21日(木)・22日(金)に「大学見本市2025~イノベーション・ジャパン」(主催:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST))が、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催されました。このイベントは、全国の大学や公的研究機関等から創出された研究成果の社会還元、技術移転、実用化に向けた産学連携等のマッチングを目的として、2004年から開催されています。
本学からは、工学部 生津 資大教授が「ナノマテリアルの変形と破壊を可視化しながら物性計測する!」、バイオ環境学部 清水伸泰教授が「カメムシ特有成分を利用した天然農薬・抗菌剤の開発」を出展しました。イベント会場内は2日間とも盛況で、本学ブースにも多くの大学研究者や企業・団体の方々にお越しいただき、活発な意見交換などが行われました。


参加教員のコメント
清水 教授
当イベントでは昆虫特有の物質が高い抗菌・抗真菌活性をもつこと、また害虫に対して忌避効果を示すことを研究者以外の方にも理解していただけるように研究シーズの説明を行いました。「天然物」の機能を応用して、安全な薬剤の開発を目指す研究の方向性に、大変多くの企業関係者の共感と期待を感じました。活性物質を実際に自社の製品に使用してみたい、共同研究を検討したい、など驚くほど積極的なアプローチがあり、今後の応用研究への期待感を高めています。
生津 教授
今回のイノベーション・ジャパンには「ナノマテリアルの変形と破壊を可視化しながら物性計測する!」と題して生津研究室で独自開発した電子顕微鏡内での材料評価技術を紹介しました。目に見えないサイズの材料の変形や壊れ方を可視化しながら物性計測する技術は技術的難易度が高く、得られた知見はマイクロ・ナノデバイスをはじめとする様々な製品の信頼性向上に活用できます。材料やデバイスのメーカー、商社、大学関係者など、多くの業種の方に興味を持っていただきました。このイベントを通じて産学共同研究に発展することを期待しています。

(研究連携センター)