航空観光コース

本学では、将来、航空・観光業界をはじめサービス業で働くことを目指す学生を育成するため、特別な正課授業を開講すると共に、ANAグループなどの企業と提携して、各種講演会・セミナー・イベント等の企画・開催に関する事業を共同して行う「航空観光プログラム」を2016年度より実施しています。特に、ANAグループのNPO法人とはセミナー実施や就職支援を受けるための契約を結んで、本プログラムをすすめています。

主なプログラムの内容

1. ANA総合研究所や航空専門家やCAなどによる講義科目

2. 現役・OB社員によるサービス業の基本的なマナーや模擬面接、自己PRの練習

3. 空港の整備場や出発準備の舞台裏等、通常見られない空港内側の見学

4. 経済経営の基礎と就活に関するゼミ形式の授業

2,3については交通費や実費が必要な場合があります。

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ゼミ形式の演習授業

2年生以降、週1回のゼミ形式の演習授業において、サービス業に視野を狭めることなく、広く経済経営の基本的メカニズムを学びます。

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国際航空観光ビジネスと航空政策の講義

1年生ではANAの現役社員を講師とする航空観光の基礎知識の講義を、3年生以上では航空業界や観光業界を知る専門家による講義を受講できます。

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空港見学、面接対策、マナー講座

航空会社現役・OB社員によるマナー講座、模擬面接などを実施。主として3年生向けに、面接対策やエントリーシート・履歴書対策等の採用試験突破に必要なスキル・マナーを身に付けることを目的としています。そのほか、空港施設の見学会などを実施します。

受講するメリット

メリット1

航空・観光業界だけでなく、様々な業界で必要となる基礎力や接遇マナー等の学びを通じて、本学が教育目的として掲げる「人間力(コミュニケーション力、協働力、適応力、行動力、課題発見力、論理的思考力)の育成」に役立ちます。

メリット2

1年生から4年生までの4年間、体系化されたプログラムを積み上げていくことにより、経済経営の基本的なメカニズムと就職活動の基礎を学ぶことにより社会で活躍できる人材が育成されます。

メリット3

ANAグループをはじめ、JALグループや空港会社、ホテルなどと提携してプログラムをすすめることによって、これら業界への就職の道筋が得られます。

過去実施した就活セミナーの内容

航空観光プログラムでは、太秦キャンパスで就活セミナーを実施しました。全日空現役・OG社員による丁寧ながらも厳しい指導を受け、就活初心者の1年生も、みちがえるようにモチベーションが向上しました。

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参加した学生からの感想

  • この就活セミナーを通して、改善すべき点が沢山見つかりました。これを活かして、就活をやり遂げようと思います。
  • 二日間のセミナーありがとうございました。マナーや面接では厳しいという航空業界のセミナーを受けることができ、大変貴重な体験ができました。セミナーの中では指摘されることも多くありましたが、自分がすでにできていることなども教えて頂き「自分の伸ばすこと」と「直すべきこと」を把握することができました。この経験や情報を今後の就職活動や社会活動に役立てていきたいと思います。
  • 2日間のセミナーの開催ありがとうございました。1年生時からこのようなセミナーを受けることができ、本当によかったです!また新しい先輩や仲間と距離を縮められた凄く良い2日間でした。2年生時もまたみんなで1年間楽しみながら頑張りたいと思います!ありがとうございました。
  • 周りに人がいる状態で、ビデオで自分が喋るところを客観的に見ることにより、緊張している時の癖や表情など直すべきところが知れてよかったです。また集団面接などの練習で、対策すべきことや、普段の学校生活で見直すべき点が明確になり、これからの行動に活かすべきだと感じました。
  • 2日間のセミナーありがとうございました。面接対策という、このセミナーに入ってこその授業で、まだ一年生ですが後々役に立つ授業を受けることができ、また、講義の内容も分かりやすく、とても楽しいセミナーでした。
  • 二日間のセミナーお疲れ様でした!貴重な経験をさせて頂きありがとうございました!この経験を、就活の参考にしていきたいと思います。
  • 2日ありがとうございました!この経験を本番まで忘れないよう頑張りたいと思います。
  • 2日間の短いセミナーでしたが面接時の立居振舞いや身だしなみなど就職活動時に役に立つ情報を得る事ができました。そして模擬面接で就職活動の面接のような緊張感を味わう事が出来て良かったです。

空港施設見学会に参加した学生の声

北九州福岡航空セミナー体験記(経済経営学部卒 谷川和来)

[1日目]

