京都先端科学大学

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Department言語聴覚学科

言語聴覚学科 [太秦]

更新日:2019年4月3日(水)
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臨床の問題解決に挑む言語聴覚士をめざす。

(左より)4回生 左近 文秀さん 京都府立亀岡高等学校出身/4回生 利根川 晴香さん/吉村 貴子教授/外山 稔准教授

先生に何でも聞ける環境で
医療専門職への道を着実に歩んでいます。

「言語聴覚障害学概論Ⅰ」ではさまざまなコミュニケーション障がいの定義、症候、社会的困難など、また「音声学」では言葉を発する身体の仕組みや音声の音響特性などを学びました。専門分野の科目は難しい内容も多いですが、先生に質問して疑問を残さないようにしています。吉村先生は何事もあいまいにせず丁寧に教えてくださり、外山先生は学生に寄り添い親身に対応してくださる兄貴分。私たちは入学した動機も出身も異なりますが、言語聴覚士として患者さんの幸せな人生に貢献したいという同じ目標をめざし、頼れる先生方のサポートのもとで今努力を重ねています。

健康医療学部 言語聴覚学科 4回生 利根川 晴香さん
 京都府立紫野高等学校出身

言語聴覚士として独り立ちできるよう、
厳しく、暖かく、指導します。

言語発達障害、聴覚障害、発声発語障害、高次脳機能障害、摂食嚥下(えんげ)障害の5分野を体系的に学習できるよう、教員には各領域の専門家が揃っています。1学年の定員は30名と少人数制を採用。言語聴覚士の臨床に直結する丁寧な指導を徹底するとともに、「言語聴覚士になった後」に役立つ問題解決力の養成に力を注いでいます。利根川さんも目標を見据えて学んでいる姿が素晴らしいですね。この充実した学習環境で厳しく自分を律して学び、言語聴覚士として独り立ちしてほしいと願っています。

健康医療学部 言語聴覚学科 吉村 貴子教授

こんな人におすすめ

  • リハビリテーションの専門職として働きたい
  • 言語聴覚士の仕事に興味がある
  • 幅広い世代の人々の役に立つ仕事がしたい
  • ワーク・ライフ・バランスを考えながら一生働きたい

カリキュラムと身に付く力

大学共通プログラム

4つの力を大学共通プログラムではぐくむイメージイラスト
基礎学力・技能
社会人として必要な日本語リテラシー、数的処理(統計含む)、IT技能について学びます。
コミュニケーション力・リーダーシップ・協調性
グループワークや身体活動を通じて、コミュニケーションなどのスキルについて学びます。
未来展望力
現代社会の諸問題をテーマごとに学際的に学びながら、未来を展望します。
英語・異文化理解
グローバルな社会で必要な外国語でのコミュニケーションや異文化理解について学びます。

専門プログラム

言語聴覚士は、話す・聴く・書く・読むなどコミュニケーションに障害を持つ方、食べ物を飲み込むことに障害を持つ方に対して、医師その他多くの職種と協力して必要な検査や評価を行い、それに基づいて機能回復の訓練を行うセラピストです。

音声学や言語学で声・発音やことばの仕組みを深く知り、基礎医学や臨床医学で様々な病気の状態とことばへの影響を学びます。脳の科学や心理系の学問を学修することで患者をより理解できるようになります。さらに、言語聴覚療法に関わる専門的な知識について、実践を踏まえた演習とともに学修します。2回生、3回生、4回生で行う臨床実習では、「観て学ぶ」「観て習う」「習って行う」の段階的な実習で、臨床に必要なスキルを身に付けていきます。

