2026年度 入学試験出題方針

英語

英語出題範囲は、公募推薦、一般入試ともに、「英語コミュニケーションⅠ」「英語コミュニケーションⅡ」「英語コミュニケーションⅢ」「論理・表現Ⅰ」「論理・表現Ⅱ」「論理・表現Ⅲ」です。

公募推薦の第1問では、500語前後の英文について、正確に情報や大意を把握する力とともに英問英答式の選択問題によりコミュニケーション力を問います。設問は5題を予定しています。第2問は、200語前後の会話文に関しての英問英答式選択問題で、3題を予定しています。コミュニケーション力とともに会話文からの情報把握力を問います。第3問の5題は対話文の空所補充問題で、状況理解力や口語表現への習熟度を問います。第4問は短文空所補充問題で、文法知識や語彙力を問う10題です。第5問は和文対照の整序式英文表現問題で、英文の構成力を問う5題です。

一般入試の第1問では、500 語前後の英文について、正確に情報や大意を把握する力とともに英問英答式の選択問題によりコミュニケーション力を問います。第2問は200語前後の会話文に関しての英問英答選択問題で、設問は4題を予定しています。コミュニケーション力や会話文からの情報把握力を問います。第3問の5題は対話文の空所補充問題で、状況理解力や口語表現への習熟度を問います。第4問は短文空所補充問題で、文法知識や語彙力を問う10題です。第5問は和文対照の整序式英文表現問題で、英文の構成力を問う5題です。

いずれも、第1問には15~20分、第2問に10~15分、第3問、第4問、第5問にはそれぞれ 5~10分の解答時間を要するでしょう。

国語

出題範囲は、公募推薦入試・一般入試ともに、現代の国語、言語文化(古文・漢文を除く)です。

出題形式は、公募推薦入試・一般入試ともに、大問二問により構成するものとします。大問の一つは長文読解問題、一つは多数の小問から成る、多様な知識や読解力を問う問題です。

公募推薦の長文読解問題では、高校の教科書レベルの難度・分量の文章を、内容に沿って理解できる力を試します。内容に沿って理解できるとは、自分の意見や感想を交えず、文章そのものに即して内容を読み取る力を指します。これは、大学入学後に大量の文献を読んで情報を収集する作業において基礎力となるものです。2025年度入試では、異文化コミュニケーションや読書といった、受験生が今後の学生生活で直面すると考えられる話題を取り上げました。

一般入試の長文読解問題では、分量は公募推薦入試と同程度ですが、比較的難度の高い文章を出題します。この場合難度が高いとは、より論旨が複雑であったり、内容が抽象的であったりすることを指し、文脈に応じて論理的に読解ができるかを問います。2025年度入試では、民俗学や科学、友情についてなど、文章のテーマは多岐にわたりました。普段から様々な問題について興味を抱き、表層的な理解に留まることなく、より深く知的に思考する習慣を付けましょう。

公募推薦入試と一般入試のどちらにおいても、漢字や慣用的表現、図表の読解など、大学での授業で必要とされる常識的な知識の有無を問います。いずれも基本的に難問・奇問はなく、平素の学習の実力がそのまま判る問題とする方針です。また、文章整序の問題が出題されることもあります。これは論理的に文脈を作ることができる力を試すもので、作文力を問う問題です。

数学

●公募推薦入試:バイオ環境学部、健康医療学部
数学Ⅰ・数学Aに含まれる「数と式」「図形と計量」「二次関数」「データの分析」「図形の性質」「場合の数と確率」の範囲から4題の大問を出題します。それぞれの大問は、基本的な内容の理解力・計算力と応用力を問う数問の小問により構成されます。

●公募推薦入試:工学部
数学Ⅰ・数学Aに含まれる「数と式」「図形と計量」「二次関数」「データの分析」「図形の性質」「場合の数と確率」の範囲から2題の大問、および、数学Ⅱ・数学B・数学Cに含まれる「いろいろな式」「図形と方程式」「指数関数・対数関数」「三角関数」「微分・積分の考え」「数列」「ベクトル」の範囲から2題の大問を出題します。それぞれの大問は、基本的な内容の理解力・計算力と応用力を問う数問の小問により構成されます。

●一般入試:経済経営学部、人文学部、健康医療学部
数学Ⅰ・数学Aに含まれる「数と式」「図形と計量」「二次関数」「データの分析」「図形の性質」「場合の数と確率」の範囲から4題の大問を出題します。それぞれの大問は、基本的な内容の理解力・計算力と応用力を問う数問の小問により構成されます。

●一般入試:バイオ環境学部、工学部
数学Ⅰ・数学Aに含まれる「数と式」「図形と計量」「二次関数」「データの分析」「図形の性質」「場合の数と確率」、および、数学Ⅱ・数学B・数学Cに含まれる「いろいろな式」「図形と方程式」「指数関数・対数関数」「三角関数」「微分・積分の考え」「数列」「ベクトル」の範囲から、合計4題の大問を出題します。それぞれの大問は、基本的な内容の理解力・計算力と応用力を問う数問の小問により構成されます。