身だしなみを整えることを学んだ。例えば、頭髪に関しては男性なら前髪は短めですっきりしているか、女性なら髪が顔にかかっていないか、スーツの着方では男性、女性、共に体系にあっていて、素材、デザイン、柄は落ち着いているかなどを見てもらった。
次に、礼儀作法について学んだ。ここでは、あいさつ、お辞儀、立ち方を教えてもらった。この中でも私はお辞儀の作法が一番印象的だった。お辞儀の始めと終わりには、相手の目を見てアイコンタクトを取って敬意を表すこと、背筋を伸ばして、頭を下げる時よりも、体を起こす動作をゆっくり行うことが大事だと学んだ。履歴書の書き方も学んだ。始めに自分たちが今の自分の能力で履歴書を書き、提出したものについて、間違いや訂正しなければいけないところを注意・指導してもらった。

[2日目]

翌日の集団模擬面接の練習をした。5人1組になり、入室から退室までの動作を模擬面接に向けて練習した。セミナー生同士で、お互いの面接を評価し合って自分の話し方や癖などを見つけて直すことも。
次に、笑顔、発声滑舌練習をした。笑顔の練習では、笑顔スキャナーという器材を使い、自分はどのような笑顔をしているのかなどを点数に出して知ることができた。発声滑舌の練習では、大きな声でハキハキと話せているか、強く発するところを間違えていないか、また、滑舌練習では、きちんと相手に伝えられるように滑舌をよくするためのトレーニングをした。

[3日目]

集団模擬面接を行った。スターフライヤーの人事部の方に本番さながらの面接練習をした。想像していた雰囲気とは全く違い、相手の質問に対して答えを見つけて答えるむずかしさをあらためて知った。2日目に練習したのに、その練習通りすることすら出来なかった。模擬面接が終わった後に、モックアップ(実物模型)を使用して、CA業務の体験見学、緊急脱出の体験をした。
CA業務の体験では、スターフライヤーの現役CAさんに、機内サービスでお客様に飲み物を運ぶ体験をさせていただきながら説明を受けた。緊急脱出体験では、実際の脱出訓練をした。訓練なのにとてつもない緊張感があってびっくりした。訓練であの緊張感だったら、現実に事故が起こったときは到底対処できないと思った。

[4日目]

福岡空港のANA支店を見学。普段では絶対に入れないところに入れて空港の仕組みや仕事風景を拝見し、整備士の仕事内容を教えてもらい、機内アナウンスの疑似体験もした。空港のことを内側から知れたのでとても貴重な経験をできたと思う。

[毎日の1分間スピーチ]

この4日間で毎日、講義が始まる前に「1分間スピーチ」を実施した。ビデオカメラの前で1人1人自分のスピーチを撮りながら、みんなの前で1分間自己紹介を含めて自由に話すというもの。普段大勢の前で話す機会は少ないのでとても緊張はしたが、初日に比べて、最終日では、話し方や立ち方、話の内容にまで余裕を持つことができるようになった。

全体の感想

この4日間で、航空業界について初めて勉強させていただいた。キャビンアテンダントやグランドスタッフに求められる「接遇の基本」を中心として、「第一印象」や面接にふさわしい「言葉遣い」、好感をもたれる「立ち居振る舞い」などといった、航空関係以外の職業でも必ず必要な「社会人基礎能力」について学ぶことができて、航空関係希望でない自分にとってさえ、大きな成果を得たと思う。
また、こういった今までに経験したことのない経験をしたことに加えて、他の大学からの参加者の真剣さに触れて、今まで自分自身が社会に出る準備についてどれほど軽視してきたのかにも気づけた。この経験をこれからの励みにしていきたいと思う。

北九州福岡航空セミナー体験記(経済経営学部卒 中村柊太)

[1日目]

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これから就活や就職するにあたって、第一印象が大事。その第一印象は約15秒で決まり、55%は見た目で決まってしまうとのこと。 その見た目はスーツのサイズがあっているかで決まる。袖の長さ、裾の長さ、肩は合っているか、ウエスト回り、首回りなど。初日は第一印象をメインの講座。

[2日目]

前日習った、身だしなみに習って、スーツの着こなし、それについてグループで話し合い。就活では面接が必ずあるということで、面接の対策、姿勢や言葉使い、自己分析などをやってから、学生間で行う面接の練習。約5時間掛け、面接の基礎、応用を学んだ。

[3日目]

スターフライヤーの人事によるグループ模擬面接。あまりないことなので、緊張し、練習とはまったく違う空気感があり、貴重な体験となった。

関西弁が強く、子音が強いとの指摘を受けたので改善したいが、あまり方法がわからない。午後からはスターフライヤーの現役CAの方による体験談や、緊急着陸の実地体験などを実施。救命胴衣をつけるのは普通は簡単だが、訓練にもかかわらず、緊急の状況では非常につけにくくなることを体感。