主に学ぶ言語聴覚療法の領域には図のようなものがあります。

きこえの障害・話しことばの障害・脳の損傷による言語障害・発達の障害・嚥下障害など

基礎

大学での学び方を身につけるとともに、言語学・音声学などことばの科学と、解剖生理学などからだの科学を学び、専門分野の基礎をつくります。

講義風景写真

専門

講義と実習を一体化して2コマ連続にしているため、座学で学んだことをその場で体験できます。最先端の機器を使って身体の異常を診る道筋を学びます。

講義風景写真

実践

総合病院やリハビリテーション専門病院で実施。2回生から4回生にかけて、見学実習・評価実習・総合実習の3ステップで観察力と行動力を磨きます。

講義風景写真

合格へ

4回生は国家試験対策に特化した「言語聴覚療法学総合演習」を受講します。教員のきめ細かな支えのもと、全員合格をめざします。

講義風景写真
得られる知識・能力
言語聴覚障害をもつ方とのコミュニケーション力
人間観察力
問題を解決しようとする行動力
考えをまとめる・伝える論理的思考力
就職先・進路
言語聴覚士(大学病院、総合病院、リハビリテーション専門病院、発達支援センター、介護施設、特別支援学校・ことばの教室、医療機器関連企業など)

授業Pick up

失語・高次脳機能障害学
健康医療学部 言語聴覚学科 能登谷 晶子 教授

言語聴覚士に必要な検査スキルや評価法を、
実践を繰り返して身につけます。

お話を聞いたり話したりすること、また記憶の問題などを抱える患者さんに対して、障害の全体像を把握し、リハビリテーション法を施す知識とスキルを養います。言語聴覚士に必要とされる検査法は100以上ありますが、この授業では「標準失語症検査(SLTA)」など20程度の検査法が学習可能です。実際の患者さんを大学に招いて検査や評価を行い、具体的な訓練プログラムを立案できるのも特徴。毎回の授業には基本的に3名の教員が立ち会い、3年次11月に行われる約1カ月間の評価実習も視野に入れてきめ細かく指導します。

Topics

言語聴覚士の所属機関割合 医療73.8%、老健・特養8.4%、福祉7.5%、養成校1.9%、学校教育1.8%、研究・教育機関1.3%、その他1.4%、不明3.9%

ますます社会的ニーズの高まる言語聴覚士。

言語聴覚士は、ことばときこえ、飲み込みに関わる評価・訓練・指導の専門家。国家資格を必要とする医療系の職種の中でも、今非常に注目されている職種です。日本にはこうした治療を必要とする患者が約650万人いるといわれ、高齢化が進むにつれて患者数はさらに増加傾向にありますが、2017年3月時点で言語聴覚士の資格を持つ人は全国で2万9,225人。人材不足が深刻な問題になっており、資格を持つ人は引く手あまたの状況です。また、病院などの医療機関だけでなく、福祉施設などにも、活躍の場が広がっています。言語聴覚士の働き方の特長は、医療系の職種の中では夜勤や残業が少ないことです。育児なども含めて家庭と仕事の両立がしやすく、働きやすい職業と言えます。

体系的な学習が可能な4年制大学での養成。

言語聴覚の領域に関する医療技術は年々進歩しています。そのため、言語聴覚士として働くようになってからも、知識や技能をアップデートしていく必要があります。このような背景から、これまで専門学校での3年制の養成課程が中心だったのに対して、現在は基盤となる知識と技能を確実に習得しやすい4年制大学の言語聴覚学科が全国的に増えています。本学科は、京都府内で唯一、男女共学の4年制大学の養成課程です。充実した学習環境と京都での学生生活に魅力を感じて遠方の都道府県から志望する人も多く、現在、北は北海道から南は鹿児島まで、全国各地から集まった学生が在籍中。国家資格の合格率100%をめざすのはもちろん、基礎から専門、実践まで段階的に学んでいけるカリキュラムを組み、言語聴覚士として一生を通して働き続けることができる人材を丁寧な指導で育成していくのが本学の特長です。

資格・就職

目標とする資格 *国家資格

  • 言語聴覚士*

卒業後の進路

  • 医療機関(総合病院、リハビリテーション専門病院、大学病院など)
  • 社会福祉施設
  • 児童施設(難聴幼児通園施設、発達支援センターなど)
  • 特別支援学校
  • 医療機器関連企業(補聴器メーカー、専門店、人工内耳メーカーなど)
    など

※本学科は2015年4月に設置した学科で卒業生が出ていないため、めざす進路のイメージを掲載しています。

Newsお知らせ

言語聴覚学科の教育目的

言語・聴覚や摂食・嚥下分野の基本的な評価と訓練・指導の技術を修得し、さらに基盤となる分野(科学)と幅広い分野(教養)の知識を備え、患者の状態を理解し、リハビリテーションに関する問題を医師らと連携しながら解決できる言語聴覚士の育成を目指す。

