前田学長、田畑副学長、学部長および教職員の皆様、ご来賓の皆様、卒業生の皆様、ご家族の皆様、こんにちは。
2025年度卒業生の学生代表として、また本学初の留学生卒業生の一人として、本日皆様にお話しできることを大変光栄に存じます。
この記念すべき瞬間は、私たち卒業生だけでなく、KUASにとっても重要な節目であり、その一員となれたことに深く感謝しております。
4年前、私は全額奨学金を得てKUASで学ぶ機会をいただきました。
この機会が私の人生を変え、想像もできなかった旅へと導いてくれたのです。
この度、KUASが私を信じて、学生としてだけでなく人間としても成長する機会を与えてくださったことに、心より感謝申し上げます。
日本に来た当初は、文化も言語も、日常生活の些細な事柄に至るまで、すべてが不慣れに感じられました。
日本語をゼロから学び始め、簡単な会話さえ最初は困難でした。
しかし、先生方や友人、そして道案内をしてくださった皆様の忍耐強い支援のおかげで、一歩一歩、日々、次第に帰属意識が芽生えていきました。
今年7月には幸運にも日本語能力試験N1に合格しました。
これは私自身の成果であると同時に、先生方から受けた指導と励ましの賜物だと考えています。
この小さな成果が先生方の献身のささやかな感謝の証となれば幸いです。
振り返れば、この4年間は忘れられない瞬間で満ちていた。
深夜のキャンパス散歩、授業前の早朝、講義や研究室での長い一日の後の愚痴や笑い声が思い出される。
困難な時期も覚えている。特に学部課程の終盤、ほぼ毎週末キャンパスに残り、実験レポートを仕上げ、卒業論文の最終段階を完成させた日々だ。
疲れ果て、疑念に満ちた私は、何度も「このまま続けられるだろうか」と自問したーーしかし、決して一人ではなかった。
友人たちと私は共に困難に立ち向かい、深夜の作業や厳しい締切を互いに支え合って乗り越えた。
これらの経験は、私たちに回復力、忍耐力、そして共に働くことの価値を教えてくれた。
それは教科書や教室の枠をはるかに超える教訓である。
日本での生活と学びは、工学だけでなく、共感力、文化理解、そして人間関係の力についても学ぶ経験となりました。
特に、この4年間、文化交流イベントの実現に尽力してくださった大学関係者の皆様には深く感謝しております。
これらの機会を通じて、私たちは文化の架け橋となり、経験を共有し、永続的な友情を築くことができました。
教授の皆様には、忍耐強くご指導と励ましを賜り感謝申し上げます。
友人やクラスメートには、浮き沈みの中で支えてくれたことに感謝します。
そして遠くから支え、今日ここに来てくれた家族には、常に私を信じてくれたことに感謝します。
卒業生の皆さん、おめでとうございます。
私たちはこの日を迎えるために懸命に努力してきました。
ここまで辿り着いたことを誇りに思うべきです。
人生が次にどこへ導こうとも、ここで築いた友情、学び、思い出を胸に抱き続けましょう。
これからも架け橋を築き続けましょうーー人と人との間、文化と文化の間、そして夢と現実の間を。
ここで、私の旅路の一部となったこの言語と文化に感謝の意を込め、日本語で一言申し上げます:
この4年間、先生方、友人、そして家族の支えのもとで学ぶことができ、心から感謝しています。
このような支えの中で成長してきた私たち国際留学生にとって、この卒業は単なる学びの証ではなく、日本と世界をつなぐ架け橋となる第一歩でもあります。
ここで築いた友情、学び、そして経験は、きっとこれからの人生を支える大きな力になると信じています。
これから別々の道を歩んでも、自分を信じ、挑戦を恐れず、この4年間で得たすべてを胸に、未来へ進んでいきましょう。
Thank you.
工学部 / 卒業生代表
ホン ウェイ レン ダリル