11月4日、京都府警が主催する「ポリス&カレッジ in KYOTO」で本学経済経営学部のプロジェクトチーム(阿部千寿子准教授担当クラス)が最優秀賞を受賞した交通安全ポスターの完成披露会が、本学 太秦キャンパスで執り行われました。
2024年12月に実施された京都府警察交通企画課主催の、大学ゼミ対抗プロジェクト「ポリス&カレッジ in KYOTO」でのテーマは、「モビリティシェアリングにおける交通安全に向けた取組」でした。これに対して、本学の経済経営学部生のアイデアは、レンタル・サイクルや電動キックボードなどの利用者に「原則歩道通行禁止」等の交通ルールを遵守してもらうために、行動経済学の知見を活かした企画を提案しました。その一環として啓蒙ポスターに「目」の絵を入れることで、利用者の内面に見張られている感覚を生み出し、ルール遵守の行動を促そうとするアイデアが評価され、この度最優秀賞を受賞することができました。


今回は、受賞したアイデアを社会実装するために、京都府警察本部交通企画課にご対応をいただき、株式会社LUUPと協同で啓発ポスターを作成しました。
ポスター披露会の冒頭では、今回のプロジェクトの主催者であり、企画案の実現に向けてご尽力いただいた京都府警察本部の奥野交通部長様よりご挨拶と学生への評価のお言葉をいただきました。次いで、本学副学長兼経済経営学部長 徳賀芳弘学より、本学学生のアイデアの実現にご協力いただいた関係者の皆様に対し深い謝意が述べられました。


交通安全啓発ポスター「監視の目」の完成披露会
続いて、受賞案の企画立案に取り組んだチームメンバーである、本学経済経営学部3年生の呉羽隆太さん、城晴菜さん、鋒山拓翔さんの3名から、自分たちのアイデアに基づく3種類のポスターが披露された後、株式会社LUUPの木下様より今後のポスター活用についてのご説明をいただきました。最後に、チームメンバーの学生によって、本学設置のLUUPポートにポスターを掲出しました。今後は、京都府下30箇所に今回の3種類のポスターが順次、掲出される予定です。

本学 経済経営学部には、2年生時に受講可能な「実践プロジェクト」という少人数クラスの選択科目があります。現実の社会的課題を取り上げ、その現状と背景を文献で調べるだけでなく、実際に自分の眼で現場を確認し、自分の耳で関係者の声を聞き、自分の頭でその解決策を考える、という実践的な取り組みを展開する授業に力を入れています。そうした取り組みの中で、自分たちのアイデアが具体的なかたちになり、社会実装にまで至った今回のケースは、学生にとっては評価されたこと以上に大きな自信と喜びが得られた貴重な経験となりました。
文責 経済経営学部教授 久下沼 仁笥




