

main_img_pc-1neo.jpg

消臭効果がある炭。実は二酸化炭素の発生を抑えて地球温暖化を防いだり、畑の土の状態をよくするのに使用されたりと様々な効果が。さらに竹炭の利用で放置竹林対策もバッチリ。地球にとって一石三鳥の役割を果たす!

icon_3_pc.png

midashi_vio.png

img01_pc.jpg

img02_pc.jpg

img03_pc.jpg

img04_pc-2.jpg

持続可能な仕組みを作る

バイオマス資源、中でも未利用資源の利活用が、環境に調和した農業の実現や持続可能なエネルギー生産に繋がります。この研究室では、主に木質バイオマスについて研究しています。高付加価値な活用だけではなく、石油製品の登場で姿を消した生物材料の新たな活用を通して、資源の循環を目指します。

icon_3_pc.png

教員紹介

fujii.png

藤井 康代

icon_3_pc.png

pickup_midashi_og.png

炭による炭素貯留で、地球温暖化の防止

1chikutansaibai.jpg

竹炭栽培

1tanka.jpg

炭化

1taihika.jpg

堆肥化

炭による炭素貯留を推進し、温室効果ガスの減少につなげることを目的とした研究を行っています。異常気象とか気象変動という言葉がよく聞かれますが、気候変動の様々な理由の一つとして、人間の生命活動で排出される二酸化炭素が増加していることが挙げられています。化石燃料の利用を減らし、生物資源(バイオマス)を利用することで排出量は減らせます。しかし、大切なことはすでに増加しているものを減らすことです。そのため、大気中の二酸化炭素を吸って大きくなった木質系バイオマスを炭にすることで炭素として炭に閉じ込めると、再び二酸化炭素として大気中に出てきません。単に炭素閉じ込めだけでは炭を作るエネルギーが必要なだけです。炭を農業へ利用した土壌改良や堆肥化を新しい農業手法として提案するために、炭の製造方や土壌施用への影響、堆肥化への影響などを明らかにしています。

タケの有効利用を目指して

2chikufunsaibai-1024x477.jpg
竹粉栽培

タケの有効利用を目指した研究を行っています。例えば、熱がかからないようにしながら粉末にしたタケをおいておくと、乳酸発酵します。この発酵した竹粉は農業や畜産業に利用できる可能性があります。実際に商品化されている例もあります。粉末のタケをまいた田で稲を育てたところ土壌中の生物が増加しているようだ、あるいは野菜がおいしくなった、という農業者の声もあります。しかし、それは感覚であって、科学的に検証し証明したものではありません。タケがどのように農業に有効であるのかを、土の状態を調べたり、実際に作物を育てたりすることで明らかにしています。タケの有用性が証明されれば、各地で厄介者になっているタケを見直す動きが起き、環境面や防災の観点から問題視されている暗い荒れた放置竹林も減少することが期待されます。

icon_3_pc.png

卒業後の進路

様々な業種に就職していますが、農業・食品・バイオエネルギーを含む環境に関する分野への就職も毎年あります。
例えば、農事法人、農業機材メーカー、冷凍食品製造、環境分析・調査会社など

卒業研究の一例

  • 落葉・剪定枝の堆肥化と評価
  • ロケットストーブを用いた竹の燃料利用
  • 竹繊維活用の可能性-ロックウールの代替資材-
  • 乳酸発酵竹粉および竹粉が作物の生育に与える影響
  • 竹炭施用による土壌物理性変化
  • 不耕起栽培と土壌流亡

このページの先頭へ