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

  1. 知識・理解
    • 1.1 言語聴覚療法に必要な専門的知識・技能を他領域の知識と関連づけながら修得し、言語聴覚障害分野における諸問題を解決するために活用できる。
  2. 技能
    • 2.1 言語聴覚士として、適切な方法を用いて必要な情報を収集し、活用できる。
    • 2.2 対象児・者と信頼関係を築き、言語聴覚士として安全で効果的なリハビリテーションを実践できる技術を身につけ、問題を解決するための方策を立て、実践することができる。
  3. 思考・判断・表現
    • 3.1 言語聴覚障害学分野に関して修得した知識、技能ならびに経験を活かして、複眼的思考で自らの考えを論理的に組み立て、表現できる。
    • 3.2 自ら設定した言語聴覚障害学分野の主題について、収集した資料を客観的に分析しながら、批判的に考察できる。
  4. 関心・意欲・態度
    • 4.1 医療の高度化や変化に対応し、言語聴覚士として生涯にわたり、知識や技能の研鑽に努め、常に向上心を持って、その問題の解決のために粘り強く主体的に行動できる。
    • 4.2 豊かな人間性とコミュニケーション能力を持ち、リハビリテーション領域におけるチーム医療を推進しながら、自律的な職業人として行動できる。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

  1. 教育課程編成
    • 1.1 職業人としての基礎力、人間性および倫理観を養い、言語聴覚士としての能力を育成するため、教育課程として「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」を配置します。
    • 1.2 職業人としての教養、基礎学力・技能、語学力、協調性を修得することを目的に、「基礎分野」を配置します。
    • 1.3 言語聴覚士として乳幼児から高齢者まで対象児・者にふさわしい言語聴覚療法が実施できる能力を育成するため、実学を重視した「専門基礎分野」「専門分野」を系統的に配置します。
  2. 学修方法・学修過程
    • (学修方法)
      • 2.1.1 4年間の教育課程では、各科目を理論的に学修するだけでなく、実習およびキャリア学修も連動させながら、実践的かつ能動的に学修します。
    • (学修過程)
      • 2.2.1 基礎分野科目では健康医療分野の職業人として必要な幅広い教養を学修します。
      • 2.2.2 専門基礎分野科目では言語聴覚障害学の基礎となる科目を配置し、より専門的な科目に繋がる内容を深めていきます。
      • 2.2.3 専門分野科目では言語聴覚士としての知識・技能・態度について障害領域別に学修し、対象児・者の問題を理解し、治療や訓練において、自ら問題を発見し、解決する能力を深めていきます。
  3. 学修成果の評価
    • 3.1 学修成果は、ディプロマ・ポリシーで定められた能力と、カリキュラムの各科目で設定される到達目標の達成度を示すものであり、言語聴覚学科のアセスメント・ポリシーに従って多様な方法で学修成果を評価します。
    • 3.2 各科目の内容、到達目標、および評価方法・基準をシラバスに示し、到達目標の達成度を評価します。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

本学科の教育目的に示した人材を育成するために、明確な目的意識と情熱を持ち、高等学校で履修した教科・科目について、基礎的な知識を有し、自分の考えを伝えられる日本語力、さまざまな課題や活動に積極的に取り組む意欲や姿勢、コミュニケーションを効果的に図り、相互理解に努めようとする態度を有する人を求めます。

  1. 知識・技能
    • 高等学校で履修する国語、英語、数学、生物などについての基礎的な知識を持つ。
  2. 思考力・判断力・表現力
    • 人の身体・精神・行動の仕組みについて考え判断するための基礎的な能力がある。
    • 自分の考えを的確にことばで表現できる。
  3. 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
    • リハビリテーションの分野、特に言語聴覚士に強い興味・関心があり、主体的に学ぶ強い意欲を持つ。
    • 様々な人の心情を理解して信頼関係を築こうとする気持ちを持ち、知識の修得と実践のために、多様な人々と協働して取り組める。