2023年7月6日(木)、本学の京都太秦キャンパスにて健康医療学部言語聴覚学科2年生の音声障害学講義・演習として、京都喉友会(会長 林田五郎、以下「同会」)から林田五郎先生(同会の会長)、伊藤京子先生、黒田啓介先生をお招きし、特別授業を開催致しました。
同会は、喉頭がん、咽頭がん、食道がんなどで喉頭摘出者となった方々が、失った声を取り戻すための発声訓練を行い、社会復帰のための知恵を共有するなど、会員相互の親睦・交流を図る互助団体です。
同会の講師の方々には、喉頭摘出後の状態についてご説明いただいたほか、主な発声法の優れた点や難しい点、喉頭摘出者となった経緯や声を失った時のお気持ち、日々の暮らしの中でのご苦労を語っていただきました。その後、グループに分かれて電気式人工喉頭の使用法もご指導いただきました。実際に扱ってみると、授業で習うより難易度の高いことに学生たちは驚いていました。
最後に林田先生より、「言語聴覚士を目指してくれて嬉しく思います、幅広い知識と視野をもって音声言語機能喪失者に対応できる言語聴覚士になってください」という激励のお言葉を頂きました。学生たちにとって、座学では分からないことを数多く学ぶ貴重な機会になりました。
京都喉友会の講師の皆様、本当にありがとうございました。
(健康医療学部 教授 楯谷智子)