[4日目]

福岡空港の全日空福岡支店で最後の研修。普段では絶対に入れない飛行機を誘導する現場に入れてもらって、パイロット以外の人がどんな作業をしているかなどを、奥深く知ることができた。アナウンスの模擬体験なども体験し、貴重な経験ができた。「社会人はつらかったりして常にやめたいと思うことがあるが、それでもやめない理由の一つは、責任を持って働くことによって、その仕事に対するやりがいが生まれてきたから。やりがいを見つけることが大事」との言葉が印象に残った。

全体の感想

今回このセミナーで学んだことは、就活はもちろん社会人になってからもとても有益な大事なことなので、忘れないようにしたい。一層、社会人とアルバイトの違いがはっきりした。責任感のある行動やこういった体験もそうだが感謝の気持ちを忘れないようにと思った。

羽田見学会参加者体験記(経済経営学部卒 石部大基)

[整備工場見学]

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整備工場(格納庫)に入る前に、受講室で空港における航空会社の業務内容や、全日空の使用機材について、プロモーションビデオなどを視聴する。個人的にはスターウオーズの機材が興味をそそった。受講室には全日空の機材の模型も置いてあり、同行のゼミ生ははしゃいでいた。
続いて、10人程度の班ごとに分かれて、整備工場内を見学した。全員、ヘルメットをかぶって機体やエンジン、各部品、整備工場内設備の説明を受ける。たまたま、全日空が使用している機材で最大のB777と最も新しいB787が入庫しており、B787はエンジン換装整備を実施中であった。意外に機材のすぐそばまで行ってみることができたが、翼の下には入らないようにとの説明が興味深かった。
格納庫の外を間断なしに離着陸する飛行機を見ているのもおもしろい。安全に向けての取り組みの説明(新人の整備士だけ、着用ヘルメットの色を変えて、みんなで新人をケアして事故の無いようにしているという説明や、道具箱の管理の方法なども工夫を凝らしているとの説明)を受けた。

[ANA羽田空港支店のバックヤード見学]

新整備場から第一ターミナルに移り、全日空羽田空港支店を見学した。
まず、まだ全日空羽田にしかない最新の自動手荷物預かり機(ドロップボックス)を見学。ついで、カウンターの裏側の支店内業務課を見学し、フライト前のパイロットや客室乗務員の待機状況などを見学した。支店内は誰にあっても挨拶を交わすことになっているとのことで、すがすがしい。

[羽田ターミナル内の見学]

社員食堂で昼食後、14:00より、日本空港ビルディング社によるターミナルの見学ツアーに他大学の学生も交えて参加。
まず、会議室で、日本空港ビルディングと羽田空港の概要など資料をもとに説明を受ける。ついで、羽田空港ターミナル内の各設備を見学した。
訪れた第1ターミナルにてインフォメーションセンターでは、情報管理の状況について説明を受けた。また、羽田空港ターミナ内の同社が運営するホテルや販売店などの直営店やテナントの紹介を受けた。ついで、関連会社が運営する国際線ターミナルに移動し、国際線にある独特の施設(礼拝所など)や、外国人向けのテナントなどの説明を受けた。雨のため、展望台は割愛し、最後に第1ターミナルに戻り、質疑応答を行って17:00に終了。
慶應義塾大学中条ゼミの卒業生で、日本航空の副操縦士のI氏が午後から参加してくれ、その後の自衛隊将校との懇談会にも参加してくれた。

[自衛隊大卒幹部士官との懇談]

18:00より、慶應義塾大学中条ゼミ卒業生で航空自衛隊に勤めるT三等空佐の話を聞く。前期I氏、慶應義塾大学中条ゼミ卒業生で全日空総合職(財務担当)のS氏も参加。自衛隊の幹部将校になるには、防衛大卒業のほか、一般の兵隊下士官から昇進する方法、一般の大学を卒業して幹部学校に入る方法の3つがあることを聞く。T三佐は、幹部学校を出て士官になったあと、さらに「自衛隊内の大学」にあたる学校に通い、現在は、「大学院」にあたる学校に行っているとのことで、「入隊してからほとんど学生」と聞いてびっくりした。

全体の感想

1日だけの見学会で朝から晩までみっちりで疲れたが、学ぶこともとても多かった。特に、整備工場での安全確保と新人育成のため、ヘルメットの色を変えている点から、安全の重大性をあらためて認識した。また、国際ターミナル独特の施設(礼拝所の設置など)に、国際空港ならではの多様な慣習への対応の必要性を意識させられた。自衛隊が勉強ばかりというのにも驚いた。

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