経済経営学部学会2023年度第2回研究会が開催されました【経済経営学部】

2023年09月26日トピックス

2023年9月20日(水)、本学京都太秦キャンパス北館において、経済経営学部学会の2023年度第2回研究会が開催されました(対面ならびにオンラインによるハイブリッド開催)。今回は、本年度より本学に着任された井川佳実准教授による研究報告が行われました。

報告者
井川佳実 准教授

タイトル
企業グループにおける子会社の能力活用:国境を越えた知識移転プロセスと人的資源に関する研究

報告概要
本研究では、事業環境の変化が大きくそのサイクルが速くなっている状況下において、競争優位性を獲得するために企業グループが取ることのできる方策を、子会社の知識移転能力向上の観点から議論する。変化に対応するために子会社が親会社から特別な戦略的役割を付与され、独自に研究開発活動を遂行するケースが増えてきた一方で、子会社が現地コミュニティから知識を吸収し新たな知識を創造して企業グループに還元するプロセス構築に関する研究は数少ない。本研究は子会社の研究開発機能における知識移転の促進に焦点をあてる。そして知識移転に重要な役割を果たす吸収能力開発に越境型コミュニティがどのように関与しているかを定性及び定量的に明らかにする。従来の議論で知識移転の担当者として重要視されてきた境界連結者ではなく、境界活動者の分析視角を用いて、企業グループにおける子会社発の自律した知識移転の実現のための組織構造と人的資源管理の方法について提案する。

*報告者は並行して、高齢化社会における予防医療プログラムの導入に際し、地域コミュニティにおける「信頼」のもたらす効果についてカナダのサイモン・フレーザー大学の研究者と共同研究を進めている。

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(経済経営学部 講師 段 杰一)

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