日本史

出題範囲は、日本史探究に含まれる各時代・各分野について偏りなく出題します。基礎的な歴史知識を問う問題を中心に、出題形式は四者択一の選択式とします。大問第1問は古代・中世に関する問題を8問、大問第2問は近世に関する問題を8問、大問第3問は近現代に関する問題を8問、大問第4問は全時代通じての特定テーマに関する問題を8問、計32問出題します。大問第1問から第4問までは、各時代の政治・経済・社会・外交・文化に関して、幅広いテーマで出題します。全体として細かい知識の暗記よりも、教科書でゴシックになっている事象についての基礎的な学習を中心に、問題文をていねいに読んで論理的に理解したり、データ(史料やグラフ・表など)から客観的事実を把握する学びをしておくことが大切です。

世界史

教育課程が変更され、「歴史総合」で主に日本と関わりのある近代史・現代史について学んだ後で「世界史探究」において通史を学ぶという2本立ての構成になったため、重複している領域については深く学ぶことになったと思います。しかし、受験科目に「世界史探究」を選択した場合には、日本と関わりの薄かった地域や中世のような「歴史総合」では取り上げられることの少ない時代についても問われることになります。「世界史探究」の教科書の最初から最後までまんべんなく目を通しておくことが必要です。

分野についても政治史・経済史・文化史・社会史など幅広い分野から出題するので、その意味でも偏りのない学習を心がけてください。また、歴史の大きな流れを理解する一方で、人名や地名(特に都市の名)も軽視せず、きちんと押さえておくことが望まれます。

出題形式は例年と同じで、大問を3つ出します。一つの大問は11の小問から成っているので、合計で33問の4択問題を解くことになります。

物理

高等学校の物理基礎および物理の全範囲の中から、計 4 問出題します。

出題形式は、いずれの入試でも同じです。1つの大問は解答箇所を6カ所含む文章で構成されています。文章に沿って用語や単位、式、計算を伴う数値などを 6 つの選択肢の中から解答する方式です。

いずれの入試も、教科書に書かれている基本的な内容を正しく理解できているかを確認することを目的としています。具体的には、文章の内容を正しく読み取ることができるか、用語や単位を正しく理解しているか、与えられた物理量から正しい式が組み立てられ変形ができるか、得られた式に数値を代入し正しく計算できるか、ということの確認を目的として出題します。

化学

高校の化学基礎と化学で学習する内容のうち、「物質の構成と化学結合」「物質の状態」「物質の変化」「無機物質」「有機化合物」「高分子化合物」の中から、分野の偏りが出ないように4題の大問を出題します。全問マークセンス方式で、選択肢の中から正答を選ぶ形式です。公募推薦入試と一般入試で、出題範囲や出題形式に違いはありません。

複数の教科書を参考にし、共通する内容に基づいて基礎的な知識が習得できているかどうか確認することを目的とした問題と、その上で論理的な思考力や知識の習熟度を試す応用問題や計算問題を、バランスよく組み合わせることを心掛けて出題します。教科書では分野をまたいで頻出する物質がみられるため、それらの個々の性質や反応を学習したあとは体系化しておくことが重要です。無機化学では特に、工業的に重要な物質や日常生活と関係が深い物質の性質や合成法を中心に出題する傾向があります。有機化学では、物質の構造を整理し、その性質や反応を体系的に理解しておくと、広範囲に及ぶ内容を断片的に暗記する必要はなくなるでしょう。身の回りの物質と対応させることで学習の幅が広がり、基礎的な学力が確実に定着するでしょう。

生物

公募推薦入試では、主に生物基礎で学習する分野から出題します。生物基礎では、生命現象の全体像の理解の基礎となる分子・細胞レベルでみた生物の特徴と遺伝子とその働き、ヒトの健康や病気の理解の基礎となるヒトの体の調節、自然環境の科学的理解の基礎となる生物の多様性と生態系に関して、基礎的な知識を問う問題を出題します。生物では、主に「生命現象と物質」「遺伝情報の発現と発生」「生物の環境応答」で学習する内容について、生命現象の仕組みや概念を中心とした基本的な事項を問う問題設定や、内容を断片的に記憶するのではなく系統的に整理できているかを問う問題設定になっています。

出題形式は各分野での基礎的な用語や数値を選択する問題や、記述が正しいか誤りかを判断して正解を選ぶ問題などです。

一般入試では、生物基礎と生物の教科書の全範囲から出題します。生物基礎では、「生物の特徴」「ヒトの体の調節」「生物の多様性と生態系」から複数の分野について、基本的な事項や基本的な考え方を習得しているかを確認するための問題を出題します。生物では、「生物の進化」「生命現象と物質」「遺伝情報の発現と発生」「生物の環境応答」「生態と環境」から複数の分野について、基本的な事項や基本的な考え方を断片的でなく系統的に整理できているかを確認するための問題を出題します。また生命現象や自然環境の仕組みについて暗記による知識の習得だけでなく、興味を持って深く学習に臨んできたかを問う問題設定になっています。

出題形式は各分野での基礎的な用語や数値を選択する問題や、記述が正しいか誤りかを判断して正解を選ぶ問題などです。

情報

この試験では、「情報I」の「情報社会の問題解決」、「コミュニケーションと情報デザイン」、「コンピュータとプログラミング」、「情報通信ネットワークとデータの活用」の範囲から大問3題で出題します。全問マークセンス方式で、選択肢の中から正答を選びます。問題では、「情報I」の教科書に書かれている基礎的なことを修得しているかどうかを問います。教科書に書かれていることは、大学でどの分野を学ぶにも重要な知識と考えられるからです。

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