10月13日に閉幕したEXPO2025大阪・関西万博において、本学はスイスパビリオンと共同で「Student Ambassador(『スチューデントアンバサダー』)」プログラムを企画・実施し、学生たちが世界の科学技術と社会をつなぐ役割を果たしました。この取り組みは、万博閉幕後も学内での活動が続き、先日、最終ラウンドの成果発表を終えました。
万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」のもと、スイスパビリオンは「ハイジと共に、テクノロジーの頂へ」をテーマに、アルプス文化と最先端技術が共存するスイスの魅力を紹介しました。来場者は、「Augmented Human(人間拡張)」「Life(生命)」「Planet(地球)」の3つのテーマを通じて、スイスの文化と先端技術に触れることができました。
この「Student Ambassador」プログラムは、本学とスイスパビリオンが共同で企画したもので、スイス外務省が運営する科学・教育・イノベーションの国際ネットワークであるSwissnexの協力により実施されました。本学の人文学部、バイオ環境学部、工学部から、日本、ミャンマー、インド、ウズベキスタンなど多様な国籍の学生総勢29名が、3つのラウンドに分かれて参加しました。


各ラウンドのテーマと主な展示:
第1ラウンド: 「Augmented Human(人間拡張)」― モジュール型ロボット「ロボガミ」など
第2ラウンド: 「Life(生命)」― 医療ロボットを含む最先端研究の紹介「RobotCare」など
第3ラウンド: 「Planet(地球)」― 生物多様性モニタリング技術「Drones and eDNA」、人工リーフ「Akasango Reef(赤サンゴ)」など
学生たちは事前に展示内容の理解を深め、当日は来場者とコミュニケーションを取りながら、多言語でわかりやすく展示を紹介しました。
参加学生からは、
「挑戦を恐れず、未来に向けて積極的に行動する自信がついた」
「技術と社会をつなぐ役割の重要性を実感した」
といった声が寄せられ、キャンパスだけでは得られない貴重な体験となりました。最先端のテクノロジーを来場者とともに体験しながら、学生たちは新たな視点と未来に向けた課題について考える機会となりました。
この取り組みは、2023年3月に在大阪スイス領事館の領事館長フェリックス・メスナー氏の本学訪問をきっかけに始まりました(来訪時の記事はこちら:https://www.kuas.ac.jp/news/4326/)。プログラムの企画・実施にあたり、同氏をはじめ、Swissnex, スイスパビリオンのスタッフの皆様にも多大なご支援と現場での温かいご協力をいただきました。この場を借りて、心より感謝申し上げます。


この取り組みは、本学が目指す「世界とつながる学び」を象徴するものです。学生たちは国際的な舞台で科学と社会を結びつける経験を通じて、自らの可能性を広げました。本学は、これからも世界と協働しながら学びを深める機会を提供し続けます。
(学生センター 学生課)




