健康医療学部

言語聴覚学科

Department of Speech and Hearing Sciences and Disorders

京都太秦キャンパス

ABOUT

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臨床の問題解決に挑む
言語聴覚士をめざす。

本学科では、「はなす、きく、たべる」のリハビリテーションを通し、患者様、ご家族を支えるスペシャリストである言語聴覚士養成を行います。言語聴覚士は、ことばの聞こえ、声や発音、飲み込みの問題に対応するリハビリテーションの専門家。7割が病院で働いていますが、介護・福祉領域や学校教育の場にも活躍の場が広がっています。学生は、専門知識のみではなく、患者様目線で考えられる洞察力、臨床実習や演習などを通して自ら積極的に学ぶ姿勢を身につけます。そして学科を挙げた万全のサポート態勢で国家試験合格を勝ち取っていきます。

学びの特徴

学科の特徴FEATURE

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言語聴覚士は、リハビリテーションを通じ患者やご家族を支える立場であることから、患者目線に立って考える洞察力や観察力が求められます。本学科では、言語学や音声学、ことばと身体の科学などの基礎力、臨床実習や演習を通した実践力を身につけ、ことばのスペシャリストとして活躍できる人材を育成します。国家試験も万全の態勢でサポートしています。

コースの紹介

言語聴覚コース

言語聴覚士は、何らかの障がいによって「ことば」や「聞こえ」によるコミュニケーションや、飲み込みが困難となってしまった人たちの状況を改善・軽減するためのリハビリテーションを行う医療専門職です。言語聴覚療法に関わる専門的な知識を、実践を踏まえた演習とともに学修します。さらに2~4年生の臨床実習で様々なリハビリテーションを経験します。

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ますます社会的ニーズが高まる言語聴覚士。

言語聴覚士は、ことばときこえ、飲み込みに関わるリハビリテーションの「評価・訓練・指導」の専門家。国家資格を必要とする医療系の職種の中でも、今非常に注目されています。日本には言語聴覚士の支援を必要とする患者さんが650万人以上いるとされますが、2018年3月時点で言語聴覚士の資格を持つ人は全国で約3万1千人。慢性的な人材不足のため有資格者は引く手あまたの状況で、病院や発達支援センターなどの医療機関を中心に、福祉施設などにも活躍の場が広がっています。医療系の職種の中では夜勤や残業が少なく、育児などを含めて家庭と仕事の両立がしやすいのも特長です。本学科は、京都府・滋賀県では唯一、男女共学の4年制大学の養成課程です。現在、北は北海道から南は鹿児島県まで、全国から集まった学生が学んでいます。国家資格の合格率100%をめざすのはもちろん、言語聴覚士として一生を通して学び続け・働き続けることができる人材を、丁寧な指導で育成しています。

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施設紹介

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聴力検査室

基本的な聴力検査である純音聴力検査や語音聴力検査や、聴覚機能を調べるSISI検査・自記オージオメトリ、脳波で聴覚を推定するABRやインピーダンスオージオメトリ、子どもの聴力検査等ができるほか、補聴器の調整を確認するための特性測定器・実耳測定器など、多種多様な機器を備えています。

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プレイルーム

授業で取り上げる検査の演習や教材の作成ができます。隣室にあるモニタリングルームから、子どもたちとの関わりや訓練の様子を観察することを想定しています。

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共同研究室

声や発音を評価する音響分析装置や喉の状態を観察する内視鏡検査など、様々な評価機器を設置しています。演習を通して、機器の使い方や評価の手技を学ぶことができます。

授業ピックアップPICKUP

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聴覚検査学

健康医療学部 言語聴覚学科 大平 芳則 教授

「聴覚検査学」は、聴覚障害の評価に必要な聴覚検査法を症例に応じて選択し、正確に行い、結果の判定ができるようになることを目的としています。講義で学んだ知識から実際に聴覚検査機器を扱うことで判断力を高めていきます。実際に必要な検査法を選択し、判定を行うのは耳鼻科医ですが、それを正確に実施するためには、膨大な知識が必要です。言語聴覚士は言語学や音声学、音響学といった学問も多く学びます。言語聴覚士にしか分からない分野を持ち合わせることで、他の医療職者と連携し、より精度の高いチーム医療に貢献することができます。

先生・
学生から一言VOICES

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先生から一言

健康医療学部 言語聴覚学科

吉村 貴子 教授

誠実な心と、専門家としての知識や技術を持つ
問題解決力の高い言語聴覚士を育みます。

言語聴覚士はコミュニケーションの専門家。「ことば」や「声」「聞こえ」の困難に対応するという意味だけではなく、対象の方々の抱える問題が何を原因とするのか、コミュニケーションを通して判断し、回復を支えるからです。誠実に対象の方々と向き合う姿勢がとても大切です。
また、医療・福祉の進歩は急速です。私の専門である高次脳機能障害の領域も日進月歩で進化しています。そのため学内で言語聴覚士の実務者向けの勉強会を開催し、また教員もさまざまな学会や研修会に参加して学び続けています。私たちとともに学び、問題解決力の高い言語聴覚士として活躍できる力を育んでください。

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在学生の声

健康医療学部 言語聴覚学科4年生

鳥飼 健さん

鎮西敬愛高等学校出身

実践を踏まえた充実した学びで
言語聴覚士の目標に近づく

人の役に立てる医療の仕事に興味があり、言語聴覚士を目指しました。他大学のオープンキャンパスにも参加しましたが、第一線で活躍される先生方の内容の濃い講義と臨床実習をバランスよく学修できるKUASの言語聴覚学科に最も魅力を感じました。太秦病院の「聞く・話す・飲み込みセンター」への訪問では、実際のリハビリを見学するなど、1年生から言語聴覚士の仕事を現場で学ぶことができます。今後は、言語聴覚士に必要な知識をさらに深め、患者さんとのより良い関わり方を習得していきたいと考えています。将来的には、言語聴覚士という仕事を多くの方々に知ってもらい、業界全体の人材不足の解消にも貢献していきたいです。

インタビューINTERVIEW

リハビリで患者さんの
笑顔が増えると
「この仕事でよかった」
と実感します

宇治徳洲会病院 勤務

中野 愛衣さん 健康医療学部 言語聴覚学科 2019年卒業

うまく飲み込みができない患者さんの病棟での食事の評価や、うまく発語ができない方の言語課題のリハビリなどを担当しています。困難を抱えた患者さんがリハビリを通して様々なことができるようになったり、少しずつ笑顔が増える姿を目の当たりにすると「この仕事をしていてよかった」と実感します。大学の講義では教科書からだけでなく、実際の患者さんの動画などを多用し、僅かな変化や臨床例を実践形式で学びました。社会に出る前に、臨床に近い環境を利用して勉強できた経験は大きかったと思います。また観察のポイントや重要性を教わったことで、今でも学びを活かした仕事ができています。

基本情報BASICINFO

資格

目標とする資格

  • 言語聴覚士※

※国家資格

卒業後の進路

就職先業種別状況

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主な進学・就職先

医療・福祉

京都市立病院、武田病院、京都九条病院、京都博愛会病院、京都大原記念病院、京都民医連あすかい病院、京都桂病院、嵯峨野病院、太秦病院、宇治徳洲会病院、宇治病院、草津総合病院、藤井会リハビリテーション病院、西宮回生病院、恵寿総合病院、三重中央医療センター、信州大学医学部附属病院、JA長野厚生連 長野松代総合病院、東京品川病院、横浜労災病院、京都府立丹波特別支援学校

関連リンク

教育ポリシーPOLICY

教育目的

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

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