本学 健康医療学部健康スポーツ学科の井口順太教授 (筆頭著者)、瀧本真己准教授(共著者)による論文「Seasonal Variations in Training Load, Sleep Parameters, and Hormonal Markers in Collegiate Male Rowers During the Off-Season(オフ シーズンにおける男子大学ボート選手のトレーニング負荷、睡眠指標、およびホルモン マーカーの季節変動)」が、『Sports MDPI』誌に掲載されました。この研究では、大学のボート部に所属する男子選手11名を対象に、オフシーズンにおける4か月間のトレーニング負 荷(主観的な内的負荷と加速度計による外的負荷)と睡眠、ホルモン状態の変化を詳細に追跡しました。4か月間の継続的な測定の結果、トレーニング負荷が高い時期には総睡眠時 間の減少や睡眠効率の低下など、睡眠の質が悪化する傾向が明らかになりました。また、外的負荷は覚醒回数など睡眠の断片化と関連し、一方で内的負荷については、ある月では睡眠効率 と正の関連を示す時期もみられました。さらに、コルチゾールやテストステロンといった ホルモンの変動も睡眠指標と関連を示し、身体内部の状態と睡眠の密接なつながりが確認できました。これらの結果は、選手の回復やパフォーマンスを最適化するうえで、内的・ 外的負荷と睡眠を総合的に管理する重要性を示すものです。 本研究は学内研究助成(共同研究「大学ボート選手における睡眠によるリカバリーとパ フォーマンス能力との関連について~スポーツ競技の特異性に着目して~」(2022年7月 ~2023年3月)の支援を受けて実施されました。関係者の皆様に心より御礼申し上げます。 この論文は下記のリンクから無料でダウンロードできます。
ぜひご一読ください。 https://www.mdpi.com/2075-4663/13/11/40




