「バイオテクノロジー産業の最前線」は、バイオ環境学部の2年生以上が対象の科目です。社会に出てからのキャリアアップを目的に、15回にわたってオムニバス形式で開講しています。産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演いただいています。
第13回目は、12月19日、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社検査部検査課の齋藤大祐先生に「食品添加物の安全性と有用性」と題してご講演をいただきました。
まずは、食品添加物について、普段みなさんが直接手に取って使うことはないものですが、実際にはいろいろな食品に使われているとご説明いただきました。またその表示については、食品表示法で細かく決められているとのことで、これについては持参していただいた実際の商品を示しながら説明をしていただき、学生も食品を手に取って確認でき大変わかりやすかったようでした。

次に、食品添加物の表示や種類について個別に解説いただき、最近の話題として、食品添加物の不使用表示のガイドラインが示されたことを紹介していただきました。これは、食品添加物には合成されたものだけではなく天然物も多く使用されていることから、これらを区別無く取り扱うためとのことでした。

最後に、香料の違いについて、実際に持参いただい香料を用いて、実際に学生に体感させていただきました。ミントなどの異なる香料を組み合わせた調香の実演では、急にコーラの匂いが発せられたことなどに学生も大変驚いた様子でした。このように、食品添加物を効果的に使うことで食事が楽しめていることを学習でき、学生も大変勉強になったようでした。

次回は、12月26日(金)に、カゴメ株式会社東京本社健康事業部長の菅沼大行先生を講師にお招きして行います。
(バイオ環境学部 藤田裕之)




