2025.10.28

バイオテクノロジー産業の最前線「みんなに優しいバイオの夢」【バイオ環境学部】

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「バイオテクノロジー産業の最前線」は、バイオ環境学部の2年生以上が対象の科目です。社会に出てからのキャリアアップを目的に、15回にわたってオムニバス形式で開講しています。産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演いただいています。

10月17日に開催した第5回では、株式会社ファーマフーズ開発部主席研究員として、機能性表示食品等を基礎研究を中心に行っている白子紗希先生と田村葵先生にご講演をいただきました。 

冒頭、株式会社ファーマフーズの事業内容や、研究素材である「たまご」使用した様々な食品や医薬品の開発を行っていることなど、会社案内の動画も交えてご紹介いただきました。

続いて、機能性表示食品の素材として幅広く使用されている「ガンマーアミノ酪酸(GABA)」の開発について説明いただきました。GABAはリラックス効果がある多くの機能性表示食品に広く使用されているとのことでしたが、それを検証するために非常に緊張を強いられる状況下で試験を行ったとのことで、大変興味深いお話でした。実際にGABAの配合された飲料を試食させてもらい、この素材の理解が深まりました。

さらに、新たに進出されたアグリ事業につおいては、肥料、農薬とも異なるバイオスティミュラントを開発し、植物の持っている成長力を向上させるような物質の開発も行っているとのことでした。

最後に改めて、魚卵や他の鳥類ではなく、ニワトリの「たまご」が持つ機能についてまとめていただき、学生たちも興味を深めたようでした。 

次回は、2025年10月31日(金)から、樋口松之助商店株式会社研究室長の山下秀行先生を講師にお招きして開催します。 

 (バイオ環境学部 応用生命科学科 藤田裕之)